車折まゆのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「美しいこと」を読んでから、いつか他の木原さんの作品を読んでみようと思っていたのですが、ある本屋で大量に発見。まとめ買いをしたうちの一冊を今日読んでみました。
巻末をみるとかなり初期の作品らしいのですが、ほかのBL作家さんによく見られるような、初期故の文章の不安定さが無く、すんなり物語に入っていけました。(文章が稚拙だといちいちひっかかって、物語に入り込めない。または時間がかかってしまう)
1冊にまとまっているものの、どうも章立てにしてはすんなりいかないなと思ったら、各々別に書かれたものらしいですね。それなら納得です。
話自体はよくある設定、ひねりもないので、短時間で読んでしまえて、あまり印象にも残らない感じ。
妄想させてくれる小ネタも散らばっているので、BL読みたい、、、で読むには丁度いいかも。
他にも数冊買ったので、順番に読んで行こうと思いますが、ほとんど新書判なので、このBooklogには感想を載せないかもしれません。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ里見浩一は、友人が持ってきたゲイ向けの雑誌を、他の友人と共にふざけて眺めていた。
そのうちに誰かが文通コーナーに書いてある相手に「手紙を出そう」と言いだし、相手が好みそうな内容をみんなで並べ立てる。
その手紙を「里見の名前で出していいか?」と聞かれ、「いいよ」と答えてしまう。
数日後、里見の下に届いたのは、「一度会いたい」と書いた手紙の返事であった。
「人の真剣な気持ちを笑うような真似をするな」と友人に言われたものの、里見の想いを寄せる相手が「見に行きたい」と言い出したことから、里見は断りきれずついつい「いいよ」と言ってしまう。
待ち合わせ場所に指定された喫茶店で、指定された席にいたのは、ホストのような見た目をした派手な男で、しばらくすると席を立っていってしまう。
それでほっとしたのだが、店を出て行く寸前、実は里見に返事を送ってきた男が店を出て行った男とは違う男であることに気がつく。その男は、里見の通う高校の教師・高橋だった。
一度はその店を後にしたものの、その高橋が、まだ待っているような気がして、里見は電車に乗って帰る前に再度店に戻ると、やはり高橋はいた。
「自分はゲイではないから、付き合うつもりはない」
そう告げようと思ったのだけれど、高橋の怯えるようなすがるような顔を見ると、ついつい言いそびれてしまう。
それどころか、帰り際に相手の連絡先を受け取ってしまい、途方に暮れてしまう。
その後、直接言うよりはいいだろうと思い、「付き合えない」という言葉を告げるために何度か電話をかけるけれど、そのたびに話が弾み、言い出せないままに終わってしまう。
そのままずるずると週に一度、会って話す関係が続き――
という話でした。
まさにミイラ取りがミイラになってしまったお話。
最初はそんなつもりのなかった里見が、高橋と逢瀬を繰り返しているうちに、次第に彼に惹かれていって、片時も離れられなくなって、最後には養子縁組までしてしまう。
なんか、若さって怖いって思うけど、そこまでいったらもう若さじゃないですよね。
優柔不断だった始まりがいつしか本当になってしまったお話でした。
ちょっとしっとり落ち着いた話なので、そういう話がお好きな方にはオススメします。 -
Posted by ブクログ
旧版を昨年読んだ時、浩一(高校生・攻)がノンケなのに何で、と思い
今回は出会いのきっかけにいくら高校生の好奇心とはいえ
幼い行動にイラッとしてしまいつつも、まぁよい作品だと思えたのは
浩一と先生(ウケ)の心理的攻防が非常にいいと思ったから。
表題作に続く短編『冬日』でも、先生の葛藤がよかったんだけれど
あとに続く書き下ろし『春の嵐』にも言えることだが
何で幼馴染が、何で親友までもが、そんなにすんなりと
男と関係を持てるのかというBLマジック的な展開がいささか…。
BLだからなんだろうけど…うーん…。
そこは醸すだけでよかった気がする、先生の幼馴染。
そして本音を言えば、浩一の親友、柿本までもが…というのは私的には残念要素。
彼にはあくまでも『ノンケの親友』であってほしかった。
いくら不思議に思っても、彼の根幹にあるものは『理解できない』まんまでよかったのではないかと思ったので。
そんな興味本位で男と関係を持つってがどうしても~と思ったので
なので最後の短編はサービスサービスvvだったはずだろうのに
余計な感じが否めなかった。
全体的に言えるのは、主役二人の心理的変化は抜群によかったです
切なくて。