ブータンは幸せの国、と言われるが、幸せの基準は人様々であり、一括りに言えるものではない。
経済発展が進み、都市と地方の格差も生まれ、外の世界を覗けるテレビや携帯が流入することで、貧困層の不満は高まると言われている。
しかし、仏教の輪廻転生の思想が根付いているうちは、人々が口々に不幸を唱えることはないと思った。死後49日で何かに生まれ変わるとされているため、もしかしたらこの鶴は無くなった父、母、配偶者、近所の人…の生まれ変わりかもしれない、そう思えたら何事も大切に思い、幸福の輪は途切れないのではないか。