三輪裕範のレビュー一覧
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4月から新しい生活が始まる。その心構えにちょうど良い本。1858年に出版された本だが、時代を感じさせない内容。真面目に誠実に目の前のことを精一杯やっていく。前向きに明るく、コツコツと根気良く進めていく。書くのも読むのも簡単だけれど、実践することは難しい。だけど、この時期にこの本を読むことは重要だと感じる。
それにしても、158年間に何人の人がこの本を読んで、感銘を受け、仕事や人生へのモチベーションを上げたことだろう。それを考えると、ワクワクしてくる。
超訳、とあるだけにとても読みやすい。あっという間に読めてしまうので、じっくりと何回も読み返していきたい。 -
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一言でいうと
【知的生活を進める上での注意事項を学べる本】
本書は、イギリスで150年前に著述家として活躍したフィリップ・ギルバート・ハマトンさんの知的生活をより現代的に役立つ部分のみにフォーカスした作品である。
知的生活とは、文筆や絵画等の芸術、読書などありとあらゆる人間らしく生きるための知性溢れる生活を指す。
自らも幼少期に画家を目指したことがある経緯もあったハマトンさんは、美術誌の編集者として成功した。芸術や知性あふれる傑作がどのように作者の下で出来上がるのか、その慧眼を持って書き記した。
本書で私が最も注目するのは、「6章 時間を有効的に使う」である。時間に関する名言は山のよう -
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読書法をテーマにした本の中では最もよかった部類の一つ。
・本の趣きによって読み方・読む時間を変えていく
・必要に応じてノートを取る
・自分が気になるテーマを絞っていく
これらの読むに当たっての姿勢というか、心構え、ひいては有益な読書になるコツが非常に明快だ。
小説を読むのであればコツよりなにより楽しむという感情を味わえるかどうかだと思うので、小説に適用するようなものではないと思うが、そうではない学術書や社会をテーマとしたノンフィクションを読む際には大いに参考になる。
しいていえば、最初の章立てに「読書のための時間確保するには」という部分があったが、それは読書法というより時間術、この本で触 -
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■マインド
1.経済の事は経済学者にはわからない。それは理屈一方から見るゆえだ。世の中はそう理屈どおりいくうものではない。人気というものがあって、何事にも勢いだからね。(氷川清話)
2.我々は短い時間を持っているのではなく、実はその多くを浪費しているのである。人生は十分に長く、その全体が有効に費やされるならば、最も偉大なことをも完成できるほど豊富に与えられている。われわれは短い人生を受けているのではなく、われわれがそれを短くしているのである。(人生の短さについて)
3.悲しいかな、私たちの多くは、人生の土壇場に追い込まれない限り、それを自分自身の問題として実感することができない。(人生の短さに -
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自己啓発の分野として、自伝、人間論、生き方、知的生活の4つのジャンルに分けて紹介。古典が多いので、紹介文を読むだけで内容を把握できるのはありがたい。
同氏のブックガイドについては「人間力を高める読書案内」をすでに読んでいたのだが、それでも読みごたえはあった。
自分に何の徳性もない人は、いつも他人の徳性を嫉妬する。人々の心は自分自身の善か他人の悪か、そのどちらかを食べて生きるからである(ベーコン)
君の力でどうにでもなる事柄を自由な人間らしく利用する方が、奴隷のように、また卑しい者のように君の力にない事柄を望むよりもよいではないか(アウレーリウス)
<関心をもった本>
読書について(ショウ