森澄雄のレビュー一覧

  • 俳句への旅

    Posted by ブクログ

    入門書、通史の類はたくさんあるけれど、
    グッとくるものは少ない…
    きっと、客観性を重んずるあまり、著者本来の
    志向が薄められているせいじゃあないだろうか。

    本書は、かっこうの入門書であるように思った。
    著者は真摯に俳句に対峙しながら、自身を見据えている…
    それが、ひしとつたわってくるから、心揺さぶられるんだと思う。
    あからさまに語ることのはずかしさ…その一方の熱い気持ち…

    こんなエピソードが紹介されている…

    ―おのれをかえりみる暇もなく、あわただしく過ごした。
      少しうそ寒くむなしい思いがある…(テレビの対談で)…
      高峰秀子が「忙しいってはずかしいことよ」といった言葉が、
      いた

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    2012年06月12日