難波江和英のレビュー一覧

  • 現代思想のパフォーマンス

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    ネタバレ

     久しぶりの更新に、まったくもって最近は本を読む暇などなかったことを思い知らされる。あー、発狂しそう。本読めねーような生き方私には向いてない。

    で。感想。

    これはよかった。

    初めのソシュールがちょっと難解で挫折しそうになったんだけども、映画の話につなげて思想のあり方を紹介してくれたりしてることが、おばかなわたしでも非常にわかりやすい構成になってた。ありがたい。こういう本が読みたかった。


    フーコーさんの思想を主に読みたくて買ったんだけど、最後のサイードさん、良かったわ。あれ?これって新近効果?ま、いっか。

     わたしは、わたしのままで生きてるとか思ってた、無知な20代前半。でもなんか、

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    2012年06月27日
  • 現代思想のパフォーマンス

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    読んでいて脳がめきめき動く感じ、すごく気持ちがいい!

    この本がきっかけで内田樹さんのファンになりました。

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    2012年05月21日
  • 現代思想のパフォーマンス

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    ・現代思想のパフォーマンス

    P326
    フロイトの例によれば、「母親の不在」という幼児にとっては極めて根源的な喪失経験に動機づけられて、幼児は記号操作の習得のやむなきにいたる。
    母親と想像的に癒合していた幼児にとって、母親との離別の苦痛は耐えがたい。幼児にとって想像的他者の不在が「名づけえぬもの」であるかぎり、それがもたらす喪失感は世界の崩壊に等しい。
    しかし、「母の不在」を言い表す記号を幼児が獲得し、その記号が他者に認知され、理解されるようになると、「母の不在」という経験のもたらす苦痛は緩和される。苦痛は、苦痛そのものであることをやめて、苦痛の記号になるからである。「母が存在しない」と幼児が

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    2021年03月04日
  • 現代思想のパフォーマンス

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    ソシュール、バルト、フーコー、レヴィ=ストロース、ラカン、サイードの6人の思想についての簡単な解説と、その思想をじっさいに用いて小説や映画を読み解いた本です。ソシュールの章では『不思議の国のアリス』、バルトの章では『エイリアン』、フーコーの章では『カッコーの巣の上で』、レヴィ=ストロースの章では『お早よう』、ラカンの章では『異邦人』、そしてサイードの章では『エム・バタフライ』が、それぞれ取り上げられています。

    バルト、レヴィ=ストロース、ラカンの章を内田樹が担当しているのですが、その解説のこなれ具合はさすがです。もう一人の執筆者である難波江和英の文章も、けっして読みにくいということはなく、む

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    2015年06月18日
  • 現代思想のパフォーマンス

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    ソシュール、バルト、フーコー、レヴィ=ストロース、ラカン、サイードの6人の思想を紹介。「案内編」「解説編」は参考になった。「実践編」はどれも今ひとつ。バルトの本を読もうと思った。あとレヴィ=ストロースの解説がわかりやすかった。

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    2015年03月09日
  • 現代思想のパフォーマンス

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    [ 内容 ]
    本書の目的は、現代思想の概説ではなく、現代思想をツールとして使いこなす技法を実演(パフォーマンス)することである。
    この一冊には、現代思想に貢献した六人の思想家について、案内編と解説編と実践編が含まれている。

    [ 目次 ]
    1 フェルディナン・ド・ソシュール
    2 ロラン・バルト
    3 ミッシェル・フーコー
    4 クロード・レヴィ=ストロース
    5 ジャック・ラカン
    6 エドワード・サイード

    [ POP ]


    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後

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    2011年04月08日
  • 現代思想のパフォーマンス

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    現代思想をツールとして使い、
    「不思議の国のアリス」「エイリアン」「カッコーの巣の上で」「異邦人」
    などを読み込んでみる、という指南書的な本。

    哲学や思想は、
    役に立つものとは思っていなかっただけに、
    目から鱗。

    でも、
    考えてみれば当然か。
    物事を突き詰めれば哲学的な問題に当たるわけだから。

    本質を見抜く力は、
    どれだけその構造を捉えているかに依拠しているわけで、
    現代思想が"金棒"になりうるのも自明なのね。

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    2012年02月22日
  • 現代思想のパフォーマンス

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    現代思想の解説だけでなく、その考え方で文学、映画などを読むとどう読めるかを解説した点が面白い
    世の中は本当に奥が深い。この思想・技術を持って世界を感じることができれば、もっとおもしろいだろうな。
    これらの思想は20世紀のものであるが、21世紀はこれらをベースにどんなに発展するのだろう。
    サイードは興味がもたず未読。内田はわかりやすい、すごいね

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    2009年10月04日
  • 現代思想のパフォーマンス

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    哲学にダイレクトに関する本というのを初めて読んだかも。思想家の解説とその思想の例題として小説や映画が紹介されている。なにか踏み込んだゆるがないものに触れたような、自分が賢くなったような気がする。もちろん気がするだけである。しかしまぁ、久しぶりに読むのがつらいのにやめられないという不思議な体験をした。賢くなった幻想の喜びよりも、知ってしまったという恐怖に引きずられた気がする。

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    2009年10月04日
  • 現代思想のパフォーマンス

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    これも、喧騒を離れた生協で、
    以前から、内田樹はきになっていたので、拝読。
    内容もは「これはマニュアル本ではない」というだけあって、思想を一歩でた思想の実演(パフォーマンス)がテーマで直感でビビビ!ってきた。
    ただ、この種の文庫の中では肉厚で、その分、価格に転嫁させられているのにも、ビビビ!ってきた。

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    2009年10月04日
  • 現代思想のパフォーマンス

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    「寝ながら学べる構造主義」の原型かな。

    やっぱり内田さんの書いている部分がすばらしく、
    僕には面白かった。

    ただ、難波江さんのフーコーの部分も面白く、
    権力・監視とは何であるか、という勉強になりました。

    それからエドワード・サイードも入っており、
    僕にとっては、大江健三郎経由で知ったので、
    新鮮な感じを受けました。

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    2020年04月03日
  • 現代思想のパフォーマンス

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    ー わたしたちが文章を書くとき、しばしば「言いたいこと」は言葉にならず、逆にそんな考えを自分が持っていると思いもしなかった言葉が頁を埋めていくことがある。「言いたいこと」と「書かれたこと」が過不足なくきちんと対応するということは原理的に起こらない。わたしたちはつねに「言い足りない」か「言いすぎる」かどちらかなのである。

    こういうことが起きるのは、おそらく「書く」という行為が、あらかじめ頭のなかにできあがっている抽象的な「言いたいこと」を「言葉に変換する」という単純な行程なのではなく、「言いたいこと」がせき止められ、「言う気のなかったこと」が紛れこんでくる不随意なシステムだからである。 ー

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    2019年04月16日
  • 現代思想のパフォーマンス

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    途中までカフェで借り読み。

    思想家のメッセージをなぞる解説編と、それを具体例(映画)に当てはめて読み解く実践編のバランスが面白い。

    最後まで読んでないけど、ロランバルトのとこはなるほどなぁと思わされた。

    P134
    鈍い意味とは、映画に出てくるちょっと気になる表象のようなもの?話の筋にも関係なく、作者の意図はもちろん読み取れないのだけど、なんか気になるんだよね、みたいなあれ。

    ポニョ見たばっかりだから余計反応してしまった。。

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    2012年08月26日
  • 現代思想のパフォーマンス

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    案内編で紹介、解説編で思想を簡単に解説後、実践編でその思想が活きている作品を取り上げて読み解いている。実践編では例えばソシュールの思想を『不思議の国のアリス』、バルトを映画の『エイリアン』を用いて読み解いているが、この実践編の存在がユニークで成功している。弱冠軽い気もするが、それぞれの思想を一つのツールとして扱うならばこの本のレベルでも十分役に立つと思う。

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    2011年03月12日
  • 現代思想のパフォーマンス

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    代表的な現代思想家についてまとめてある。
    単行本よりもかさばらないので新書で購入。
    少し難しいけど基本的にはわかりやすく書いてあると思う。自分で内容の整理をしないとダメかも。
    ソシュールの章しか読み終わっていない。

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    2009年10月04日
  • 現代思想のパフォーマンス

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    哲学の先端部分にある現代思想。その現代思想の難解な考えを分かりやすく紹介して、「道具」として人生に適用できるようにしようということをコンセプトに書かれた本。フェルディナン・ド・ソシュール、クロード・レヴィ=ストロース、ロラン・バルト、ミシェル・フーコー、ジャック・ラカン、エドワード・サイードなどの現代思想家たちが紹介されている。人々は主体的に存在しているのではなく、実は知らないうちに、さまざまな構造に支配されて存在しているということに気づく。構造主義。関係論。レヴィ=ストロースが気になった。

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    2009年10月04日
  • 現代思想のパフォーマンス

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    新書になったので読んでみたのですが、予想を超えた良書でした。内田樹氏の担当した部分、とりわけラカンの解説には手抜きがなく、この手の本としては秀逸です。

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    2009年10月04日