孫崎亨のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
著者の孫崎氏の本はそれなりに読んできたが、これまでの本はどちらかといえば、孫崎節的な同じ論が繰り返されていたような気がするが、本書はもちろん著者の意見を書かれているが、より多くの引用文献等が紹介されていると感じた。
内容的には、これまで1世紀世界の覇権としてのアメリカが衰退し、中国が大国としてあがってくる時代にどのように考えていけばよいか、様々な意見を紹介しつつ著者の立つ立場を紹介している。例えば、タカ派とハト派の重鎮の意見を紹介しつつ、これはハト派の意見が筋が通っている著者は思うなどのような書き方である。
状況分析とともに、平和の手段の構築、4つの脅威(中国、北朝鮮、イスラム、イラン)な -
Posted by ブクログ
ネタバレ皆さん都市伝説ってどう思います? 私なんかは、下らないとか言いつつ、ついつい引き込まれてしまいます。
さて、実は私は陰謀論とか結構好きです。なんか都市伝説と似ていませんか。今のご時世ならば(不謹慎ながら)コロナはどこぞの国が作った人工ウイルスとか、あるいは製薬業界の仕業とか、いやいや常識的にはないでしょと言いつつ、心の底でまったくないとは言い切れんかも、とか思いつつ。
実は本作の著者の孫崎氏もこれまでは私の中では陰謀論者のカテゴリーに所属しておりました。それは以前「戦後史の正体」という本を読んだからでした。
さて、陰謀論だという印象はでも、そもそもどこから来るかと言えば、語られる -
Posted by ブクログ
著者は、最近、書店でよく見かける孫崎亭(まごさきうける)さん。外務省ではイラン駐箚特命全権大使などを経験されている。本書以外では、『戦後史の正体』などで話題を呼んだ。米国追随に対して疑問を投げかけるスタンスが一貫している。
本書については、タイトルどおり『これから世界はどうなるか』という、ある意味未来予測本だが、孫崎さん自身が本書を通して、自分の論考をまとめたものだと思う。それゆえ、孫先さんの意見が集約されているのは「終章」だ。
1.いま、世界は大変な変動期にある。米国の一極支配が終わろうとしている。
2.中国の経済力が米国を追い抜くことは世界では自明なことである。すでに、2010年には