稲継裕昭のレビュー一覧

  • 未来政府―プラットフォーム民主主義

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    著者は元SF市長で現カリフォルニア州副知事。理想の政府として、プラットフォーム型政府を提唱。オープンデータ活用と関連して、日本でも注目され始めた考え方だ。ただ、それがそのまま日本で通用するかは未知数。なぜなら、日本では行政を自分事と捉える風潮が米国より弱いからだ。公的サービスはお上から与えられるという感覚があり、受益と負担の連関意識も弱い。オープンデータを市民が自ら活用して問題解決を図ろうという機運が盛り上がるのかは不明だ。先行自治体は鯖江市で、市民にどの程度この機運があるのか気になるところ。

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    2018年07月24日
  • 未来政府―プラットフォーム民主主義

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    [二進法で政府]21世紀型のテクノロジーを20世紀型の政府に接ぎ木し,行政の刷新を訴える一冊。現在の政府は旧式のOSで動くコンピュータのようなものと指摘し,新たな政治の可能性を模索していきます。著者は,カリフォルニア州第49代副知事を務めたギャビン・ニューサム。訳者は,映像メディアの翻訳も多く手がける町田敦夫。原題は,『Citizenville: How to Take the Town Square Digital and Reinvent Government』。


    自分の問題意識と重なるところを突いてきたタイトルと紹介文だったので思わず購入。アメリカの,しかもシリコンバレーの位置するサ

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    2017年11月22日
  • 未来政府―プラットフォーム民主主義

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    ワクワクする話がたくさん出てくるのは面白いのだが、いい面ばかり強調している感じがする。
    オープンデータを使ったサービスの多くはベンチャー企業が作り継続性に欠けることが多かったり、市長がSNSで市民のリクエストに答えていたらあっという間にそれだけで時間がなくなってしまう、というような話はあると思うのだが。

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    2021年11月20日
  • 未来政府―プラットフォーム民主主義

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    協同体管理するソシャゲのように、現実世界に良い事が出来るはず。というのはその通りだが、ゲームで動かせば良いの指だけで、現実世界では身体を動かす肉体労働必要があるので、同一とは言えない。
    指を動かす命令だけで現実世界に影響できる領域からならば始めやすい。

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    2021年07月20日
  • 未来政府―プラットフォーム民主主義

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    大統領選が展開されたアメリカの話を聞いてもなぜあんなに時間がかかるの?と仕組みが理解できなかったが、この本を読んでもわからない(笑)
    だが、政府(官)が一生懸命世の中を良くするためにしようとしても、予算も時間を無い為うまく行かないが、オープンにすることで民間主導で様々な解決策が手弁当で作り上げられる。
    すべてがそのようにうまくいくのかは、わからないですが、うまくいくケースも多く、事例が事例を呼び広がっていくのではないか。
    日本でもそのような動きが出ていると思う。PDFではなくCSVファイルでデータがオープンにされる事もその一歩。マッシュアップされたアプリが世に出てくるようになり、更に使いやすく

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    2021年03月10日
  • 現代日本の公務員人事――政治・行政改革は人事システムをどう変えたか

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    2020.3.8。4月に借りたものの敷居が高そう!と思い手を付けていませんでしたが、もうすぐ人事に携わって1年という事で、今年度の振り返りの一環として読みました。
    早稲田大学教授・稲継裕昭氏の還暦記念として、氏にゆかりのある研究者が行った共同研究の成果として出版された本書。1990年代以降の公務員人事の変化について、国家公務員編と地方公務員編、合わせて11の章にまとめられています。
    雑感としてはやはり今の自分にはレベルが高い読み物だという感想が1番大きいですが、それでも1年間仕事をしてきた分、興味を持って読み進め、飽きずに完走できました。
    特に地方公務員編については、仕事に役立つ情報も多く読ん

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    2020年03月08日
  • 現代日本の公務員人事――政治・行政改革は人事システムをどう変えたか

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    本書は、公務員人事の実証的研究の第一人者である稲継裕昭早稲田大学教授の還暦を記念し、稲継教授にゆかりのある研究者が行った、1990年代からの様々な制度改革を経験した日本の公務員人事システムがどのように「変化」したかを多角的に捉えることを目的とした共同研究の成果である。国家公務員だけでなく地方公務員の人事システムについても議論の射程に含め、当該システムの変化を、採用、昇進・移動管理、出向・派遣、さらには特別職人事や臨時・非常勤職員の活用といった様々な観点から説明し、さらに変化の波を経て浮き彫りとなった公務員人事の課題や将来展望についても論じている。
    掲載されている各論文は、それぞれで出来に濃淡は

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    2019年07月22日
  • 未来政府―プラットフォーム民主主義

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    理解が追いついてない部分もあるけど、面白かった。これだけ個人同士がつながったりコラボしたりできるようになったのに、テクノロジーの進化によってビジネスの世界もどんどん変化しているのに、政治の世界、政府や行政が関わる領域だけ時が止まったかのようにアナログのまま。もっともっと変えていける、市民たち自身が変えていきたくなるには何が必要?すでに変わってきているところの事例、出てきている色んなアイデアがたくさん紹介されていて、これが実現してどんどん広がっていったら面白くてワクワクして、そして生きやすい社会になるんじゃないかな、って思った。

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    2017年07月03日
  • 未来政府―プラットフォーム民主主義

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    ガバメント1.0とは、自動販売機のように容積が有限であるため、必要なものが出てこないと、揺すって叩いて、引き出すような対象であるという。

    ガバメント2.0とは、クラウド上のゲーミフィケーション的世界観の上に成り立ち、人々が参画し協働しながら、善行を積むことを楽しみ、結果を目の当たりできることで、より良い社会を手にしている実感を育む場であるという。

    要点は、市民と政府をつなぐこと。
    1. 政府は完全な透明性を持ちデータを公開する
    2. そうしたデータを活用して人々がツールを開発することを奨励する。クラウドソーシングや、集合知の力を結集できるようにする
    3. 世代ごとにデジタルセンスは違えど、

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    2017年05月20日
  • 未来政府―プラットフォーム民主主義

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    民間分野において、テクノロジーの活用により、よりよいサービスが提供されているのに、行政は進歩していない。
    その問題を解決する多くの事例が紹介されている。
    行政が全て抱え込み解決できる時代ではなく、積極的な情報開示と人間の持つ競争意識を使って、双方向のコミュニケーションを実現する。それが大事だとおもった。
    翻訳本によくあるが、言い回しがくどくて、読みにくさが感じられた。

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    2017年03月03日
  • 未来政府―プラットフォーム民主主義

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    ネタバレ

    元サンフランシスコ市長であり、カリフォルニア州副知事の著者が自身の体験から新しい政府の在り方について提言する。

    現在はゴリアテのような大きな政府の時代から、小さな政府と自ら動く市民の時代に移りつつあり、政府は可能な限りデータを公表し、余計なことをしないのが望ましいとしている。

    そして、党派対立から国政や州政治が停滞する中、都市こそがイノベーションの前線であると主張している。

    タイトルは奇抜だが、内容は地に足が着いている。

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    2016年11月12日
  • 未来政府―プラットフォーム民主主義

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    未来を考えようシリーズ。起業家でもあり、30代でサンフランシスコの市長に就任し、ICTを活用して数々の行政改革を実現してきた氏による著書。成功事例の羅列かと警戒しながら読み進めたが、著名経営者や市民活動家、連邦の政治家との対話など、氏の真摯で率直な考えが滲み出ていて、そうそうこういうことなんだよと膝を打つ。もちろん、事例そのものも参考になるので、多くの行政マンや活動家の参考になるだろう。巻末のまとめに「国より市単位の方が、身近であり成果も見やすいので参加意識を高めやすい。その分、地域のリーダーは結果責任を問われる」とある。国に対する不信感・乖離感が高まる中で、今後は市単位の活動が活性化するので

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    2020年05月07日
  • 未来政府―プラットフォーム民主主義

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    いまでこそ「特区」であったり「産学官連携」という言葉が主流になりつつあるが、でも政府はどこかアナログ。しかも「規制」という大ナタをちらつかせているうちは、本書が提言するような真の民主主義とは程遠い。かといって「政府はプラットフォームを提供し、その中で民間の力を活躍させよ」という考えも手放しで共感することはできない。ミルトン・フリードマンの新自由主義を彷彿させるようで何か気持ち悪い。

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    2018年07月29日
  • 未来政府―プラットフォーム民主主義

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    行政にITを活用する試みの紹介。
    ミレニアル世代はプライバシーの意識が低い。
    政府の課題の多くは外部からの提案で解決する時代が来る。そのためアイデアコンテストは重要。

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    2017年12月14日