【感想・ネタバレ】名古屋駅物語 明治・大正・昭和・平成~激動の130年のレビュー

あらすじ

中部圏のゲートシティー名古屋市。玄関口の「名駅」は、JR、名鉄、近鉄、名古屋市営地下鉄の駅が集まる交通の要衝。そのランドマークともいえるのがJR名古屋駅の複合型超高層ビル「JRセントラルタワーズ」だ。同駅は平成28年5月1日に開業130周年を迎えた。前身の国鉄(鉄道局)名護屋駅の開業は明治19年(1886)の同日で、翌20年に名古屋と改称。昭和12年(1937)2月1日に現在地へ移転し、当時としては東洋一の駅ビルを構えた。本書は、名古屋駅の明治~平成の動向を中心に、同駅近隣で生まれ育ち、今も居住する生粋の名古屋人がまとめた、“波瀾万丈の名駅”語る回顧録でもある。

徳田 耕一(とくだこういち)
交通ライター。昭和27年(1952)、名古屋市生まれ。名城大学卒業。旅行業界での経験もあり、観光系の大学や専門学校で観光学などの教鞭をとり、鈴鹿国際大学と鈴鹿短期大学では客員教授を務めた。また、旅行業界が縁で菓子業界との関係もでき、観光土産の企画や販路拡大などにも活躍。鉄道旅行博士。はこだて観光大使。主な著書に『名古屋市電が走った街 今昔』『パノラマカー栄光の半世紀』(JTBパブリッシング)、『まるごと名古屋の電車』(河出書房新社)ほか、名古屋の鉄道に関することを中心に多数。新聞・雑誌などにも多く寄稿している。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

思っていたより面白かった。
そもそっも東海道側に鉄道を導いた当時の名古屋区長、吉田禄在のこと、知らなかった(はじめ中山道というか岐阜側のほうに計画されていたことくらいは知っていたが…)

中川運河のことや、その付近(笹島)に貨物駅があったこと。
駅西のドヤ街や遊郭があったこと。
あるいは、私鉄との乗り入れやコストカットのことも考えて建設された地下鉄(そして市電からの移り変わり…)。
平成元年のデザイン博覧会のときに金山総合駅ができたこと、等々。

駅の歴史を知ることで、名古屋という都市のこともよりよくわかるきっかけになったとまで思う。

また著者自身の駅での思い出がところどころにちりばめられていることで、臨場感が増したとも思う。銭湯があったとか、新幹線に乗せてもらったとか、結婚式列車とか…

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2017年09月24日

Posted by ブクログ

内容充実で読み応えあった。著者の徳田さんは本当に鉄道が好きなんだと思う。

名古屋人として読んでよかったと思える本だ。

なかでも興味深かったのは徳田さんの披露宴のこと。

徳田さんの結婚披露宴は名鉄の貸切車両で行われ、宮脇俊三さん、種田直樹さん、当時国鉄の名古屋管理局長の須田さん(JR東海初代社長)、名鉄の犬飼常務(当時)などが列席。豪華な列席者に驚くとともに、このような披露宴列車は日本初だったとのこと。
徳田さんの行動力に脱帽です。

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2016年05月05日

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