中里良一のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
群馬県は中里スプリング製作所の社長による一冊。そりゃー取引先切るだけだったら会社は立ち行かないワケで。社員が自尊心を犠牲にしてまで働くと「日本一楽しい町工場を目指す」の会社理念に沿わないので切りますが、その場合は社長が飛び込み営業の鬼と化し、10社の新規を取ってきますという…
動詞で掲げた理念があって、だからこういう評価になるってトコに論理があって、そーゆー訳でコレするね、が予見可能な会社は、楽しいから人が集まるのだと思う。謝礼こそあれど無償でテレビ・新聞・雑誌に掲載されること655回も頷ける。
28名という、これまたユニークな社員数上限が設定されている同社。社内結婚したカップルに社長が大 -
Posted by ブクログ
題名からしてあまり共感できない本だと思っていたが読んでみたらそうでもない、いやそれ以上にもっともなことを言っていると感じた。
だが、あくまでもこの主張が通るのは社長である本人の人柄とモノづくりとして得られる技術の中の完成度が高いからであろう。すべてがすべてこのようにうまくいくと思わない方がよい。
また、あまり大きくない会社で良いと割り切っていることが成功への近道だったのではないかと感じる。このような小さな会社がたくさんありそれを統括する大企業がもっと中立公平な取引をすればこの世の中はまた違った社会になる気がする。
人が人を作るといわれるがその人は自分の意志を持っているわけでうまく -
Posted by ブクログ
ネタバレ最近よく取り上げられている中里スプリング製作所社長の非常識な経営の紹介。
取引先との関係のあり方、営業組織等についてのヒントを得た。(ただし、表面的な活用・導入には要注意)
<備忘録メモ>
会社は下請けでも心は下請けになってはいけない
お客様の「ベスト30」と「ワースト10」をみんなで決める
「好きな社員ベスト10」を掲示する(複数基準)
★上司と部下は投票で決める
★月1回は「夢会議」~必ず全員発言、何かを決める
係長以下の役職は「立候補制」
社内の担当の組み合わせはお客様で決める
「儲かる、儲からない」で仕事は選ばない
「地縁」「血縁」「コネ」に頼らない
社員研修を外部に頼むのはありえな -
Posted by ブクログ
刺激的なタイトルに惹かれて選んだ本。著者は従業員20数名の町工場の経営者です。
「多くのことは好き嫌いで考えるんだから、ビジネスだって同じ考えをすればうまくいくんじゃない?」これが、嫌な取引先は切っていいと考えるようになったきっかけだといいます。
なるほど僕たちは、食べるものも着るものも住むところも自分が心地いいと思うものを選んでいる。
ところが。ひとたび仕事となると、自分にとって心地よいものを選ぶという感覚は忘れさられてしまうようです。
心地よさを得ることと経済的利益を得ることは、背反するものである。金銭的価値は、我慢の上に成り立っている。こうした常識に対するアンチテーゼが、本書の主