小泉武栄のレビュー一覧

  • 登山の誕生 人はなぜ山に登るようになったのか

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    若干理屈っぽく、最後は最近の若者の癒しを求めた登山に苦言を申すところがじじくさくもあったが、それでも得るもの多し。
    私は何で山に登ってるのだろう、と思ったが、ただ楽しいから、という結論。それは田部重治と小暮理太郎が提唱した日本らしい登山であるようす。

    日本らしい登山というのは、山がそこそこ低いので、危険を伴うことなく歩いて登れて、色々な草花を楽しめ、遠くの山々を眺めることができる。渓流や滝や渓谷が多く本来危険な谷を楽しめること。

    ・明治時代に剣岳に誰かが登ってみたら、矢じりと祠を見つけて、どうやら奈良時代くらいに誰かが上ったらしいといいうことが分かった話。

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    2022年06月12日
  • 登山の誕生 人はなぜ山に登るようになったのか

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    娯楽としての登山が西洋で始まったのは、実はつい最近、200年前の話。それまで山は崇高なエリアとして恐れられていたのです…。西洋と日本とで、人間が山という自然とどのような関係を結んできたのかを思想史的に紐解く。

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    2023年05月01日
  • 登山の誕生 人はなぜ山に登るようになったのか

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    ネタバレ

    [ 内容 ]
    古来ヨーロッパにおいて山は悪魔の棲家として忌み嫌われていた。
    一方、日本人にとっては聖地であり、信仰にもとづく登山は古くから行われていた。
    だが近代的登山が発祥したのは二百年ほど前のヨーロッパで、楽しみとしての登山が日本で普及するのはそれから百年後の明治末期になってからである。
    この差はなぜ生まれたのか。
    日欧を比較しながら山と人の関わりの変遷をたどり、人々を惹きつけてやまぬ山の魅力の源泉に迫る。

    [ 目次 ]
    第1章 好奇心は山へいざなう(アルプスは悪魔の棲家?;薬草採りか鉱山か ほか)
    第2章 アルプスへの憧れ(アルプスの発見;アルプスの美をうたった人々 ほか)
    第3章 山

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    2011年04月03日
  • 登山と日本人

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    最初はウィキペディアレベルの情報の羅列にうんざりしたが、そういうつもりで流し読むと登山史の概観を得るのには悪くないと思えた。ウィキペディアの情報をこんなにまとめるとしたらかなり労力がかかる。深い情報を知りたければ原典をあたってほしいということなのだろう。

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    2023年03月21日
  • ヤマケイ新書 「山の不思議」発見

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    <目次>
    第1章  「なぜ?」から始まる知的登山
    第2章  「自然」を本当に観察していますか?
    第3章  富士山~カラマツが語る噴火の歴史
    第4章  八ヶ岳~コマクサはスクリアがお好き?
    第5章  早池峰山~」謎だらけの植生分布
    第6章  飯豊山Ⅰ~強風と多雪がもたらした偽高山帯の植生景観
    第7章  飯豊山Ⅱ~風食がもたらす豊かな植物相
    第8章  朝日連峰~豊かな植生の創造主は強風だった?
    第9章  縞枯れはなぜ起こる
    第10章  くじゅう火山群のミヤマキリシマ群落はなぜみごとなのか
    第11章  多様性と不思議に満ちた日本の山 

    <内容>
    ちゃんと調べることもなく、思い付きで登ったり、トレイ

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    2022年12月07日
  • 登山の誕生 人はなぜ山に登るようになったのか

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    いつから人間は、またなぜ人間は、スポーツやレジャーとして山に登るようになったか?を歴史的・考証的に解き明かす本。

    アルプスやエベレストのヒラリー(英国隊:NZ人)を引くまでもなく、本場といえばヨーロッパかな~という気がするが、「登山」の歴史から言えば日本なんかの方がよほど早かったらしい(お山参詣や講、修験道など宗教的な対象として)。

    一方ヨーロッパでは、山は「魔物の棲む場所」として恐れられこそすれ、近年までとても人間が入り込むところではなかったという。それがなぜスポーツへと発展したかと言えば、やはりパイオニア的な変人がいたせいなのであるな…。

    世界の登山界を牽引して来た英国だが、やはり貴

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    2019年06月13日