稲継裕昭のレビュー一覧
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ネタバレ[二進法で政府]21世紀型のテクノロジーを20世紀型の政府に接ぎ木し,行政の刷新を訴える一冊。現在の政府は旧式のOSで動くコンピュータのようなものと指摘し,新たな政治の可能性を模索していきます。著者は,カリフォルニア州第49代副知事を務めたギャビン・ニューサム。訳者は,映像メディアの翻訳も多く手がける町田敦夫。原題は,『Citizenville: How to Take the Town Square Digital and Reinvent Government』。
自分の問題意識と重なるところを突いてきたタイトルと紹介文だったので思わず購入。アメリカの,しかもシリコンバレーの位置するサ -
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Posted by ブクログ
大統領選が展開されたアメリカの話を聞いてもなぜあんなに時間がかかるの?と仕組みが理解できなかったが、この本を読んでもわからない(笑)
だが、政府(官)が一生懸命世の中を良くするためにしようとしても、予算も時間を無い為うまく行かないが、オープンにすることで民間主導で様々な解決策が手弁当で作り上げられる。
すべてがそのようにうまくいくのかは、わからないですが、うまくいくケースも多く、事例が事例を呼び広がっていくのではないか。
日本でもそのような動きが出ていると思う。PDFではなくCSVファイルでデータがオープンにされる事もその一歩。マッシュアップされたアプリが世に出てくるようになり、更に使いやすく -
Posted by ブクログ
2020.3.8。4月に借りたものの敷居が高そう!と思い手を付けていませんでしたが、もうすぐ人事に携わって1年という事で、今年度の振り返りの一環として読みました。
早稲田大学教授・稲継裕昭氏の還暦記念として、氏にゆかりのある研究者が行った共同研究の成果として出版された本書。1990年代以降の公務員人事の変化について、国家公務員編と地方公務員編、合わせて11の章にまとめられています。
雑感としてはやはり今の自分にはレベルが高い読み物だという感想が1番大きいですが、それでも1年間仕事をしてきた分、興味を持って読み進め、飽きずに完走できました。
特に地方公務員編については、仕事に役立つ情報も多く読ん -
Posted by ブクログ
本書は、公務員人事の実証的研究の第一人者である稲継裕昭早稲田大学教授の還暦を記念し、稲継教授にゆかりのある研究者が行った、1990年代からの様々な制度改革を経験した日本の公務員人事システムがどのように「変化」したかを多角的に捉えることを目的とした共同研究の成果である。国家公務員だけでなく地方公務員の人事システムについても議論の射程に含め、当該システムの変化を、採用、昇進・移動管理、出向・派遣、さらには特別職人事や臨時・非常勤職員の活用といった様々な観点から説明し、さらに変化の波を経て浮き彫りとなった公務員人事の課題や将来展望についても論じている。
掲載されている各論文は、それぞれで出来に濃淡は -
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Posted by ブクログ
ネタバレガバメント1.0とは、自動販売機のように容積が有限であるため、必要なものが出てこないと、揺すって叩いて、引き出すような対象であるという。
ガバメント2.0とは、クラウド上のゲーミフィケーション的世界観の上に成り立ち、人々が参画し協働しながら、善行を積むことを楽しみ、結果を目の当たりできることで、より良い社会を手にしている実感を育む場であるという。
要点は、市民と政府をつなぐこと。
1. 政府は完全な透明性を持ちデータを公開する
2. そうしたデータを活用して人々がツールを開発することを奨励する。クラウドソーシングや、集合知の力を結集できるようにする
3. 世代ごとにデジタルセンスは違えど、 -
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Posted by ブクログ
未来を考えようシリーズ。起業家でもあり、30代でサンフランシスコの市長に就任し、ICTを活用して数々の行政改革を実現してきた氏による著書。成功事例の羅列かと警戒しながら読み進めたが、著名経営者や市民活動家、連邦の政治家との対話など、氏の真摯で率直な考えが滲み出ていて、そうそうこういうことなんだよと膝を打つ。もちろん、事例そのものも参考になるので、多くの行政マンや活動家の参考になるだろう。巻末のまとめに「国より市単位の方が、身近であり成果も見やすいので参加意識を高めやすい。その分、地域のリーダーは結果責任を問われる」とある。国に対する不信感・乖離感が高まる中で、今後は市単位の活動が活性化するので
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