クリストファー・プリーストのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
なかなか訳者あとがき定番の内容紹介に入ろうとしないのは、
作者の意向を汲んで、
読者になるべく目かくしした状態で本書を発見してもらうために、
訳者もくわしい内容紹介をされないそうだ。
あとがき定番の内容紹介がくわしいあらすじ紹介ならば、
言わずもがなのことだと思う。
同じく訳者の方は、イアン・マクドナルドの「火星夜想曲」
みたいな感じとおっしゃっているが、
私にはコードウェイナー・スミスの「人類補完機構シリーズ」風味も少し感じられた。
2012 年 英国 SF 協会賞長編部門受賞作品。
2012 年 ジョン・W・キャンベル記念賞受賞作品。 -
Posted by ブクログ
架空の星にあるドリーム・アーキペラゴ諸島の観光ガイド、物語で紹介する連作短編集
実は購入してから3回目の挑戦で、ついに読み終えた。毎度眠くなるのだ
実に半年程、3回目の挑戦でやっと読み方、付き合い方がわかった
時間勾配の歪みのため正確な地図が作れない
この設定部分を勘違いして読んでいた為何が何だかわからず毎度眠くなってしまっていた
島々の逸話集とてっきり思っていた為、例えば何度も出てくるパントマイマー殺人事件
別の島の話になってもその事件が語られ始め時間と土地の認識が自分の中で整理することが出来ず理解しようとゆっくり読んでいたらいつの間にか寝ていた
はっきりとSF設定のある架空のガイド本で -
Posted by ブクログ
最終的な感想は下巻に。
(以下上巻しか読んでない状態での感想)同じ環境で育った二人の、第二次世界大戦の正反対生き方の話。イギリスから見たドイツの状況。ベルリンオリンピックで感じた人種差別と戦争へ突き進む空気。互いに空襲をし、軍事拠点から一般の都市を破壊することに思考を止め、撃墜の恐怖と戦う。戦後の記録と、回顧録が交互に出てくる。
双子であるという設定があまり生きてない気がするけど。かたっぽのJLソウヤーの話だけだし、過去と現在交互に語られるので、全然話の方向性が見えない、どういうジャンルの話なのかつかめない。歴史小説?
戦時の厳しさとか、家族であっても遠い存在とか、、、? -
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Posted by ブクログ
さあて、下巻でどのようにSF要素を……
いや、どっちかというとミステリじゃないかなあ。
1941年のことに詳しくないし、
ヘスについてもほぼ知らないと言ってもいいくらいだし、
そのあたりの基礎知識があれば、より興味深く読めただろうね。勉強不足だね、僕の。
解説読んで、一晩考えて、やっといろいろ得心がいきましたよ。
そしてちゃんと原題も見ておくべきだった……
今は、
もし戦争が終わっていても米中戦争が起こっていたくらいだから日本が戦争に巻き込まれるなりするのは確実だし、太平洋戦争はなかったかもしれないけれど南方の国々は植民地支配から開放されたんだろうか、
とかそっちのifが頭のな -
Posted by ブクログ
南北の大陸に挟まれたアーキペラゴ地帯。磁気による歪みのために正確な地図はつくれず、いったいいくつの島があるかも不明だ。島々は平和不可侵条約を締結しているものの、北の大陸で戦争をくりひろげる南大陸国家の戦略的利害のために、多くの島々には軍事基地がおかれ、脱走兵がやってきては連れ戻され、条約は有名無実化している。
まずはこの世界像にぞくぞくとする。こんな島嶼国がどこかに実在しているのをたしかに知っているという気がする。
このアーキペラゴには幾人かの伝説的な人物たちがいる。無類の美男で女好きの画家バーサースト、社会改革の提唱者カウラー、トンネル堀りアーティストのジョーデン・ヨー、自ら伝説化した故郷の