竹中夏海のレビュー一覧
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ダンスから見るアイドル!おもしろかった!
著者は日女体卒でPASSPO☆やアップアップガールズ(仮)の振付をしている人です。中学の時から振付をしていたというから、根っからの振付師ですね。
アイドル・ダンスの特徴や、衣装や小道具、フォーメーション等々、歌唱には全く触れず、それ以外のパフォーマンスすべてを熱く語っています。
特に東京女子流のプロデューサーと衣装担当との鼎談が面白かった。
オーディションで選んだ子をもとにグループを作るのではなく、グループのコンセプトが先にあって、ポジションごとに予め設定したキャラに合う子を集めるなんて、なんと戦略的。
他にもBerryz工房やPerfumeなどのパフ -
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アイドルのダンスがグループアイドルのキャラクター性や衣装との組み合わせを考慮しているのは当然として、(歌のカラオケに当たる)振りコピにまで考えを及ぼしながら作られているとは知らなかった。
残念ながら著者当人の想いが十分に文章に落とし込まれているとは言えないが、それでもアイドル達を輝かせ、そしてファンまで踊らせることが可能なアイドルの振り付けに対する著者の情熱は強く伝わってくる。
加えて著者のアイドルを愛している様子が文章からにじみ出ていて、その点でも好感を持てるし、読んでいて非常に安心できるし微笑ましく思えた。
文章が今ひとつな分、対談はいい感じで、東京女子流のディレクターと衣装担当者と -
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体育大卒で振付師として活躍する筆者が
アイドルの踊るダンスをダンサー・振付師視点で考察する、
ユニークな一冊です。
もともと振付師が演者につけた振り付けを
ファンたちもコピーして踊る「振りコピ」文化が
アイドルとそれを応援するファンたち、
ひいてはダンスそのものとの距離さえも近づけて
そこに喜びを感じるという、図式が面白い。
もともと自分で踊るとそのダンスを客席で見られないため、
ひとに振り付けしたダンスを見ているほうが好き、と語る彼女。
珍しいキノコ舞踏団で活躍する同輩や、
自ら振り付けを担当するアイドルたちの
プロデューサーや衣装さんとの対談も見ものなので
アイドルファンだけでなく、ダ -
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ネタバレアイドルの振り付け師である竹中夏海氏がアイドルのダンスを「アイドルダンス」と定義し、振り付け師の視点でそのアイドルダンスを語る本「IDOL DANCE!!!」を読みました。 フリフリのドレスをきて左右のステップを踊るイメージのアイドル像から、制服風衣装を着てテンポの早い音楽に合わせてガンガンに踊るのにアイドルのイメージに変わってきました。 アイドルの数が史上最大と言われる今、そんなイメージは一部で、玉石混合でありとあらゆるアイドルがいます。握手会をしてファンとの距離を縮めたりは当たり前。チェンソー(本物ではない)持って客席にダイブしたりするアイドルまでいます。 最近僕はそんな広くて深くて面白い
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Posted by ブクログ
浮かれた感じのタイトルとは裏腹に『アイドルとは何か?』と言う問い掛けに対して
『ダンス』『振り付け』を切り口に切り込んで行く『アイドル哲学の書』。
『アイドル』とは『アイドルらしさ』を演じる事では無く
自己の魅力を客観視し、自己の内面を自らの肉体を媒介として
『さらに良く伝える』事に務める表現者の事である。
筆者は『アイドル』とは『人気者になる事である』と言う現在の
芸能界における『アイドル』のあり方を一言で言い表しているが
それは宇多丸師匠の言う所の打者に対する『ホームランを打て』
という指示に比類するような
過酷な『アイドル道』への研鑽を少女達に課しているのであり
それに耐えうるには自