車折まゆのレビュー一覧

  • 眠る兎

    Posted by ブクログ

    「美しいこと」を読んでから、いつか他の木原さんの作品を読んでみようと思っていたのですが、ある本屋で大量に発見。まとめ買いをしたうちの一冊を今日読んでみました。
    巻末をみるとかなり初期の作品らしいのですが、ほかのBL作家さんによく見られるような、初期故の文章の不安定さが無く、すんなり物語に入っていけました。(文章が稚拙だといちいちひっかかって、物語に入り込めない。または時間がかかってしまう)

    1冊にまとまっているものの、どうも章立てにしてはすんなりいかないなと思ったら、各々別に書かれたものらしいですね。それなら納得です。
    話自体はよくある設定、ひねりもないので、短時間で読んでしまえて、あまり印

    0
    2013年11月10日
  • 眠る兎

    Posted by ブクログ

    木原さんは年下の未来ある若者を相手にする冴えない大人、と言う図式を何作は書かれてるが、その大人の方の「いやらしさ」と言うか「うじうじした」感じ、煮え切らなさ、下手に出ているように見えて上目遣いで自己主張する感じのある種の気持ち悪さが凄く出ていた(笑)

    0
    2013年01月16日
  • 眠る兎

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

     里見浩一は、友人が持ってきたゲイ向けの雑誌を、他の友人と共にふざけて眺めていた。
     そのうちに誰かが文通コーナーに書いてある相手に「手紙を出そう」と言いだし、相手が好みそうな内容をみんなで並べ立てる。
     その手紙を「里見の名前で出していいか?」と聞かれ、「いいよ」と答えてしまう。

     数日後、里見の下に届いたのは、「一度会いたい」と書いた手紙の返事であった。

    「人の真剣な気持ちを笑うような真似をするな」と友人に言われたものの、里見の想いを寄せる相手が「見に行きたい」と言い出したことから、里見は断りきれずついつい「いいよ」と言ってしまう。

     待ち合わせ場所に指定された喫茶店で、指定された席

    0
    2012年11月26日
  • 眠る兎

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    あとがきに「デビュー作」と書かれていました~。
    優柔不断な里見が高橋と出会って変わっていく様子がリアルでした。
    軽率で我が儘な女の子だと感じた遠藤さんも最後には男前なところを見せてくれましたね。
    里見の親友の柿本、「冬日」に出てくる高橋の初恋の人、一ノ瀬、それぞれがしっかり里見と高橋に絡んでいて良かったと思います。そして、8年経った里見は、すごくいい男になっていてびっくり。高橋との出会いが里見を成長させたんだなと思います。
    そして「春の嵐」あらら・・・柿本どうなっちゃうのかな?ちょっと意外な展開でした。

    0
    2012年07月15日
  • 眠る兎

    Posted by ブクログ

    ビーボーイノベルズ「眠る兎」文庫化 
    イラストレーター変更 
    書き下ろしあり

    ・初出 
    眠る兎……小説b-Boy'95年12月号 
    冬日……BBN「眠る兎」(2002年9月) 
    春の嵐……書き下ろし 
    ※「眠る兎」「冬日」は単行本収録にあたり加筆修正しました。

    0
    2010年06月12日
  • 眠る兎

    Posted by ブクログ

    攻め視点で始まるお話って得意ではなく、しかもなんて最低なやつだろうと思っていた攻めが、段々と変化していく過程や年上の男の人との恋愛模様に引き込まれました。養子縁組をして家族になるという辺り、うるっときましたね;;書き下ろしの柿本視点の、あんな曖昧なままでいいんだ(苦笑)挿絵は苦手でした;;

    0
    2010年04月11日
  • 眠る兎

    Posted by ブクログ

    旧版を昨年読んだ時、浩一(高校生・攻)がノンケなのに何で、と思い
    今回は出会いのきっかけにいくら高校生の好奇心とはいえ
    幼い行動にイラッとしてしまいつつも、まぁよい作品だと思えたのは
    浩一と先生(ウケ)の心理的攻防が非常にいいと思ったから。

    表題作に続く短編『冬日』でも、先生の葛藤がよかったんだけれど
    あとに続く書き下ろし『春の嵐』にも言えることだが
    何で幼馴染が、何で親友までもが、そんなにすんなりと
    男と関係を持てるのかというBLマジック的な展開がいささか…。
    BLだからなんだろうけど…うーん…。
    そこは醸すだけでよかった気がする、先生の幼馴染。

    そして本音を言えば、浩一の親友、柿本まで

    0
    2009年11月03日