大槻節子のレビュー一覧
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試し読み
Posted by ブクログ
連合赤軍に加わり、最後は迦葉山にてリンチ死した「女性兵士」の日記、写真、出せなかった手紙などをまとめたもの。1998年に立松和平の序文をえて復刻。
永田洋子が美貌をうらやんだためとも言われる、理不尽な理由からくる「総括」の犠牲になったからといって、大槻は決して「無実の人」でも「悲劇の人」でもありえない。彼女自身、脱走者の殺害に荷担している。しかし、地下に潜る前まで書き続けられたこの日記を読んでいると、確かに小難しいことは書いてあるが、ほとんどは二十歳前後の当たり前の悩みに満ちあふれている。日記だから、誰かに読ませようと思って書いたものではない。だから当然読みにくい。それが却って、40年近く