あらすじ
天才肌ながら、奔放で無遠慮な物言いをする久坂。そんな彼の下、研修医の目賀田は「こぶたちゃん」と呼ばれ、意地悪にからかわれては振り回されていた。だが目賀田は、久坂の才能を尊敬している。密かに恋してもいたが、地味で不細工な自分が彼に相手にされる訳がないと諦めていた。なのに、その気持ちを弄ぶように「気まぐれだけど抱いてあげる」と、ちょっかいを出され……。
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
受けが自分の容姿にコンプレックスがあり攻めに弄られて好きだけどとっくに諦めている…
という状態から始まるので、途中から向けられる攻めの愛情に気づかず、攻めも素直になれない伝わらない…
この中盤が切ないです。
攻めのキャラに好みが別れそうですが、私は完全無欠の攻めは自分以外の事にあまり興味がなく、興味がわいても伝え方がわからない
いざというとき不器用が好きなので好きでした。
Posted by ブクログ
これは面白かった!デビュー作と言う事で手に取ったけれど、当たりだったわ♪
ちゃんと自分の意見をいう受けもいいし、かなり変人な久坂先生もいいキャラですしね。
確かに不細工設定ってのがツボではないものの、ものすごく好みなお話でした!
次も絶対買いますね♪
匿名
細やかな切なさが印象的。
私の中でこの本は、初めは無色透明、そして濃紺から淡い水色にグラデーションしていくガラス細工ようなお話でした。
受(こぶたちゃん)は容姿が可愛いわけでも美しいわけでもなくどちらかと言えば不細工?寄りで、自分自身でそれを自覚しているからこそ恋に消極的。
攻(久坂)は格好良くて仕事もできる反面、歯にもの着せぬ言い様と飄々とした態度で周囲に良く思われておらず、しかも自分はゲイ(可愛い・美人系がタイプ)だと隠さず公言している遊び人タイプ。
攻は終始『不細工』とか『可愛くない』とか『面白い顔』とか受の事をからかいますが、読み進めていくと酷いと感じる言葉の裏には確かな愛情がある事がわかります。
が、まぁ受がそれに気付く筈もなく、醜い自分が久坂に恋する事は不相応で罪だと常に怯えている…
私は受が卑屈で女々しいのは好きではないのですが、不思議とこの受からは卑屈だとか女々しいといった印象は受けず、臆病ながらもどこかまっすぐ芯の通った子といった感じでした。
また濡れ場の描写も繊細で儚となく儀式的なイメージがあり、それがこの物語に透明感を出しているような気がします。
本当は星5つ!といいたいんですが、個人的にイラストの受が不細工という割に可愛く描かれ過ぎな気がするので、あえて星4つです。
作者様の新しい作品を切に期待しております!