安本隆晴のレビュー一覧
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起業家として大切な考え方を教えてくれる本。
柳井さんと著者である安本さんの対談から始まり、
起業から起業後の会社として目指すモノが何か?
を各イベント単位に説明されています。
読まなくても分かるが、起業家は大変。
やること多いし、資金繰りにも奔走しないとならないし。
何よりも達成すべき想いを社員に浸透させ、
顧客に理解してもらうことに注力しないといけない。
途中でブレてしまったら最後、一気に事業は急降下するリスクもある。
年中無休で働き続けても失敗する可能性はあるが、
それでも起業する価値はあると著書では述べています。
中でも勉強になったのは起業後の起業家のやること。
ここがイマイチな会社は駄目になるそうな。
自分が起業することは早々無いと思うが、
もし起業したときには頭に入れておきたいと思う。
【勉強になったこと】
・自分の不得意なことは誰かに任せるべき。
ただ、どこが不得意かを理解するうえで、
小さくてもいいからビジネスを最初から最後まで自分でやってみること。
・起業家十戒
1. ハードワーク、一日二十四時間仕事に集中する。
2. 唯一絶対の評価者は、市場と顧客である。
3. 長期ビジョン、計画、夢、理想を失わない。
4. 現実を知る。その上で理想と目標を失わない。
5. 自分の未来は自分で切り開く。
他人ではなく、自分で自分の運命をコントロールする。
6. 時代や社会の変化に積極的に対応する。
7. 日常業務を最重視する。
8. 自分の商売に、誰よりも高い目標と基準を持つ。
9. 社員のパートナーシップとチームワーク精神を持つ。
10. つぶれない会社にする。一勝九敗でよいが、再起不能の失敗をしない。
キャッシュが尽きれば全て終わり。
・起業するときは自分の興味が持続する領域にすること。
・起業する事業は、儲かる事業であり拡大が見込めること。
・まずは自分の長所と短所をしっかり理解すること。
・何より自分を信じること。
自信とは、自分を信じると書く。
つまり、自分を信じれない人は自信を持てない。
・起業家は「職人」と「マネジメント」の両方が必要だが、
両方兼ね備えた起業家はほぼいない。
だから、足りない能力を補うパートナーが必要。
・会社を経営するうえで一番重要なのは、
「どういう会社にしたいのか」と
「どういう人たちと一緒に仕事をしたいのか」の2つ。
・人材は必要なときに必ず集まってくる。
集まってこないのは、本気で集める努力を怠っているか、
そもそも人材以前の問題が会社内で発生している。
・社長は常に教育者であるべき。
教育とは一方的に教えるのではなく、
教える過程を通じて社員から教わることである。
・1人の天才よりも、数人の普通の人々の組織力・チームワーク力が
全体で天才的な力を発揮する。 -
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ネタバレチェック項目9箇所。会社の決算書は、利害関係者に対して説明責任を果たすツールであるとともに、現在の会社の真の姿を映し出す鏡でもあります、この鏡に表れた会計数字をつぶさに観察し、それを次の行動に活かすことによって、会計の力で会社を変えることができます。経営のプロセスを数字化し、それを毎日観察すれば変化が見えてきます、手を打てば数字が動き、その打ち手を変えればどう数字が変化するかが分かります。本書を通して、経営者から現場の社員に至るまで、あらゆるビジネスマンに会計数字の重要性を理解してもらい、経営にとって嵐のようなこの逆境の時代に、会社を大きく成長させる一助にしていただければと願っています。会計思考と言っても難しくありません、基本的には「自社の儲けの構造=損益構造」と「現金収支の構造=キャッシュフロー構造」がどうなっているかを知り、その両者をどのようにプラスにし、金額を増やしていくかを考えて実行することです、思考のベースを会計数字に求めるのです。決算書は今現在の会社の姿を映す鏡であると同時に、今後の経営の方向性を決める目安です、言い換えれば、決算書は過去の結果であると同時に将来へのジャンプ台の役目も果たせるものなのです。「管理はカネを生まないが、カネがかかる」と考える社長がいたら、明らかに経営者失格です、経営のかじ取りの「かじ」や羅針盤、あるいは業績等の生産性を測る役目をするのが管理部門なので、たとえば「正確・迅速な月次決算と本決算」は経営にとって最も重要な仕事の1つと言えます。会社は社員の仕事が集まったものでうs、それぞれの社員の仕事が渋滞していたら、結果的に客にも迷惑をかけ、売上は上がらず、利益も出なくなります。取引条件を決め、与信管理をすればそれでよいわけではなく、期日どおり入金して初めて債権管理が終了するのです、制度を作ったら、それをしっかり運用することにも力を入れてください。損益分岐点を低くする5つの方法……①固定費を削減する、②限界利益率を上げる=変動費比率を下げる、③変動費を削減する、④売値を上げる、⑤売上数量を増やす。
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ユニクロの上場準備コンサルタント、監査役を務める安本隆晴氏による起業する為に必要な考え方、起業の手順、起業を成長させるためのノウハウをまとめた本。
本書は以下の5章に分かれている。
■起業のステップ
まずは起業とは何か? 起業家としての心構え。ビジネスのネタやビジネスプランの考え方に始まり、起業で行き詰まるケースの説明。
■ビジネスプランと資金繰り
ビジネスプランとは何か。会計思考で会社の資金管理。事業推進のために必要な資金の調達方法(公的金融機関の活用、ベンチャーキャピタル、投資家からの資金調達など)
■雇用とチームワーク力
会社は「仕事」と感情有る「人」との集合体。企業の成長のためには人材は不可欠。「手足」だけとして人材を雇うのではなく、後々「頭脳」になってくれる人材を雇う。
■会社の成長
会社の成長段階において経営課題は変わる。 会社の規模が大きくなるにつれ仕事の標準化、会計思考の経営管理、内部統制機能の確立が必要となる。
■株式上場
株式を上場することにより、市場からの資金調達や会社の信用度向上を得ることが出来る。 ただ株式上場のプロセスを経ることにより会社は確実に強くなれる。
積極的に事業展開している有名社長の口からもしばしば聞かれるのが昨今の日本企業の閉塞感、日本経済の衰退に対する懸念。 現状に危機感を持った人々が色々な手段・メディアで発言しているが、安本氏も同様の危機感を共有する人のうちの一人だ。
本来、商売に対する勘所と会社経営の勘所はそれぞれ異なっている。 経営コンサルタントが関わる部分は主に後者の部分であるから、一般的に進言内容は往々にして単なる起業ノウハウの羅列に留まるものが多いと感じる。 ただ、安本氏の場合は本書を通して、起業とはなにか?という本質的な部分に焦点を当て、心構えや気持ちの持ち方という部分にも踏み込んで情報を提供している。
本の構成としては「教科書」の様な体裁ではないので本気で起業を勉強するには他の起業本も必要かと思うが、起業に対する心構えも含めた導入本としては十分有用と思う。 -
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会計というと数字ばかりで近寄りがたく、その道のプロが知っていれば良く知っているべき分野である、という認識を持っていた。
実際には、この本を読んで、誰もが必要な知識で、そこまで難しくない分野であるという事が認識できた。認識できただけで同分野を理解は出来ていない。
おそらく軽く理解するためには同分野の本を10冊程度読まないと無理だと思う。
そういう意味では、会計的数字どっぷりだけではなく、経営的な視点も多分に取り入れているので、今後同分野を理解するためにもっと読みたい!と思わせてくれる本であった。
加えて、日々の仕事への取り組み方・視点を経営的な視点に変えさせてくれる本である。 -
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公認会計士かつユニクロの監査役を長年務め、会計面からユニクロの躍進を支えてきた著者が、企業経営においていかに会計思考が必要かをまとめた本。
色んな論点が出てきて雑多な印象はあるけれど、各論点は非常に具体的なレベル(実務的とも言える)まで述べられており、内容がわかりやすい点が特徴か。
また、図解の分かりやすさが非常に素晴らしい(減価償却の図説は今まで見た中で最も分かりやすく、参考にしたい)。
【個人メモ】
■第1章 会計思考経営だけが会社を成長させる
・企業活動におけるあらゆるものを定量化し、利益と現金の確保に向けて全社員が行動することが会計思考。
・組織図は、経営戦略の機能別解説書。
中小企業等のコンサルティングにおいて、組織図を作るところから始めると、人員の適性配置やチェック機能が存在するかを確認できる(内部統制の第1歩)。
・ユニクロでは、ロードサイドを想定した標準店舗と店舗当たり標準損益をモデル化。
これにより出店時及び店舗運営が統一化され、ローコストオペレーションが実現可能に。
■第2章 「月次決算」の迅速化と予算管理の徹底が強い会社の基本!
・月次決算はPDCAサイクルにおいて重要なツール。
例えば、一定のアラート基準を定めて、基準未満の場合にすぐに原因分析~対策実施できれば、問題を未然に解決できる。
・月次決算の迅速化のためには、間接部門の業務を標準化し、効率化することが大切(財務・経理部門だけでは実現できない)。
間接部門コストの低減も副次効果として得られる。
・決算作業の中でも、「実地たな卸」の効率化は非常に重要。
実施後の差異極小化を目標化すると、在庫管理の徹底等による業務効率効果も得られるため、経営者が現場を知る手段として立ち会ってみるのも有効。
■第3章 儲かる強い会社にするための会計数字の使い方
・社員1人あたり損益計算書の作成により、社員1人あたりが利益確保のために幾ら売り上げる必要があるかなど、会計数字を具体的に感じることができ、会計思考の定着に有効。
・在庫管理はキャッシュフロー・マネジメントの基本(企業の立て直しでは、在庫管理から手を着ける場合が多い)。
・与信管理は日頃から徹底すべし。
貸倒が発生すると、同じだけの利益を確保するには貸倒額の数倍もの売上が必要(損失に比べれば、多少コストをかけてでも与信管理を徹底するべき)。
■第4章 強い会社をつくるタコメーターの魔術
・企業の総合力を図る財務指標であるROEやROAの分析時には、売上高伸び率と総資産伸び率との関係にも着目をする。総資産伸び率の方が高い場合は、資産の利用効率が下がっている証拠であり、借入金による増加の場合はなお注意が必要。
・財務指標以外にも、業界特有のKPIに着目。ユニクロのような小売業では店舗面積あたりの売上を示す月坪効率を重要視している。
■第5章 強い成長企業の会計数字ケーススタディ
・ユニクロの場合は月次ベースで現金収支を管理する「資金繰り予定表」を活用している。売上目標をベースに、所定の現金売上・売掛金の割合、売掛金の回収タイミング、現金支払・買掛金の割合等を用いて現金収支に影響のある項目を予測し、実績と比較することで、中長期的で無理のない資金繰りを実現している。
・店舗における人員配置(レイバースケジューリング)は売上・利益に影響を与えるため、適正な管理が必要。作業量を人時に置き換え、定量化して計算すること。 -
Posted by ブクログ
ユニクロ、アスクルの成長を支えた上場準備コンサルタントが書いた、会計の教科書。
「仕事柄、どの飲食店に食事に入っても、『このお店はどのくらいの売上なのか』『お客は一体何回転ぐらいするのだろうか』『儲かっているか』などと、ついつい考えてしまいます。」
自分は仕事柄でもなんでもないのだが、飲食店に限らず、そういうことに思いめぐらすのが結構好きである。そういう文脈の中で、さらに共通しているなあと思ったのが、「一人当たり」「一日当たり」などのわかりやすい単位で考える、ということ。たとえばラーメン屋なら1日何杯売れば儲けが出るのか、など。
「日本マクドナルドホールディングス社長の原田泳幸さんは、著書『勝ち続ける経営』のなかでこのように述べています。
『コストを減らすとは、…もっとお金を使って、もっと売る提案を』する、という意味であり、『経営が厳しいときこそ投資も含めてもっとお金を使おうという議論をしないと、その後の復活はありえないと思います』。」
非常に共感した。これも読んでみたい。