【感想・ネタバレ】現代人のためのイスラーム入門 クルアーンからその真髄を解き明かす一二章のレビュー

あらすじ

今日のムスリム〔イスラーム教徒〕は、いつもイスラームが「何でないか」を説明しなければならなくなっている〔たとえば「テロとは関係ない」というように〕。それは、ごく一部のムスリムがイスラームを曲解して、誤った姿を広めているからである。彼らがそのような行動をしているため、ほとんどの非ムスリムは、イスラームが聖典クルアーンの中でどう教えられているのか、実際にこれまでどうであったのかということと、今日流布されている曲解との間の本当の違いが何であるか、よく理解していない。本書でこれから述べるのは、イスラームが実際に「何であるか」――そして、歴史の中でどうであったのか――であり、イスラームが「何でないか」をも含めて、前向きに描こうと思う。
――本書より

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Posted by ブクログ

イスラームの考え方の基礎がわかりつつ、現在のイスラームを取り巻く世界の情勢についても知ることができて非常にためになりました。難しい内容ではありますが、かなり分かりやすく読みやすかったです。

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2025年07月13日

Posted by ブクログ

イスラームという宗教について、これほど平易且つ詳細に解説した本がかつてあっただろうか。
我々日本人はとかくイスラームを「超・厳格」で「超・排他的」な宗教と見做しがちだが、それは本来的なイスラームとはかけ離れていると著者は述べる。「超・厳格」で「超・排他的」なのは一部の過激派だけで、彼らはクルアーンやハディースの解釈・法学や神学の解釈を恣意的に行っている(むしろ全然専門的に学んでいない)という著者の分析・指摘は鋭く、的確だ。過激派やテロリズムが如何にばかげているか(しかしながら侮ってはいけない)ということがよくわかった。

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2022年07月26日

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