【感想・ネタバレ】眠れないほどおもしろい平家物語のレビュー

858円 (税込)
429円 (税込) 12月31日まで

2pt

3.8
9件

あらすじ

古典ロマンシリーズ30万部突破!平家の栄華、そして没落までを鮮やかに描く超ド級・栄枯盛衰エンタメ物語!ラフカディオ・ハーンの『怪談』に登場する、あの盲目の琵琶法師「耳なし芳一」が案内役!面白く、わかりやすく紹介していきます!「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり」この超有名な一文から始まる「平家物語」。そこには、熾烈な権力闘争あり、渦巻く権謀術数あり。哀しい恋の物語も、イケメン貴公子のBLネタも……。運命のままに滅びゆく人々の壮絶な「生きざま」「死にざま」がここに詰まっているのです。板野博行知ればもっと楽しめる!◇『平家物語』の作者って誰?◇「平氏のご先祖」は平安京を開いた桓武天皇◇壇ノ浦に散ったのは平氏の中の「平家一門」◇「平家にあらずんば人にあらず」って誰のセリフ?◇なぜ感動的?「敦盛最期」「那須与一」

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Posted by ブクログ

ネタバレ

NHK大河ドラマ「平清盛」の世界観がすごく好きでそれ以降興味を持った平家物語。
原文は難しすぎて読めないけど、「100分de名著」や歴史番組で取り上げられると観ている。しかしながら久しぶりに平家物語という文字に目が止まり、王様文庫の新刊を購入。

板野博行さんの文章は読みやすく、忘れていた所も懐かしく思い出し、ワクワクして読み進めるのが楽しい日々だった。

平家のみんなは忠盛、清盛で栄華を極め、
その子どもも個性豊かだ。
一番知性がある重盛は思い悩んでだろうか、病んで亡くなってしまうし、宗盛や重衡と何かと問題を起こしたり個性強めだが政治力は別問題だったのかな…という感じで。

そして、源氏側にも物語があり、何より義経の活躍が見所である。鵯越の逆落としや壇ノ浦の戦いでの八艘飛びはダイナミックで本当にあったかどうかはおいといて、ちょっと冒険的なワクワクハラハラを感じるのである。
そのかっこいい義経が頼朝お兄ちゃんによって排除される悲しさはこの上なく辛い。
「判官贔屓」って言葉良く出来たものだと改めて思う。

私が惹かれるのは平徳子さん。入水したところ源氏に捕らえられてしまい、大原の寂光院で建礼門院徳子として平家を弔う日々を送る。
栄枯盛衰、六道の全てを見た徳子が静かに大原で暮らす所はこの物語のフィナーレを彩っている。
そこを訪れる後白河院。なんとまぁ…
しかしなんか恨む気になれないのよね…

やっぱ平家物語好きだなぁと改めて思った。
登場人物のエピソードのページもあり、イメージしやすく読みやすく良い本だった。
難しそうだけど、もう一つの平家物語といわれる「建礼門院右京大夫集」読んでみたいなぁ。

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2021年09月04日

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