クリストファー・プリーストのレビュー一覧

  • 双生児 上

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    SFだと思って読み始めたら、あんまりSF要素なかった。
    でも読みやすいのでぐんぐん先へすすむ。

    WW2詳しくないし、ロンドン空襲のことなどほとんど知らなかったので新しい視点を得た感じ。
    と同時に本編と関係ないんですが、東京大空襲はこのロンドンの空襲と比べるととんでもない規模だっただんだなあと苦しくなった。


    ところで出だしの暇なサイン会の切なさといったらもぅ……

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    2016年02月11日
  • 双生児 上

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    第1部で語られる歴史が明らかに我々の時代と異なり、
    「ブラックアウト」「オールクリアー」を
    読んだあとなので第2部の情報はすんなり受け入れ、
    短い第3部では何やら不思議な世界の一端、
    第4部は第2部との明らかな違いが見えて。
    これだけでは単に歴史改変、並行世界のSF
    としか思えないので、帯にある
    「ジャンルの枠を超えた」がいかなるものか
    期待しながら下巻を読むのだが、邦題『双生児』
    に対して原題 The Separation。どちらが
    物語にふさわしいと感じるかも興味のひとつ。

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    2015年12月03日
  • 夢幻諸島から

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    不思議な世界観の中でふわふわとするための本。
    文化レベルは、現代と同じ。
    「夢幻」といっても、魔法やドラゴンが出てくるわけではない。
    短いエピソードの連なりで、どんどん読めてしまうけれど、あまり急いで読むと見落としが出る。

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    2015年01月12日
  • 夢幻諸島から

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    ある世界に存在するたくさんの島についてのガイドブックの態をとってる短編連作。とはいっても少しずつ関連があって、同じ人も出てきたりするので長編とも言えるかもしれない。
    構造がずるい、楽しい!
    ただ、散らばってる情報を集めながら読む話なので、人は選ぶ気がする。
    手紙とか雑誌記事とかそういう断片から情報を取り込みながら読む話がすごい好きなので個人的にはとても楽しかったです。

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    2014年05月26日
  • 夢幻諸島から

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    なかなか訳者あとがき定番の内容紹介に入ろうとしないのは、
    作者の意向を汲んで、
    読者になるべく目かくしした状態で本書を発見してもらうために、
    訳者もくわしい内容紹介をされないそうだ。
    あとがき定番の内容紹介がくわしいあらすじ紹介ならば、
    言わずもがなのことだと思う。
    同じく訳者の方は、イアン・マクドナルドの「火星夜想曲」
    みたいな感じとおっしゃっているが、
    私にはコードウェイナー・スミスの「人類補完機構シリーズ」風味も少し感じられた。

    2012 年 英国 SF 協会賞長編部門受賞作品。
    2012 年 ジョン・W・キャンベル記念賞受賞作品。

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    2013年12月26日
  • 夢幻諸島から

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    架空の星にあるドリーム・アーキペラゴ諸島の観光ガイド、物語で紹介する連作短編集
    実は購入してから3回目の挑戦で、ついに読み終えた。毎度眠くなるのだ

    実に半年程、3回目の挑戦でやっと読み方、付き合い方がわかった
    時間勾配の歪みのため正確な地図が作れない
    この設定部分を勘違いして読んでいた為何が何だかわからず毎度眠くなってしまっていた

    島々の逸話集とてっきり思っていた為、例えば何度も出てくるパントマイマー殺人事件
    別の島の話になってもその事件が語られ始め時間と土地の認識が自分の中で整理することが出来ず理解しようとゆっくり読んでいたらいつの間にか寝ていた
    はっきりとSF設定のある架空のガイド本で

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    2025年12月04日
  • 夢幻諸島から

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    めっちゃ回りくどい表現にたまに耐えようのない眠気に襲われた。アーキペラゴの島のガイドブックなんだけど、島が多すぎて別の章で出てきた時、誰だっけ症候群になる。

    物語パートはとても魅力的な話がいくつかあるし、謎めいた詩人バーサーストや、パントマイムのコムス氏の殺人事件、殺人スライムの恐怖なんか結構ドキドキした。
    怪しげな塔の調査もその後どうなったのか知りたい。

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    2025年09月04日
  • 双生児 上

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    最終的な感想は下巻に。
    (以下上巻しか読んでない状態での感想)同じ環境で育った二人の、第二次世界大戦の正反対生き方の話。イギリスから見たドイツの状況。ベルリンオリンピックで感じた人種差別と戦争へ突き進む空気。互いに空襲をし、軍事拠点から一般の都市を破壊することに思考を止め、撃墜の恐怖と戦う。戦後の記録と、回顧録が交互に出てくる。
    双子であるという設定があまり生きてない気がするけど。かたっぽのJLソウヤーの話だけだし、過去と現在交互に語られるので、全然話の方向性が見えない、どういうジャンルの話なのかつかめない。歴史小説?
    戦時の厳しさとか、家族であっても遠い存在とか、、、?

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    2019年01月25日
  • 隣接界

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    最初はとっつきにくいのだけれど、途中から読みやすくなったのは、理解するのを諦めたためかもしれない。軸になるのはトルコで妻を亡くしたカメラマンが英国に帰ってくる話なのだが、似たような名前の奇術師や飛行士が出てきて、時代も第一次と第二次の世界大戦、近未来とバラバラで、パラレルワールドを見ているようで、全体を把握することは諦めて、目の前の物語を楽しむことにした。プリーストの作品を読むのは初めてだったのだが、過去の作品を読んだことのある人には、別の楽しみもあるらしい。

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    2018年05月08日
  • 双生児 下

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    上巻半ばで解説のネタバレ直前まで読み…なんとなく輪郭掴んでから読み進み。
    そうか、タイムリープとifなSFだったのかと。最終的にジョンは楽観的な奴である程度の自分の幸福を得られたらタイムリープをやめたけどジョーは神経質で理想主義だから二兎を追ってしまいぐるぐるしてるなぁと雑な感想になりました。

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    2016年04月30日
  • 双生児 下

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    さあて、下巻でどのようにSF要素を……


    いや、どっちかというとミステリじゃないかなあ。


    1941年のことに詳しくないし、
    ヘスについてもほぼ知らないと言ってもいいくらいだし、
    そのあたりの基礎知識があれば、より興味深く読めただろうね。勉強不足だね、僕の。
    解説読んで、一晩考えて、やっといろいろ得心がいきましたよ。
    そしてちゃんと原題も見ておくべきだった……


    今は、

    もし戦争が終わっていても米中戦争が起こっていたくらいだから日本が戦争に巻き込まれるなりするのは確実だし、太平洋戦争はなかったかもしれないけれど南方の国々は植民地支配から開放されたんだろうか、

    とかそっちのifが頭のな

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    2016年02月11日
  • 夢幻諸島から

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    南北の大陸に挟まれたアーキペラゴ地帯。磁気による歪みのために正確な地図はつくれず、いったいいくつの島があるかも不明だ。島々は平和不可侵条約を締結しているものの、北の大陸で戦争をくりひろげる南大陸国家の戦略的利害のために、多くの島々には軍事基地がおかれ、脱走兵がやってきては連れ戻され、条約は有名無実化している。
    まずはこの世界像にぞくぞくとする。こんな島嶼国がどこかに実在しているのをたしかに知っているという気がする。
    このアーキペラゴには幾人かの伝説的な人物たちがいる。無類の美男で女好きの画家バーサースト、社会改革の提唱者カウラー、トンネル堀りアーティストのジョーデン・ヨー、自ら伝説化した故郷の

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    2013年12月16日
  • 夢幻諸島から

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    異世界の島々〈夢幻諸島〉のガイドブックという形をとった物語。
    最初は異世界の描写が少々退屈で延々と各島の説明をしていくだけかと思ったが、読み進んでいくと何人かの芸術家や文化人が繰り返し登場し、同じ人物やエピソードが異なる角度から語られていたりして面白い。幻想的な世界に思いを馳せながらゆったりと一、二編ずつ読んだ方がよかったかも。

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    2013年11月22日
  • 夢幻諸島から

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    最初はちょっと取っつきにくい。
    でも多分、噛めば噛むほど味が出る、スルメのような小説。
    もう一回読むか。

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    2013年10月21日