明日香登美のレビュー一覧
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匿名
ネタバレ 購入済み細やかな切なさが印象的。
私の中でこの本は、初めは無色透明、そして濃紺から淡い水色にグラデーションしていくガラス細工ようなお話でした。
受(こぶたちゃん)は容姿が可愛いわけでも美しいわけでもなくどちらかと言えば不細工?寄りで、自分自身でそれを自覚しているからこそ恋に消極的。
攻(久坂)は格好良くて仕事もできる反面、歯にもの着せぬ言い様と飄々とした態度で周囲に良く思われておらず、しかも自分はゲイ(可愛い・美人系がタイプ)だと隠さず公言している遊び人タイプ。
攻は終始『不細工』とか『可愛くない』とか『面白い顔』とか受の事をからかいますが、読み進めていくと酷いと感じる言葉の裏には確かな愛情がある事がわかります。