ジョナサン・サフラン・フォアのレビュー一覧

  • ものすごくうるさくて、ありえないほど近い
    主人公の可愛さ、つたなさがNYをさまよう。文体もさまようようで、入り込みづらいところはある。ひっくるめて受け取ってみた。

    誰かにとっては些細なことでも、自分にとっては大きな意味があるかもしれないとすがる。そしてそこになんらかの意味を見出そうとする。大きな意味はなくてはならないし、そうでなければ、何...続きを読む
  • エブリシング・イズ・イルミネイテッド
    ユダヤという大きく深いテーマをユーモアの中で描いた力作。難点は翻訳。にもかかわらず、作品の魅力は十分に伝わるのだからこの作者は本当にスゴイ。
  • エブリシング・イズ・イルミネイテッド
    ホロコーストの話。こんな風な切り口でストーリーがそこにつながって行くとは思わなかった。

    悲しすぎてでもおかしくて、笑いそうになったり、涙がでそうになったり。電車の中で読んでいる時にそれを表情に出さないように堪えるのが大変だった。
    最初、これの洋書を辞書を引き引き読んでみようかと思っていたのだが、...続きを読む
  • ヒア・アイ・アム
    なかなか説明が難しい。
    ユダヤ系アメリカ人のブロック家。ジェイコブと妻のジュリア、3人の息子サム、マックス、ベンジー。祖父母のアーヴィングとデボラ。そして、ポーランドからアメリカに渡ってアメリカにおけるブロック家の祖となった曽祖父のアイザック。
    書店の書評だと「家族の崩壊と再生の物語」と一言で語って...続きを読む
  • ヒア・アイ・アム
    ポップで、お下劣ネタも多め。全く枝葉だけど、カート・コバーンって今はカート・コベインなのね? 

    次作は気候変動に取り組んだノンフィクションということで、読んでみたい。気候変動や環境問題は、小説界においても最早大きな潮流なのね。
  • ものすごくうるさくて、ありえないほど近い
    ほとんど終わりまで来て、途中3年ほど積読したけど、先日やっと読み終わりました。ラストに近付くほどに悲し過ぎてつらかったのです。昔から夢の国だったりはたまた色々と問題を孕んでいたりしたけれど、口に出したり主張しないと伝わらない事がたくさんだけど、あの日から何か少し変わった、アメリカの想いを知れます。
  • ものすごくうるさくて、ありえないほど近い
    言葉遊び、文のレイアウトが凝っている。英語で読んだらもっといいんだろうなー。日本でいう震災前後はアメリカだと911前後なんだろう。
  • ものすごくうるさくて、ありえないほど近い
    かなり文学的な感じ。視覚的な工夫がしてあり、写真も込みで1つの作品といった感じ。
    大人の恋愛小説とも言えるかも。
  • ものすごくうるさくて、ありえないほど近い
    難しかった。多分原文(英文)で読んだほうが理解しやすかったんじゃないかな。
    9.11は他人事のようで実は違う。
    最後の展開が印象的だった。
  • ものすごくうるさくて、ありえないほど近い
    父親を亡くした少年オスカーが 
    部屋から見つけた鍵を持って
    何処のための鍵なのかを探す。
    本の要所要所に 視覚からも楽しめる工夫   
    写真だったり カラーだったり    
    文字ですら その心情を表すが如く 
    視覚に訴えてくる
    これはさ、もう 手にとるしか 
    頁を捲るしか ないでしょ...続きを読む
  • ものすごくうるさくて、ありえないほど近い
    最初は訳がわからず辛かったが、後半の滑らかな話の繋がりが美しく、夢中で読んでしまったよ。
    映画も観てみたい。
  • ものすごくうるさくて、ありえないほど近い
    映画を見たあとでこれを読んだが、成功作とも思えない映画に比べても小説は遥かに凡庸
    こけおどしの写真や印刷になんらかの感慨受けるなら、よっぽど退屈な人生送ってきた読者さんなのですねとしか言えない
  • ものすごくうるさくて、ありえないほど近い
    911で父親を亡くしたオスカー少年。クローゼットの花瓶から1つの鍵を見つけ、父親のことを知るために鍵に合う鍵穴を探し始める。そのオスカー少年と、祖母、祖父のお話。

    翻訳本独特の読みにくさに負けそうになったけどそれでも最後まで読めたのは、家族の死をどう受け入れてどう生きていくのかを感じられるからかも...続きを読む
  • エブリシング・イズ・イルミネイテッド
    祖父のルーツをたどるためにウクライナを訪れるジョナサン(作者自身をモデルとした人物)と、道案内役である少年アレックス(通訳)とその祖父(運転手)の3人が「トラキムブロド」という村を探すロードムーヴィー的な物語と並行して、1791年にはじまる「ジョナサン」の血族史が語られる。

    アレックスからJ.S....続きを読む
  • ものすごくうるさくて、ありえないほど近い
     3人の語り手による一人称語りが交互に挿入される手法は、近年の日本の小説でも伊坂幸太郎らが盛んに取り入れている手法だ。一見異なる世代、異なる時制の話が一点に収斂していくのもまた然り。

     おそらくは発達障害的背景を持つオスカーは、9・11という唐突な事象により父を失うという事実を論理的に受け入れられ...続きを読む
  • ものすごくうるさくて、ありえないほど近い
    それぞれのパートが最初は分からず
    混乱しましたが以外にするっと読めました。

    装丁や写真も私は気にならなかったですが、
    駄目な人は駄目かもしれません。
  • ものすごくうるさくて、ありえないほど近い
    高校生の課題図書。911で父親を失った少年、ドレスデン大空襲、ヒロシマ。きっと人間の頭のなかってこんな風にとっ散らかっていて、収集がつかないんだろうけど、こういうのは苦手。ライ麦畑で捕まえてを読んだ時みたいな、わからない感を残した。後から、思い出して、また何回か読んでみて、何となくわかって行くのかも...続きを読む
  • ものすごくうるさくて、ありえないほど近い
    オスカーの視点、祖父から父への手紙、祖母からオスカーへ、と3つの主観による描写が繰り返されながらストーリーが進んでいくのですが、
    誰から誰に対しての描写なのか?を早めに把握しないと
    とても読み難い内容でした。(今回は、 2回読み返すことに。)

    ヴィジュアルライティングを楽しむためにも、
    ストーリ...続きを読む
  • エブリシング・イズ・イルミネイテッド
    27歳のジョナサン・サフラン・フォアが書いたデビュー作。ユダヤ人の彼が先祖の村を探しにウクライナへ行く旅を描いたもので、本人も本名ででてくるけど、自分自信の内面のことはあまり興味がなかったみたい。主題はジョナサンのずっと遠い祖先である人々のこと。そしてウクライナの村の1804年のこと、1934年のこ...続きを読む