清水久典のレビュー一覧

  • 死にゆく妻との旅路

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    不況の影響で工場の経営も苦しくなり、しかも知り合いの連帯保証人になったため、その借金までも

    背負い込んだ筆者。

    自分の今の状況をなかなか受け入れられないダメさかげんはきっと誰もが持っているもののように思います。



    本当は自己破産しなくてはいけないのに

    小さな頃のお母さんとの約束を気にして、なかなかそれに踏み出せない・・・・・

    読んでいて、歯がゆさも感じながらも愛さずにはいられない朴訥とした筆者の姿がそこにはあります。



    そして、がんを患って、手術を終えた後の奥さんとの車での旅。

    生活が軌道にのっていた頃には、通いあわなかった夫婦としての気持ちが

    この9カ月の旅の中で徐々に通

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    2011年01月08日
  • 死にゆく妻との旅路

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    とっても良いです。当事者の手記なので文章がうまいとか、そういうことでは無いのですが、伝わってくるストレートな気持ちに泣きそうでした。エピローグを読むと、人生は死ぬまでピリオドが無いのだなと思います。

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    2009年10月07日
  • 死にゆく妻との旅路

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    ・妻には十分なことをしてやった、なんてその時に言える男が一体どのくらいいるんだろうか。などと思いそこで考えることをやめる。

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    2013年01月29日
  • 死にゆく妻との旅路

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    ネタバレ

    実際にあったことを、手記とした書かれたものです。月刊誌「新潮」に連載されたのを、多くの方の希望で1冊の本として出版されました。


    亡き妻への哀惜の手記。


    会社が傾き、自己破産への道をたどった夫。妻は一回りも年下。一緒に縫製の仕事をしていたが、妻の体はガンに侵されていた

    手術をしたが、早ければ3カ月で再発の可能性があると言われます

    夫は金策と妻の病気から逃れるように、一時期行方をくらましてしまうのです。

    夫の帰りを待つ妻は、心細い思いをし、家を出た夫は全てを捨てて死のうとまで思います。


    しかし、結局は妻のところに戻ります。そして、今度は妻を連れて、逃亡の日々を送ることになって行き

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    2011年06月04日
  • 死にゆく妻との旅路

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    まだこんな事を考える年齢ではないのかもしれないけど、私は時々自分の最期を考える。

    誰に看取られ、誰に支えられ、どんな最期を送るのだろう。

    けど、どんな最期であれ、大好きな人に見守られて逝きたいと思う。
    このお話は本当のお話です。


    高度成長期、縫製一筋に生きてきた私は小さな工場を経営し、苦しくも充実した日々を送っていた。
    長引く不況、膨れ上がる借金。万策尽きた時、妻のガンを知る。

    「これからは名前で呼んで」呟く妻、なけなしの50万円、古ぼけたワゴン。二人きりの最後の旅が始まった。

    このお話の中の私は、結局妻を病院に連れて行かなかった―。

    正しくは連れて行けなかった…

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    2011年04月23日
  • 死にゆく妻との旅路

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    ベタではありますが、やはり泣けます。
    堕落しとるな、あほやなあと思いつつ、共感できます。
    弱いから、人間は素晴らしい!

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    2009年10月04日
  • 死にゆく妻との旅路

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    離れたくない妻の気持ちがすごく切なく、そんな状況になってから後悔しているオッサンは馬鹿だなぁ…と思いつつ…男なんてそんなもんなのか…??とも思いつつ…いろいろ考えさせられた。
    でも、結局、夫婦は良いものだと思える、寂しくもあり、あったかい話だった。

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    2009年10月04日
  • 死にゆく妻との旅路

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    とても切ない本です。真面目に生きてきたであろう著者の真面目であるが故の不器用さ、妻への思い、妻の夫に対する思い、
    胸を打ちます。

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    2009年10月04日
  • 死にゆく妻との旅路

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    客観的な報道と主観的な事実がこれほどまでに異なるのか、と思い知らされる実話。清水さん夫婦、家族の在り方がとても素敵である。

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    2009年10月04日
  • 死にゆく妻との旅路

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    読みやすかったが、筆者の弱さが前面にでた作品。この人は若いころからずっと目の前の問題に取り組まず、逃げてばかり来た結果こんなことになっているのだと思った。しかし、弱い心は誰でももっているし、私もある問題からは目をそむけている。できるだけ誠実でありたいものだ。しかし、病気、貧困というのはつらいものだな。

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    2015年08月08日
  • 死にゆく妻との旅路

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    この著者は別に作家でもない素人の人。奥さんとの旅を書くためだけに筆を取った人。
    そんな人のわりに(言い方わるいけど。。。)、とってもよく書けてると思います。
    ただ、たまに昔の回想シーンが突然紛れ込んでくるので、ちょっとわからなくなる時があったけど、
    奥さんに対する思いがヒシヒシと伝わってきました~。

    ただね、本編が始まる前に、作家の高山文彦氏の解説が載ってあって、それを先に読むようになってるのよ。
    はじめの解説で大体の本筋がわかってしまうし、それを読むだけで涙が出そうになるのよね。
    だから、本編を読みすすんでも、ストーリーが分かってしまってたので感動がかなったのよね。
    ほんとは、涙が出る本な

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    2012年11月27日
  • 死にゆく妻との旅路

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    これは小説というよりは、手記と言った感じ。

    人生、先に何が起こるかわからない。
    自分の先はどんな人生になるんだろう?と、ちょっと考えてしまった。(^^;)

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    2012年02月27日
  • 死にゆく妻との旅路

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    ネタバレ

    小さな縫製工場を経営していた平凡な夫(著者)と末期がんに侵された年若の妻とが、借金苦と病苦という現実から逃れるために、なけなしの現金(50万円)を持って、古いワゴン車で日本各地を逃げ回った軌跡が描かれています。この出来事は1990年代後半に起こった特殊な死体遺棄事件として当時結構話題になったらしいです。

    日々衰弱していく妻に対する夫の想い、借金返済のために東奔西走する様子は、読んでいて切なくなったりしますが、それ以上に感じたのが、彼ら(特に著者)に対する焦燥感でした。

    現実と正面から向き合う事を避け、ひたすらダラダラとその日を暮らしてしまう、その凡庸さ。

    困難に対して立ち向かわなければな

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    2011年11月19日
  • 死にゆく妻との旅路

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    病気の妻と破産した夫が、妻が亡くなるまで車で宛のない旅に出て、静かに、でも大切な時間を埋めるように過ごす時間の物語。

    普通に面白いが、うーん、あまり大きな抑揚がないというか、もう少し心が揺さぶられるような話を期待していたかな。何よりも、本の冒頭に、内容が分かるような解説みたいのがあるのが不満の理由だと思う。

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    2011年10月01日
  • 死にゆく妻との旅路

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    心の奥から絞り出す様な切なさと悲しさ。自らの人生の回想と妻への懺悔。借金と病からの逃避をするけれど、旅路で、あらゆるところで過去の記憶と現実と病の陰につきまとわれる、夫の苦悩。夫に置き去りにされる妻の心細さ。
    奥さんの最期は幸せだったのかな。愛する人に側にいてもらいたかった望みが叶ったけれど。
    漠然とだけれど、ヘッセの「幸福」という詩と重ねてしまった。

    失ったものを惜しんで嘆き、
    色々の目あてを持ち、あくせくとしている間は、
    お前はまだ平和が何であるかを知らない。

    すべての願いを諦め、
    目あても欲望ももはや知らず、
    幸福、幸福と言い立てなくなった時、

    その時はじめて、出来事の流れがもはや

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    2011年07月29日
  • 死にゆく妻との旅路

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    病院で死を迎えることは許される
    家で死を迎えることも許される
    もちろん、医師が死亡診断を書くにあたり、継続的な診療を受けている必要性はある
    今の時代、本人の尊厳を重要視している
    そんな中で夫婦と言うつながりをもった二人が二人の思うように(もちろんいけない事だと自覚しつつも)生活を続け、ふたりらしい生活・楽しみが最期にあるのであれば、それを認めたい
    などと考えた作品
    さらっと読めたが、それなりに人生について考えさせられたような気がする

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    2011年04月25日
  • 死にゆく妻との旅路

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    この奥さんはしあわせだ。わがままを貫きとおした。そこには法も権力もありゃしない。旦那はひきずられた。図らずもアナーキーになってしまったダメ夫婦がいとおしい。そもそもみんな病院で死ぬのがおかしいだろう。

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    2011年04月03日
  • 死にゆく妻との旅路

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    奥さんの「最期まで一緒にいたい」と思う気持ちがとてもせつない。
    でも…結局この旦那さんは色々な事から逃げていただけの様な気がして腹立たしい。

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    2012年09月02日
  • 死にゆく妻との旅路

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    ネタバレ

    考えこんじゃったぁ。

    こぉいう夫婦のあり方。
    あるんだなぁ。
    実話なので、生々しく降りかかる。

    ご主人からの語り口なので。
    奥さま・ひとみの気持ちも確認したかったんだけどぉ。
    ひとみは一緒でよかったんだよねぇ~。
    きっと。

    しかし。
    社会的には・・・。
    親戚や周りの方々に、どれほどの・・・。
    なんていうんだろう。

    逃げてばっかりじゃん!!!

    アタシ的には。
    甘えていた、二人にみえた。

    娘さん・沙織の手紙はよかった。
    一番身近な家族にしっかり応援されていた。ん、だよね。

     ~今からが世間と勝負。~

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    2011年03月01日
  • 死にゆく妻との旅路

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    映画化されるということで読みました。すぐに読むことができます。
    最初のページの現代道行考に本の内容がほぼ全て書いてあり、少し残念。。
    著者がしたこと、正しいかはわかりませんが私はすごく共感しました。

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    2011年02月25日