タイトルから「うどんのお話かな?」なんて思ったそこのあなた……全然違います!
「妖怪が見える」という不思議な力をもった主人公、佐貫良平(さぬきりょうへい)。これが今日び珍しいほどのお人好しで、ある日突然現れた妖怪兄妹と同居を始めてしまいます。さてどうなることやら…。
妖怪が登場するマンガ作品は数知れず。人と妖怪の軋轢を描いたり、すごい力を持った妖怪たちが戦ったり・・・。でも、今作ほど""心が暖かくなる""作品は今までなかったんじゃないでしょうか。1話読んで計らずも涙が出ました(書店員33歳男性)。
著者の大山容さんが、優しく時に力強く描き出す人妖同居譚「さぬきらへん」、必読です。
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良い人だ
今回は主人公の人となりの紹介回。一言で言うなら、自分の欲には溺れないお人好しで、物珍しさはないかもしれないけど、とても好感を持てるように思いました。
続きも読みたいです。
良い…
この回で座敷わらしちゃんの人(?)としての良さと如意自在の妹想いがよく分かってとっても良き話… 2人が関わった人が佐貫で本当に良かったなって思った!書籍化ぁぁあ!
座敷わらしの能力
他作家の他作品に登場する座敷童子の能力が
「他人の幸運を奪い取り、贔屓している人物を無理矢理幸せにしている」
と感じてしまい、好感が持てなかったという経験をしました。
しかも怒ると大暴れして他人を不幸にする点で、
「コイツ、調子に乗ってんな〜」
と感じて更に好感度が下がりました。
この座敷わらしは健気でとても好感が持てます。
性格も可愛いし。
能力を使うと体力を異常に消耗するというリスクがあるのも、また良い設定ですね。
上記で話した他作品の座敷童子にはその手のリスクが無いせいか、能力をやたら使って大勢の人物にただ楽をさせて、好意を受け取らないと不機嫌になるなど読んでいてストレスが溜まったので。
座敷わらしの力があったら普通頼ってしまうけど、主人公の心の優しさに癒される話でした。妖怪ものはあまり得意じゃないけど、この本は怖くなくて安心して読めます。