クリストファー・プリーストのレビュー一覧
-
第1部で語られる歴史が明らかに我々の時代と異なり、
「ブラックアウト」「オールクリアー」を
読んだあとなので第2部の情報はすんなり受け入れ、
短い第3部では何やら不思議な世界の一端、
第4部は第2部との明らかな違いが見えて。
これだけでは単に歴史改変、並行世界のSF
としか思えないので、帯にある
「...続きを読むPosted by ブクログ -
不思議な世界観の中でふわふわとするための本。
文化レベルは、現代と同じ。
「夢幻」といっても、魔法やドラゴンが出てくるわけではない。
短いエピソードの連なりで、どんどん読めてしまうけれど、あまり急いで読むと見落としが出る。Posted by ブクログ -
ある世界に存在するたくさんの島についてのガイドブックの態をとってる短編連作。とはいっても少しずつ関連があって、同じ人も出てきたりするので長編とも言えるかもしれない。
構造がずるい、楽しい!
ただ、散らばってる情報を集めながら読む話なので、人は選ぶ気がする。
手紙とか雑誌記事とかそういう断片から情報を...続きを読むPosted by ブクログ -
なかなか訳者あとがき定番の内容紹介に入ろうとしないのは、
作者の意向を汲んで、
読者になるべく目かくしした状態で本書を発見してもらうために、
訳者もくわしい内容紹介をされないそうだ。
あとがき定番の内容紹介がくわしいあらすじ紹介ならば、
言わずもがなのことだと思う。
同じく訳者の方は、イアン・マクド...続きを読むPosted by ブクログ -
最終的な感想は下巻に。
(以下上巻しか読んでない状態での感想)同じ環境で育った二人の、第二次世界大戦の正反対生き方の話。イギリスから見たドイツの状況。ベルリンオリンピックで感じた人種差別と戦争へ突き進む空気。互いに空襲をし、軍事拠点から一般の都市を破壊することに思考を止め、撃墜の恐怖と戦う。戦後の記...続きを読むPosted by ブクログ -
最初はとっつきにくいのだけれど、途中から読みやすくなったのは、理解するのを諦めたためかもしれない。軸になるのはトルコで妻を亡くしたカメラマンが英国に帰ってくる話なのだが、似たような名前の奇術師や飛行士が出てきて、時代も第一次と第二次の世界大戦、近未来とバラバラで、パラレルワールドを見ているようで、全...続きを読むPosted by ブクログ
-
上巻半ばで解説のネタバレ直前まで読み…なんとなく輪郭掴んでから読み進み。
そうか、タイムリープとifなSFだったのかと。最終的にジョンは楽観的な奴である程度の自分の幸福を得られたらタイムリープをやめたけどジョーは神経質で理想主義だから二兎を追ってしまいぐるぐるしてるなぁと雑な感想になりました。Posted by ブクログ -
さあて、下巻でどのようにSF要素を……
いや、どっちかというとミステリじゃないかなあ。
1941年のことに詳しくないし、
ヘスについてもほぼ知らないと言ってもいいくらいだし、
そのあたりの基礎知識があれば、より興味深く読めただろうね。勉強不足だね、僕の。
解説読んで、一晩考えて、やっといろい...続きを読むPosted by ブクログ -
時間勾配によって生じる歪みが原因で精密地図の作成が不可能な世界に点在する〈夢幻諸島〉のガイドブック。
難解。
ってか、よく咀嚼しないといけないのに掻き込んでしまった…。
作者の意図通り幻惑された。
それだけは間違ない。
もうすこし事象を整理しながら再読する予定。
しかし、ガイドブックならもっとそれ...続きを読むPosted by ブクログ -
南北の大陸に挟まれたアーキペラゴ地帯。磁気による歪みのために正確な地図はつくれず、いったいいくつの島があるかも不明だ。島々は平和不可侵条約を締結しているものの、北の大陸で戦争をくりひろげる南大陸国家の戦略的利害のために、多くの島々には軍事基地がおかれ、脱走兵がやってきては連れ戻され、条約は有名無実化...続きを読むPosted by ブクログ
-
異世界の島々〈夢幻諸島〉のガイドブックという形をとった物語。
最初は異世界の描写が少々退屈で延々と各島の説明をしていくだけかと思ったが、読み進んでいくと何人かの芸術家や文化人が繰り返し登場し、同じ人物やエピソードが異なる角度から語られていたりして面白い。幻想的な世界に思いを馳せながらゆったりと一、二...続きを読むPosted by ブクログ