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芭蕉・蕪村から子規・虚子へ――。文人俳句・女流俳句を見渡しつつ、現代俳句までの俳句の歩みを体系的かつ実践的に描く、愛好家必読ロングセラー。戦後俳壇をリードし続けた著者による、珠玉の俳句評論。
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Posted by ブクログ
入門書、通史の類はたくさんあるけれど、 グッとくるものは少ない… きっと、客観性を重んずるあまり、著者本来の 志向が薄められているせいじゃあないだろうか。 本書は、かっこうの入門書であるように思った。 著者は真摯に俳句に対峙しながら、自身を見据えている… それが、ひしとつたわってくるから、心揺さぶ...続きを読むられるんだと思う。 あからさまに語ることのはずかしさ…その一方の熱い気持ち… こんなエピソードが紹介されている… ―おのれをかえりみる暇もなく、あわただしく過ごした。 少しうそ寒くむなしい思いがある…(テレビの対談で)… 高峰秀子が「忙しいってはずかしいことよ」といった言葉が、 いたく胸にこたえて、しーんとしたひとときをもった。 巻末で紹介されているのが杉田久女…そうした構成を選んだ 著者の熱い思いが感じられてならない。杉田久女は、 生涯のほとんどを九州・小倉で過ごしたという。 「炎の女」と云われた杉田久女を、もっと知りたくなった。 今年は、森鴎外の生誕150年、松本清張の没後20年にあたる… 両者のゆかりの地でもある小倉…どうやら清張の文学館も、 必見のすばらしいものであるらしい…杉田久女から、 森鴎外、松本清張を追って…今年の夏は、小倉に旅しようかな…
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森澄雄
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