伊藤裕香子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
[ぎりぎり]2012年、与党民主党内から多数の脱党者を伴いながら、民主・自民・公明の三党合意をエンジンとしてなんとか達成が成った消費税の増税。与野党の、そして党内の攻防をつぶさに見てきた著者が、その攻防の内幕と、困難と言われた増税法案の成立に欠かせなかった2人の党首の「真摯な」政治姿勢に切り込んだ一冊です。著者は、朝日新聞社に入社後、2010年4月からは財務省などを担当することとなった伊藤裕香子。
当時も報道などで人並みに追っかけた話題ではあったのですが、綱渡りという表現がピッタリとくる達成までの過程を眺めてみると、「よく成立したな」という気持ちがまず湧いてきました。成立当時はあまり顧みら