コレットのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
49歳、元高級娼婦レアの色香漂う熟女の魅力が、余すところなく伝わってきます。美しい描写です。まとっている香水の香りまで漂ってきそうです。
彼女と恋人関係にあるのが、25歳のシェリ。本書のタイトルになっています。年の差恋愛というだけでも、ドキドキがとまりません。2人の6年間の馴れ合い生活の後、シェリは19歳のエドメと結婚。
シェリとエドメの新婚生活のぶつかり合いも読みどころですが、レアとシェリが別れた後の、それぞれの激しい心情の揺れの表現も、これまたスゴイ!
寄せては返す波のようにバシバシ打ち寄せてきて、夢中になって読んでしまいます。老いと若さの対比については、遠慮なしです。(レアについて -
Posted by ブクログ
「シェリ」がとても良かったので、読んでみた。
イイ!たぶん、文学的にいうとこちらの方が評価されるのかしら?若い男女の恋という、当時としては斬新な設定。舞台が海辺の保養地になったことで、風景の描写がさらに豊かにこまやかに。若さが煌めいていて、感情の振れ幅も大きい。そして、ナゾの美女というミステリアスな展開、、、、すごく面白いです。たびたび出てくるツルニチニチソウの青い花というのが、描写としても鮮やかだし、含んでいる意味も深い。短いしスッキリと読めますが、読後感はどっしりして、色んな思いに耽ってしまいます。
ただ、なかなかに残酷度が高まるため、読んでる時のヒリヒリ感が、個人的にはきつい。同じ星4 -
Posted by ブクログ
光文社古典新訳文庫シリーズの特徴は、奔放な翻訳と優れた解説、この二点だと個人的に思っている。
その意味で、コレットの『青い麦』を河野訳で読むことの面白さは、彼女の明快な解説と共に評価するのがよいと思う。彼女の解説は、若い男女の恋愛を描いた『青い麦』のテーマは、いかにもありふれて見えるのに、なぜ仏文史上「新しい」ものだったかを、コレットの伝記的事実も交えながら、分かりやすく、興味深く説明している。
本作を読んでまず目にとまるのが、夏の海辺の家を背景にした爽やさな情景。そして、十代の男女恋愛がもつ苦々しさを繊細に描いた巧みな心理描写である。謎の三十女が登場する展開は、フランス文学のおなじみのも -
Posted by ブクログ
シェリもレアも痛々しくて見てられないと言うのが1番の感想
子犬系小悪魔男子のシェリが無邪気に甘えまくるのも、ラスト本人に面と向かって残酷な言葉を投げるのも、15歳くらいの設定ならまだ分かるけど、25歳となると一気に危険人物っぽさが増すように思う。
レアも若く華やかな自分とか、若い男の子を手玉に取る自分というアイデンティティにしがみついて、自らの老いを受け入れることができないのが気の毒。
作者の感情表現が巧いのだろうけど、それが故にリアルな世界で彼らとは接したくないと思ってしまいました。
奔放な恋愛観も理解が難しく、読んでいてずっとお好きにどうぞみたいな気持ちでした… -
Posted by ブクログ
最初の数ページ、美しく若い少年のような愛人シェリが、50歳直前の高級娼婦レアの真珠のネックレスを弄びながら、僕にくれよ、僕の方が似合うよ、としゃべっているその場面に、思ったのはよくある大人の女向けのコミックスや安い小説類との、ものすごい類似性だった。
つまり最初に軽蔑し、それでも興味からずるずる読んでしまったというわけだ。
シェリの恋煩いとか、レアの才知ある言動とかそんなものは、それほど魅力を感じないが
レアがついに受け入れざるを得ない老いというものと完全に向き合わされるラスト近くは、ああこれが書きたかったのかと納得した。
評価が全て美と社交界におけるしゃれた知性のみから成る生き方は、さぞや苦 -
Posted by ブクログ
急に古典小説が読みたくなって、いつもお世話になってる光文社古典新訳文庫から青臭い青春小説の『青い麦』と『肉体の悪魔』の2冊を借りた。どちらも16歳の少年が人妻と初体験をしてしまう話で、その対照的な内容を楽しむのが目的だった。
果たして結果は上々。2冊読まないとその違いがわからないので速攻で読んでの感想だけど、まず、フランス文学は難しい(そこかい!)。
抒情的な表現や情景描写がいたるところに挟み込まれ物事は2行で済むのにそういった表現のおかげですごくスローペースなので、ジェットコースターなドラマ慣れしてるときつく感じる。逆にそれを楽しむのがフランス文学なんだろうけど、嵐が丘のヒースクリフとキャサ