小さな恋の音親の離婚で田舎に越してきた少女は、ある音に心を奪われる。「カン!カン!」というその音は、亡くなった父の鍛冶屋を守るため、死に物狂いでひとり鋼を叩く青年が鳴らしていた。そんな二人と神が、守るものを見つける物語。それなりにまとまっていて、ジブリとかがアレンジしてアニメ化したら感動大作になりうるかも。ただ神様のキャラがいまいち判然としない。もうちょっとうまく書いてくれれば良かったのに。あとこんなに「みんな幸せ」みたいな話なのに、あの同級生の少年をうまく落としこんでいないのは残念。何かがたりない。