稲継裕昭のレビュー一覧

  • 未来政府―プラットフォーム民主主義
    著者は元SF市長で現カリフォルニア州副知事。理想の政府として、プラットフォーム型政府を提唱。オープンデータ活用と関連して、日本でも注目され始めた考え方だ。ただ、それがそのまま日本で通用するかは未知数。なぜなら、日本では行政を自分事と捉える風潮が米国より弱いからだ。公的サービスはお上から与えられるとい...続きを読む
  • 未来政府―プラットフォーム民主主義
    [二進法で政府]21世紀型のテクノロジーを20世紀型の政府に接ぎ木し,行政の刷新を訴える一冊。現在の政府は旧式のOSで動くコンピュータのようなものと指摘し,新たな政治の可能性を模索していきます。著者は,カリフォルニア州第49代副知事を務めたギャビン・ニューサム。訳者は,映像メディアの翻訳も多く手がけ...続きを読む
  • 《当事者》としていかに危機に向き合うか:震災復興の政治経済学を求めて2
    原発問題を契約理論で描く一章、意思決定問題として描く二章、そして政治学として描く三章、いずれも興味深い!特に三章のぶった斬り感は秀逸!
  • 《当事者》としていかに危機に向き合うか:震災復興の政治経済学を求めて2
    なじみのある政治経済学部の教授陣の執筆で、大学での学習のモチベーション向上につながった。
    このシリーズ、非常に読みやすくて勉強になる。
    特に最後の河野勝氏の「政策提言の方法論」は痛快な批評で納得させられた。
  • 未来政府―プラットフォーム民主主義
    ワクワクする話がたくさん出てくるのは面白いのだが、いい面ばかり強調している感じがする。
    オープンデータを使ったサービスの多くはベンチャー企業が作り継続性に欠けることが多かったり、市長がSNSで市民のリクエストに答えていたらあっという間にそれだけで時間がなくなってしまう、というような話はあると思うのだ...続きを読む
  • 未来政府―プラットフォーム民主主義
    協同体管理するソシャゲのように、現実世界に良い事が出来るはず。というのはその通りだが、ゲームで動かせば良いの指だけで、現実世界では身体を動かす肉体労働必要があるので、同一とは言えない。
    指を動かす命令だけで現実世界に影響できる領域からならば始めやすい。
  • 未来政府―プラットフォーム民主主義
    大統領選が展開されたアメリカの話を聞いてもなぜあんなに時間がかかるの?と仕組みが理解できなかったが、この本を読んでもわからない(笑)
    だが、政府(官)が一生懸命世の中を良くするためにしようとしても、予算も時間を無い為うまく行かないが、オープンにすることで民間主導で様々な解決策が手弁当で作り上げられる...続きを読む
  • 現代日本の公務員人事――政治・行政改革は人事システムをどう変えたか
    2020.3.8。4月に借りたものの敷居が高そう!と思い手を付けていませんでしたが、もうすぐ人事に携わって1年という事で、今年度の振り返りの一環として読みました。
    早稲田大学教授・稲継裕昭氏の還暦記念として、氏にゆかりのある研究者が行った共同研究の成果として出版された本書。1990年代以降の公務員人...続きを読む
  • 現代日本の公務員人事――政治・行政改革は人事システムをどう変えたか
    本書は、公務員人事の実証的研究の第一人者である稲継裕昭早稲田大学教授の還暦を記念し、稲継教授にゆかりのある研究者が行った、1990年代からの様々な制度改革を経験した日本の公務員人事システムがどのように「変化」したかを多角的に捉えることを目的とした共同研究の成果である。国家公務員だけでなく地方公務員の...続きを読む
  • 未来政府―プラットフォーム民主主義
    理解が追いついてない部分もあるけど、面白かった。これだけ個人同士がつながったりコラボしたりできるようになったのに、テクノロジーの進化によってビジネスの世界もどんどん変化しているのに、政治の世界、政府や行政が関わる領域だけ時が止まったかのようにアナログのまま。もっともっと変えていける、市民たち自身が変...続きを読む
  • 未来政府―プラットフォーム民主主義
    ガバメント1.0とは、自動販売機のように容積が有限であるため、必要なものが出てこないと、揺すって叩いて、引き出すような対象であるという。

    ガバメント2.0とは、クラウド上のゲーミフィケーション的世界観の上に成り立ち、人々が参画し協働しながら、善行を積むことを楽しみ、結果を目の当たりできることで、よ...続きを読む
  • 未来政府―プラットフォーム民主主義
    民間分野において、テクノロジーの活用により、よりよいサービスが提供されているのに、行政は進歩していない。
    その問題を解決する多くの事例が紹介されている。
    行政が全て抱え込み解決できる時代ではなく、積極的な情報開示と人間の持つ競争意識を使って、双方向のコミュニケーションを実現する。それが大事だとおもっ...続きを読む
  • 未来政府―プラットフォーム民主主義
    元サンフランシスコ市長であり、カリフォルニア州副知事の著者が自身の体験から新しい政府の在り方について提言する。

    現在はゴリアテのような大きな政府の時代から、小さな政府と自ら動く市民の時代に移りつつあり、政府は可能な限りデータを公表し、余計なことをしないのが望ましいとしている。

    そして、党派対立か...続きを読む
  • 風化と闘う記者たち:忘れない 平成三陸大津波
    震災から2年たって、首都圏は何事もなかったようになっているけど、今もまだ戦いがおわってない。現地の新聞社の記者のレポート。
  • 復興政策をめぐる《正》と《善》:震災復興の政治経済学を求めて1
    授業をとったことのある教授陣の執筆だったので、読んでみた。
    授業で習ったことを震災関連の文脈に応用されてて、学習へのモチベーションアップにつながった!
    特に河野さんの「復興を支援することは、なぜ正しいのか」は秀逸だった!
  • 災害時にこそ問われる学級経営力:岩手・三陸編
    岩手三陸で実践されている学級経営リポートでここまで緻密にそして手厚く学級指導がなされているのかということを感動を持って理解することができました。

    被災地だからこそ原点に返ってしっかりした指針を基盤に丁寧に生徒たちに理解をもって対応しています。

    まだまだ被災の爪痕が深くの残るこの地だからこそ教師た...続きを読む
  • 未来政府―プラットフォーム民主主義
    未来を考えようシリーズ。起業家でもあり、30代でサンフランシスコの市長に就任し、ICTを活用して数々の行政改革を実現してきた氏による著書。成功事例の羅列かと警戒しながら読み進めたが、著名経営者や市民活動家、連邦の政治家との対話など、氏の真摯で率直な考えが滲み出ていて、そうそうこういうことなんだよと膝...続きを読む
  • 未来政府―プラットフォーム民主主義
    いまでこそ「特区」であったり「産学官連携」という言葉が主流になりつつあるが、でも政府はどこかアナログ。しかも「規制」という大ナタをちらつかせているうちは、本書が提言するような真の民主主義とは程遠い。かといって「政府はプラットフォームを提供し、その中で民間の力を活躍させよ」という考えも手放しで共感する...続きを読む
  • 未来政府―プラットフォーム民主主義
    行政にITを活用する試みの紹介。
    ミレニアル世代はプライバシーの意識が低い。
    政府の課題の多くは外部からの提案で解決する時代が来る。そのためアイデアコンテストは重要。
  • 東日本大震災とコンビニ:便利さ(コンビニエンス)を問い直す
    東日本大震災発生によるコンビニ各社の被害状況と迅速な復旧過程をまとめた本。各社の対応内容はよく調査されているけれど、詳細な情報が文章で綴られているだけなので少しわかりづらい。ただ、東日本大震災においてコンビニがライフラインとして重要な役割を果たしたことは再認識できた。