星覚のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
永平寺で修業をして、今はベルリンで全を広める活動をしている雲水さんの書いた本。
お寺に生まれたわけではなく、俳優になろうとしてきた人らしい。
体のバランスを整える、疲れにくい、自然な体の使い方に興味があって、本書を手にした。
力を抜いて、頭の重さを感じ、骨など、体の部分があるべき位置にくるように、体の声を聴きながら、整えていく。
自分も体をゆすってみた。
体得するのは難しいのかもしれないけれど、ここに力が入ってたのか、と気づけたりする。
なんかいいかも。
子どものころ、地元の有名な禅寺のサマーキャンプに行ったことがある。
きっと大したことではなかったのだろうけれど、過保護に育てられ、神経質 -
Posted by ブクログ
雲水としてベルリンを拠点に活動する著者による禅の入門書。著者の経験や実感をベースに書かれており、エッセイを読むように、禅の入り口に触れることができる。「禅とは何か?」という大上段なアプローチではなく、若い禅宗の僧侶の生き方そのものが、都会でシンプルに暮らすヒントになり得ることが示されている。著者の人柄によるものだろう、読後感はとても爽やかだ。
本書は、「一、身体をととのえる」、「二、暮らしをととのえる」、「三、心をととのえる」という三つの章で構成されている。入門書ではあるが、「How」が記述されているというよりは、永平寺での修行時代を振り返りながら「What」と「Why」が、そして論理的にと -
Posted by ブクログ
本文より
「たとえ全く意識していなくても作法を実践することで、心が洗われるような気持ちになることを知りました」。
永平寺の先代住職、故宮崎奕保(みやざきえきほ)禅師
(NHKスペシャル「永平寺104歳の禅師」2004年6月放送)
「学ぶということはまねをするというところから出ておる
一日まねをしたら一日のまねや、それで済んでしもうたら
二日まねして、それであと真似せなんだら、それは二日のまね。
ところが一生まねしておったら、
まねがホンマもんや」
(禅について)
「道元禅師様の坐禅ということはすべてがみな禅だ
禅というたら何か殊更にあるように思っておる
そうではなくて そのものと一つ