あらすじ
Googleマップの登場によって、「地図」は便利で身近なものになりました。しかしその一方で、地図を正しく読む力や正しく作成する力ないままに利用されたために、誤った地図や恣意的な地図が出回るようにもなりました。そうした弊害をなくすには、“読み書きそろばん”と同じように、地図を正しく扱えるスキル(=地図リテラシー)を身につける必要があります。そこで本書では、地図を作る側の視点から、地図の正しい読み方や作り方を解説していきます。「地図とは何か」からはじまり、「地図の誤った使われ方」を通して「地図の正しい作法」「地図のしくみ」をフルカラーで豊富な図版とともに学んでいきます。「電子地図」を含め、地図に関する知識をくわしく基本から網羅した最強の「地図の教科書」です。
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Posted by ブクログ
地図について基礎から説明されていて良かった。地球がどんな球体か、球面を平面に投影する方法、どんな地図をどんなときに利用するかなどうっすら知ってて理解してないことをきちんと理解することができた。座標については理解が不足してるけどまた読み直す。
Posted by ブクログ
誰しもが息を吸うように地図を使うようになった時代において、確かに地図リテラシーは不足している。本書を読んでいて気付かされたが、地理は必修科目ではなかったという点も影響していそうだ。
「主題図」を軸に地図を正しく読み解く「リテラシー」を身に着けてゆく本書の狙いは正鵠を得るものだ。
位置情報・地理に関わる人間はもちろんだが、「よくわからないけれどもスマホの地図をつかってる」といった方々にはぜひご一読いただきたい。
Posted by ブクログ
地図に関する基礎的なリテラシーが学べる。
地図のサービスに関わっているため、その基礎を押さえるために手に取った。期待通り、地図の基本について理解することができたと思う。また、なんとなく知っていた地図記号や用語に関しても「そうだったのか!」と納得の背景や理由があったことを知ることができ、面白かった。
地図をつくらずとも一般常識・リテラシーとして読んでおいて損はないと感じた。
Posted by ブクログ
本書の冒頭で挙げられている、誤った地図の読み方について、それが誤っていることは分かった。
しかし、地図が提示された時、瞬時に直感的にその誤りの理由を理解できるだろうか。本書を読んで、地図についての1歩踏み込んだ理解が出来るようになったと思う。
データを可視化するという点においては、データ可視化入門(キーラン・ヒーリー著)に通ずるところがあった。
地図のみならず、データを可視化するという行為には、それに適した手法、読み方があり、意識して触れることが大切だと改めて認識した。
Posted by ブクログ
地図に関する仕事をしているので。
なるほど、地図の目的が、「空間的情報を伝えること」である以上、
地図ごとの特徴や、心理的印象も最低限理解してないと情報が歪んでしまうのは必至なのだろう。
昔の人が自分の所有する領土を大きく書いてたりしてたように、あえてそう描画する側面もあるとして笑
作る側が、地図の要素(図法、注釈、表現技法、、)によってどのように変わるかは認識すべきなのは当然として、見る側もそのような「地図リテラシー」は持った方がいいよね。
Twitterでよくテレビの表現が不適切だ!ってバズってるけど、果たして、テレビを当時見てたとして貴方は気づけましたか?
はいと即答できる自信はない笑