西岡兄妹のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
初西岡兄妹ですが、エグかった。冒頭の誕生シーンはもしかしなくても最終話の後なんだろうか。エログロでともすれば露悪的なのに、終始淡々とした雰囲気が崩れなかったのがすごい。
あっけない幕切れは、やっぱり冒頭に繋がるからなんだろうなあ。生まれついての怪物という描き方だったけど、個人的には彼が理解者を得られなかったことに着目したい。周囲の人間は彼の異常性に気づかず、崇拝者たちは理解者たるほど強い自我を持たず、はっきりと異常を知った者は去っていった。誰かいたら、彼もこうはならなかったのだろうか。
一番印象に残ってるのは小学生時代のエピソード。無邪気な子どもたちの凄惨ないじめは、彼の行いと比べて何ら -
Posted by ブクログ
ネタバレ古屋兎丸先生のブログかなんかで紹介されてるのを見て読んでみた。
ものすごく独特な絵柄でびっくりした。慣れるまで時間がかかったが、
主人公や登場する少女は美しく感じるからふしぎ。
「わたし」が生まれてから死ぬまでの物語。
テーマというかモチーフというかは古屋先生の
『ライチ☆光クラブ』に近からず遠からずに感じた。
ライチと違うのは、「わたし」以外の少年たちの区別があまりないというところ。そこは多分この物語にとって重要じゃなかったんだろうな。
結局「わたし」とはなんだったのかが、はっきりと明示されていないが、だからこそアクが強くて、なぜか心に残る作品になったと思う。