西田純のレビュー一覧

  • 木の声 水の声

    kkm

    原初的な いのちの感覚

    命をいとおしむ、心が魂にすっと伝わってくる、素晴らしい詩集。また、視覚性のたくみさを持った詩集だと思った。 ・心が浄化され、たとえば禅語のたとえ、そのひろがりを感じた。 ・世界につつまれ、そして、原初的ないのちの感覚によって世界を包み返していく呼吸が波打っていて。 沈黙の中から生まれる声、あるいは、沈黙とともに初々しく奏でられていく声、素朴なまでの。いのちの原点としてのメルヘンたろうとする、ひそやかな決意による、磨かれた詩作品。 ・木を、わたしたちと同じように、いのちあるものとして、水を、生きていることを思い出させるものとして、木や水との交感、感応から生まれた澄明な詩情に触れることができた。

    #癒やされる #ドキドキハラハラ #深い

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    2022年05月30日
  • 楽器のように―西田純詩集

    kkm

    生命に対するいとおしさ

    みずみずしい感受性の満ち溢れた果物を啜るような味わいがあった。まさにこの詩集の題名のように、息を吹きかけるだけで静かに成りだす楽器のような作品の数々だった。 ・ていねいにすくい上げられた言葉の一つひとつによって、透明感、生命感のある詩情が醸し出されている。また、生命に対するいとおしさ、敬虔な祈りを感じる。 ・自然の中に魂を浸すとき、発光する言葉の美しさ、そしてそれを深く掬って書かれている抒情の世界に、現今得がたいものであることを感じた。 ・自然や万物の中に自己を遍在させ、生命あるものと共に呼吸し、息づくことのすこやかさを蘇生指せようという想像と表現がていねいに展開されていることに注目した。

    #深い #癒やされる #切ない

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    2022年05月27日
  • 石笛―西田純詩集

    kkm

    魂の原郷への郷愁

    一つの壮大な物語が展開されているこの詩集には、人間の本来持っている回帰性、民族の血のふるさとを求めるドラマが息づいている。 ・魂の原郷への郷愁を感受した。読みすすむうちに静かに胸が熱くなってくる。少年時代への愛しさがこみ上げてくる。現代的なメルヘンの世界。 ・この一冊の詩集のなかで、それぞれの詩篇がぬき差しならぬバランスを創り上げていることに、心の底から感動した。詩篇の置き方が適切で、説得力がある。一篇の詩のように一冊の詩集が構成されていて、こまやかな目くばりが処々に感じられる。 ・『素朴』の中にある純度の高いドラマ性を一貫して、揺らぎなく構築して読ませる力をすがすがしく思う。この詩集の中で、

    #深い #アツい #癒やされる

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    2022年05月27日
  • 森は生まれ―西田純詩集 (子ども 詩のポケット)

    匿名

    「森は生まれ」

    ・自然と一体となって、その声を聞く独自の視点、その中で磨き上げられていく言葉・・・、自分の心の硬い部分を揉み解してもらったような、優しい心地良い感覚を覚えました。
    ・みがかれた少ない言葉で、西田純の世界が表現されていると思いました。自分と向き合った、そのひとつの世界は、しずかで、透明で、読者も自分をのぞきこんで、しずかな時間を持ちたくなります。
    ・西田純の詩は、人も、生き物も、森も川も空気も、すべてが共存する。〈人はこうして生きたい〉と感じる言葉です。それ故、詩を読むと、人としてのふるさとに帰ることができます。詩人の資質は、他にマネができません。
    ・「歩く」から始まる西田純の感性の旅は、

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    2022年03月30日
  • 楽器のように―西田純詩集

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ・みずみずしい感受性の満ち溢れた果物を啜るような味わいがあった。まさにこの詩集の題名のように、息を吹きかけるだけで静かに成りだす楽器のような作品の数々だった。・ていねいにすくい上げられた言葉の一つひとつによって、透明感、生命感のある詩情が醸し出されている。また、生命に対するいとおしさ、敬虔な祈りを感じる。・自然の中に魂を浸すとき、発光する言葉の美しさ、そしてそれを深く掬って書かれている抒情の世界に、現今得がたいものであることを感じた。・自然や万物の中に自己を遍在させ、生命あるものと共に呼吸し、息づくことのすこやかさを蘇生指せようという想像と表現がていねいに展開されていることに注目した。(

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    2013年02月14日
  • 木の声 水の声

    Posted by ブクログ

    [ 内容 ]
    木ほどいのちを感じさせてくれる生きものはいない。
    水ほど生きていることを思い出させてくれるものはない。
    ずっと鳴り響いていた木の声・水の声に耳をすませた詩集。

    [ 目次 ]


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    [ 参考となる書評 ]

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    2010年06月22日