あらすじ
15年間を精一杯生きた、脳性マヒ児の「いのちの詩」。『ごめんなさいね おかあさん/ごめんなさいね おかあさん/ぼくが生まれて ごめんなさい/ぼくを背負う かあさんの 細いうなじに ぼくはいう/ぼくさえ 生まれなかったら かあさんの しらがもなかったろうね』。母への感謝の気持ちを綴ったこの詩は、今でも多くの人に「生命の大切さ」を訴え続けています。
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これから親になる人たちへ
私も三十代も終わりに近づき、人の親となり、昔読んだこの作品をもう一度読まなくてはと思い読み直しました。自分に置き換えて読むと、お母様方のなんと強く美しい愛情かと頭が下がる思いです。最後の旅立ち方はなんと惨いことかと神様を恨まずにはいられません。健康に産まれてきてくれた我が子にただただ感謝して、生きていることはとても儚くて素晴らしいことなんだよと、今後の子育てを通して伝えて行きたいと思いました。
Posted by ブクログ
7年前ぐらいに読んだ本かな、今でも覚えてる。俺は基本涙出えへんけど、これはめっちゃ泣いた。やっちゃんとおかあさんの生きたこのリアルな人生を、多くの人に読んで欲しい、私達にもできることが増えると思う。
どう生きたいか!何のために自分の命を使うか!絶対に諦めない人生!!!
Posted by ブクログ
考えたこともなかった障碍者の表現。健常者とはかなり異なるかもしれないが、人間として生まれて表現してまわりとつながり生きていく。私には考えられないほどの冷たい視線と険しい道のりを歩んでいる人もいるようだった。人の世話にしかなれなくても、働くことで経済的な利益を生むことができなくても、それは生きる権利がないことには結びつかないのだ。様々な世間の常識とは何て異なるところでの暮らしを強いられているのだろう。友情も、家族関係も、人を愛することも健常者と何も変わらないのにそれを忘れられているのだな。
Posted by ブクログ
二人の心身障害児、重複障害児の姉妹を育てている私にとっては、まさにバイブル的救いの書。何が救って、私が今まで悩んだり苦しんだり、楽しかったり喜んだりしたこと、全てがこの本に記載されているから。一人ではない、自分だけではない、それに、人生は生きるために生きるのだと気づかせ納得させてくれる、大切な本。この子達の親で良かったと思える、そういう本です。
Posted by ブクログ
父から送られてきた本。
普段有益な(?)情報がつまった本にしか興味がない私ですが
読みました。
私が生まれる前の、障害を持つ子供たちが社会で虐げられて、
何度も親子で命を断とうとしてきた中で
それでも、懸命に生きる子供を見て、
親子や地域で苦難に乗り越え精一杯生きた、話です。
途中までは、”昔は差別があるのが普通で、生きる事が困難だったんだ”
と客観的に読んでいましたが、
どんなに社会に見捨てられようと、精一杯生きている姿や
徐々に周りもその姿に感動して、
周りに影響を及ぼしていく姿に涙が止まりませんでした。
差別や周りの目など、大人が悩むことをはねのけて
キラキラした目で健気に生きている子供たちから
簡単に消してはいけない命の重みを教えられているようで、
胸がつまりました。
日々小さなことで悩んでいたのがばかばかしく思え、
なんだか勇気をもらえました。
何かに悩んでいる人に読んでみていただきたいです。
こうやって、命が終わったあともなお、次の世代から次の世代へ
人に影響を与えていった、
『お母さん、ぼくが生まれてごめんなさい』の作者の男の子、
すごい。・・なんといって表現したら良いかわかりません。