近藤みゆきのレビュー一覧
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私が読んだ中で、最古の恋愛小説(というか、エッセイというか…)。
和泉式部はそこまで階級の高い家の生まれではないですが、
歌の才能があり、美しかったことで
親王兄弟と次々恋愛関係になります。
(この本は孤独に過ごしている式部へ、
弟の親王が連絡をとるところからはじまります)
なんとなく…境遇は、源氏物語の「夕顔」のようです。
周りから「遊び女」と揶揄され、後々、藤原道長の愛娘、中宮・彰子のサロン(と言っていいのかな?)へ赴くまでの間のお話です。
なぜ、和泉式部が「遊び女」といわれながらも、まわりの人たちの心をとらえて離さなかったか、この本を読んでわかりました。
この本を読んだ後、
和泉式 -
Posted by ブクログ
これは日記なのだろうか、物語なのだろうか。
愛する宮の死後、「夢よりもはかなき世の中を嘆きわびつつ明かし暮らす」女のもとに、故宮の弟・帥の宮から橘の花の一枝が届けられる。
亡き人を思い出させる花橘の香りに、女は、
「薫る香によそふるよりはほととぎす聞かばや同じ声やしたると」
(あなた様は昔の人の香りがするという橘の花を贈ってくださいました。私も亡き兄宮様のことが偲ばれてなりません。しかし兄宮様との昔を偲ぶのなら、私は郭公によそえて偲び、その声を聞きたい。「声だけは昔のまま」というあの古歌ではありませんが、懐かしい、昔と同じ声をしているかと)
と詠んで贈る。
帥の宮は、
「同じ枝になきつつをり -
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実はこの本、資源ごみの日にご近所さんが捨てるところをもらってしまったもの・・・
なんかもったいなくって。貧乏性~(一緒に土佐日記ももらった)
和泉式部といえば恋多き女。
なんてったって夫がありながら冷泉天皇の第3皇子である弾正宮と恋におちた人。
それが原因で離婚し、親からも勘当される。
なのに彼は流行り病であっさり急逝・・・
この日記は、その後弾正宮の弟である敦道親王との次の恋を描いたものです。
今の感覚で読むとけっこうスゴイんですよね。
彼は、彼女を一人にしておくと他の男を受け入れちゃうからって自宅に連れてきちゃう、そのせいで正妻(?)は怒って出て行っちゃう。
(大体兄が亡くなったから