あらすじ
秋は患者仲間と温泉旅行、春の花見はなぜかカップルばかりに目が行って……。先々のことは心配だけれど、あれもこれもと夢中になったり、文句をつけたりするうちに、一年なんてアッという間に過ぎるもの。がん手術後の再発リスクはありながら、好奇心いっぱいの日々を綴った岸本流歳時記。「ちょっぴり欲ばりに、ちょっぴり淑やかに」過ごしたいものですね。
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Posted by ブクログ
はあ〜まじめだなあ〜。と、いつもいつも読むたびに出るのはおなじ感想なんだけど、なぜか読んでしまう岸本葉子のエッセイ。まじめすぎて読んでると疲れるような気すら・・・。それでも読んでしまうのって、わたしも気持ちはまじめだから。どうでもいいような、こまかーいことをいちいちいちいち考えてしまうタチだから。でも考えるだけで行動に移さない、めんどうくさくて流してしまうのが岸本さんとは違うんだけれど。いや、わたしだけじゃなくて、だれもが実は心のなかでは細かいことをまじめに考えているのかもしれない。ただそれを文章にしないだけで。そういうことをきちんと文章にして、共感させるところが岸本さんの才能なんだろうな〜。でも、読むたびに、なにごとももっと楽しんで、なにも考えずに生きないとな、とまるで反面教師にしているような思うわたし。いや、好きなんですよ、岸本葉子さん。