ルディー和子のレビュー一覧
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ネタバレマーケティング界隈では著名なルディー和子さんの著書。
気にはなっていたものの、手は出していなかったが、最近新著も出されたようで、その宣伝のブログに興味を持って、読んでみた。
内容は「進化人類学」と「心理学」をマーケティングに活かしたような内容でとても面白かった。
特に過去の進化の歴史と脳の構造。とりわけ報酬系などの論点は大変面白かったし、いい気づきももらえたかなと思う。
やはり小手先のマーケティング論よりも人間の本能や脳の構造から得た論拠はとても説得力があるなぁ。ニューロマーケとか少し前に流行ったけど、やっぱりfMRIとか機材高すぎて、なかなか普及しないよね。ライフログツールとしてそういっ -
Posted by ブクログ
大学院の先生が書いた本。マーケティングと人類の歴史をからめるというなかなかユニークな一冊。チンパンジーのハーレムの話や原始時代の飢えと現代の肥満の関係の話なんかが出てくる。
いちばん面白いと思ったのは、「消費者の買い控えの遠因は原人の時代の集団生活にあった」という主張。集団生活を送るには、「公平さ」というものが非常に重要になってくる。自分の能力が高いからといって公平さを受け入れられない個体は集団を追われ、厳しい環境をひとりで生きてゆかなくてはならない。ゆえに人は公平さを重視し、お金のある人でも派遣村の様子を見て贅沢品を買わなくなったりしてしまう。だから企業は、そんな消費者の罪悪感を取り除く -
Posted by ブクログ
ネタバレ[ 内容 ]
不況に直面して購買を控える現代人は、猛獣に怯えて身をすくめるサルと同じだ。
動物の「本能」を通して、人間の感情を分析すれば、消費者の行動形態もよくわかる。
興味深い実験を数多く紹介しながら、不安な時代に「売るヒント」を探る、まったく新しい「消費学」の読み物。
[ 目次 ]
第1章 不安なホモサピエンスはモノを買わない
第2章 人間もサルも「得る」よりも「失う」を重く考える
第3章 金持ち父さんは貧乏父さんがとても気になる
第4章 自動車の売上と孔雀の羽との関係
第5章 感情と記憶が長寿ブランドをつくる
第6章 人間も進化の歴史から逃れられない
[ POP ]
[ おすすめ -
Posted by ブクログ
ネタバレ今の若者が地元志向で家族や友人との関係を重要視するのは、グローバルな時代にそった賢い選択=地方の再生につなげられる。
ほとんどの企業は価格競争をしていると考えている。ほとんどは仕掛けられたと考えている。自分が値引きしたときの相手の反応を考えていない。
本田宗一郎は、叙勲のとき技術者の正装は白のつなぎ、といってツナギを着ていこうとした。アメリカでツナギを着て社員の前に立ち感動を呼んだ。
人間の脳はストーリー好き。
選択と集中=ドラッカーとジャックウエルチ。
リストラの代わりに使われた。実際には会社の規模を小さくすること。
集中と単純化、で普通の規模の会社に戻ること。
大企業ほど規模の不経済 -
Posted by ブクログ
顧客志向、ブランディング、プライシング、など、マーケティングの教科書に載っているようなセオリーを、表面的に鵜呑みにせず本質を考えてみよう、というのが趣旨。
あまり論理的に説明するテイストではなく、著者独自の考え方というよりドラッカーやポーターなど著名な経営学者の教えを引用し組み合わせながら辛口に日本企業の経営戦略を切り刻んでいく、どちらかというとエッセイに近いような印象である。
いろいろと面白いことが書いてあるのだが、日本企業・日本人のコミュニケーションの下手さ、というかコミュニケーションをサボる悪癖を指摘したあたりは的を射ていると感じた。
自社が提供する製品・サービスの価値を伝えることがで