稲垣恭子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレこの前に女學校という小説を読んだので
目についた、この本を手に取った
入門書として面白いと思う
女学生についての本はこれが初めてなので
鵜呑みにしていいか分からないが
「エス」なるものがあり(「おめ」とも言うそう)
「マリア様がみてる」を思い出した
当時の上級生が下級生に送った手紙などが掲載されている
いきなり言葉を交わすより手紙で
「妹よ」だの「お姉さま」だの初っ端から書いてあり
どうぞ、お返事くださいねみたいなことが書いてある
マリみては、それが元ネタではないようだが
学校に強要された制度でもないのに現実だと
自発的に妹や姉になることをお願いしていたようだ
「エス」なぞ知らなかったが女子 -
Posted by ブクログ
ネタバレ[ 内容 ]
旧制高等女学校の生徒たちは、戦前期の女性教養層を代表する存在だった。
同世代の女性の大多数とはいえない人数であったにもかかわらず、明治・大正・昭和史の一面を象徴するものだったことは疑いない。
本書は、彼女たちの学校教育、家庭環境、対人関係の実態を検証する試みである。
五〇年弱しか存在しなかったにもかかわらず、消滅後も、卒業生たちの思想と行動をコントロールし続けた特異な文化の再発見。
[ 目次 ]
序章 女学生とは
第1章 文学少女
第2章 女学生の手紙の世界
第3章 堕落女学生・不良少女・モダンガール
第4章 ミッション女学生
終章 「軽薄な知」の系譜
[ POP ]
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Posted by ブクログ
戦前における女学生による文化、文学、教養をテーマにしたもの。
辛酸なめ子による『女子校育ち』と対になる内容と思われる。
辛酸なめ子の『女子校育ち』が「「卒業したとたん、魔法は解けて全てはなかったことになりました」という一言でくくれるのに対して、こちらは「万年女学生」という言葉が象徴するように、関係が永続し、校内で醸成された関係性がそのまま社会にスライドしていくという位置づけの違いが興味深い。
しかし、本書には残念ながら卒業後の進路や来し方についての記述がなく、なぜ関係性が永続していくのかという点が記されていない。
言わずもがな、ということは分かっているが、単純に「仲の良かったお友達とは -
Posted by ブクログ
戦前の旧制高等女学校の生徒(女学生)自身やその周囲の人たちが何を感じ考えていたのかをまとめた本。
当時の女学生(いまでは相当なおばあさん)のインタビューが、乙女魂は不滅ですのよ、とばかりに、いちいち可愛い。
それにしても、参考文献を一瞥すれば分かるように、同時代的に女学生を論じた資料の何と多いことよ。「モダンガールの研究」に「実地精査 女子遊学便覧」に「青年子女堕落の理由」に、などなど。
女子学生は文化風俗の最先端を突っ走り続けているから研究課題になりやすいのだろうけれども、昔のオッさん達も女学生が気になって気になって仕方なかったんだなぁということがよく分かった。