柴田光滋のレビュー一覧

  • 編集者の仕事―本の魂は細部に宿る―
    編集の仕事の面白さ、不思議さがよくわかる一冊。本に対する見方が変わります。

    本を読むとき、その内容ばかりを気にしているような気がするけれど、実はそうではない。内容の良し悪しはもちろん重要だけど、内容を気持ち良く読者に伝えるためにはいろんなことが工夫されている。

    本のサイズ、紙の種類、フォント、文...続きを読む
  • 編集者の仕事―本の魂は細部に宿る―
    テキストだけべたっとあってもそれは材料だけがそこにある。これを一つの料理のように、飾り付け、中身の味を調え、満足する「もの」として売る。それが本だ。
    確かにCDの売り上げは減った。でも編集者ががんばれば本はそのまま残るかもしれない。
    あの手にしたときの重量・におい・見やすさなど著差のような編集者がい...続きを読む
  • ワインをめぐる小さな冒険
     ワインフリーク、しかも高額なビンテージものでないものに関するこだわりを書きます。「世界ピノノワール選手権」などどんな味…?という想像を掻き立てられます。
  • 編集者の仕事―本の魂は細部に宿る―
    編集者なら読んでおいて損はない。単に自慢話ではなく、印刷や紙、レイアウトなど、汎用的な話が多く、役立つ。
  • 編集者の仕事―本の魂は細部に宿る―
    なぜコピーした本の活字は読みにくいのか。また電子書籍はよみにくいのか。モノとしての本をさぐることにその答えがあった。今の時代だからこそ読む価値があるのでは。一昔前では単なる雑学本になってしまっていただろう。

    ・一次元の原稿を三次元に、の章全般
    ・校正にお金をかけない(時には全く)出版社が多いのは残...続きを読む
  • 編集者の仕事―本の魂は細部に宿る―
    本の良し悪しは、読まなくても分かる。なぜなら「いい本」には、オビから奥付まで随所に工夫が凝らされているから―。「1頁が存在しないのはなぜか」「目次と索引こそ技量が問われる」「余白の意味」「明朝体の美しさ」「本文紙は白ではない」など、数々の名著を手がけた編集歴四十余年のベテランが、本づくりについて縦横...続きを読む
  • 編集者の仕事―本の魂は細部に宿る―
    新書というものは、どうしても実用寄り&ハウツー的指南的なものが多いので、その面白さは知識が得られて面白い、ということが主流かと思うのだが、たまに、知識としてというより、読み物として面白い、そして稀に感動すら覚える、というものに当たることがあります。

    これがその稀な例の一つ。
    とても面白かった!

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  • ワインをめぐる小さな冒険
    [ 内容 ]
    納得のいくボトルを仲間や料理とともに―。
    会社帰りの居酒屋でも、ちょっと気張った会食でも、これが楽しむ大前提。
    ワイン好きなら、そこからさらに一工夫、いや数工夫。
    「トンカツとの果てしなき闘い」「ロゼに栄光の日をふたたび」「イタリアの白もここまできたか」「強肩ボルドーからいかにして盗塁...続きを読む
  • 編集者の仕事―本の魂は細部に宿る―
    新潮社に40年勤務し書籍編集に携ってきた著者が、編集者の仕事について語った本。
    本はその中身だけでなく、装丁や紙の種類、文字組み、余白のとり方、ノンブルの位置など、本を読みやすくするための様々な工夫の上に成り立っている。
    私も仕事柄、編集の一端は見てきたつもりだけど、初めて知ったことや、改めて認識し...続きを読む
  • 編集者の仕事―本の魂は細部に宿る―
    新潮社で40年にわたり編集に携わった柴田光滋(1944-)による、書籍編集の紹介。

    【構成】
    1 本とはモノである
     作りの良し悪しを見分けよう
     一次元の原稿を三次元に
    2 編集の魂は細部に宿る
     すべては判型から出発する
     頁はどこから始まるの?
     目次と索引は技量が問われる ...続きを読む
  • 編集者の仕事―本の魂は細部に宿る―
    電子書籍という、本の内容だけのデータをダウンロードして読書を楽しむような時代になりつつあります。しかし、そういう合理化や効率化でそぎ落とされてしまう部分、それは装丁で選ぶ本自体のサイズや紙質やデザインだったり、フォントのサイズや種類、配置などもそうですが、本という物体まるごとをつくりだすこと、つまり...続きを読む
  • 編集者の仕事―本の魂は細部に宿る―
    2010年6月20日初版。

    本の本。編集者がどのような視点を持って本を作っているかの解説本である。普段本を読んでいる人でもあまり意識しない細部へのこだわりや専門用語を知ることができる。

    編集者の方は「常識」なのだろうが、本好きや著者の方は案外おもしろく読めるかも知れない。

    電子書籍の時代だから...続きを読む
  • 編集者の仕事―本の魂は細部に宿る―
    読みやすい本でした。
    電子書籍で読んだので文字などをについては少しとまどいましたが、わかりやすく解説されています。
    ですが、何故か記憶にあまり残っていない…
    集中力と覚えなきゃという危機感がないからでしょうか。
    読みながら、ここ最近読んだ本は、読んだなという気にはさせられましたが、何も自分の中に残...続きを読む
  • 編集者の仕事―本の魂は細部に宿る―
    ある冊子を作る機会があり、基本的なことを知ろうと思って読みました。

    新書・文庫・単行本など、決まった型があるものだと思い込んでいましたが、そのもの全体として、「本」なのだということがよくわかりました。

    電子ブックが増えていますが、紙媒体がなくならないのは、編集者の魂が宿っているからなのかもしれま...続きを読む
  • 編集者の仕事―本の魂は細部に宿る―
    「金閣寺が地味に見えなければその本当のよさはわからない」らしい。

    こういう本の存在意義がわからんのだがなー。
  • 編集者の仕事―本の魂は細部に宿る―
    176ページ
     書誌とは、大雑把に言って著作の考証で、改題、すなわち初出を含む作品の来歴の解明、さらには著作一覧や年譜の作成などの作業を含む総称です。
      ◆改題→解題
  • ワインをめぐる小さな冒険
    長年のワインファンが折に触れて思ったことを、何の制約もなく自由につづったもの。ワインに詳しい初老の人が、やさしくのんびりと語ってくれるよう。トンカツにワインを合わせようとしてみたり、シェリー酒(これもワイン)を熱く語ったり、世界中の廉価ピノ・ノワールを試してみたり…。ワイン好きなら、この小さな冒険譚...続きを読む
  • 編集者の仕事―本の魂は細部に宿る―
    [ 内容 ]
    本の良し悪しは、読まなくても分かる。
    なぜなら「いい本」には、オビから奥付まで随所に工夫が凝らされているから―。
    「1頁が存在しないのはなぜか」「目次と索引こそ技量が問われる」「余白の意味」「明朝体の美しさ」「本文紙は白ではない」など、数々の名著を手がけた編集歴四十余年のベテランが、本...続きを読む
  • 編集者の仕事―本の魂は細部に宿る―
    本のタイトルのみならず、目次や索引が大事だといわれれば、
    素人ながらも、「そういうものなんだろうな」と思う。

    ところが、フォントの書体や大きさなんかも、
    それぞれにこだわりを持つともなれば、感嘆せざるをえない。

    なるほど、「本はモノである」ということなのか。

    ただし、興味がある人でなければ、
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  • 編集者の仕事―本の魂は細部に宿る―
    「本とはモノである」
    この言葉が印象的だった。

    内容はもちろん重要であるが、内容が良ければ本の形などといった3次元的なものはどうだっていいというわけではない。

    この本はこれからやってくる(既に来ている?)であろう電子書籍時代の中で、本というモノの存在価値を改めて実感させる。