佐藤桂のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
<どんな本?一言で紹介>
職場や家庭でのやりとりは全てが交渉。
あえて「ノー」と言わせて本音を聞きだす、元FBIネゴシエーターの極秘テクニック。
<どんな人におすすめ?>
営業職、セールスが必要な人。
組織を動かすときのコミュニケーションに悩んでいる人。
リーダーになりたい人。
<読んだら、どんなことが分かるの?>
元FBIネゴシエーターのトップがおくる、現場での交渉経験とスクールでの交渉理論とを融合させた独自の交渉術。
・ 交渉の新しいルール―ハーバード流交渉術を超える
・ 相手のことばをくり返す―ミラーリングで説明を促す
・相手の痛みは、感じるのではなく言語化せよ―ラベリングと -
Posted by ブクログ
読み物として、FBIの立場で携わった交渉ごとのストーリーは面白いものでした。
また交渉時に表出する事象に対して数々の洞察があります。
① 相手が本当に要求したいものを理解する必要がある。誘拐犯が金銭を要求しても、テロ組織の活動資金にしたいのか週末のパーティで豪遊したいのかで、交渉の進め方(優位性)が変わる。
(声、戦術的共感、ラベリング、要約=「その通りだといわせる」)
② 相手が常に主導権を握らせる(ように見せる)。こちら側が相手を理解している、という関係性を構築する。
(①+「ノー」と言わせる誘導)
③ こちらの「ゴール」にむけて、相手を誘導する。特に、「相手がこちらを理解して協力せねば -
Posted by ブクログ
電子タバコ、昆虫食、医療用ヒル、エピジェネティクス(獲得形質の遺伝)……科学理論からイノベーションまで、いったん消え去りながら「考え直され」脚光を浴びるものは多い。求めるものはすでにあったのだ。サイエンスからビジネスまで応用できる、現代人に必須の考え方のヒント・・
という宣伝文句通り、「答えは過去にある」というテーマに沿って多岐にわたる分野での歴史的変遷を考察した思考実験の書です。結構な分量であるにもかかわらず、図表類を一切使っていないので、読書意欲を最後まで継続させるのがむつかしかったが、処々に出現する金言や問題提起にどきりとさせられる。
例えば、
アイデアについて、「ある事柄が新しいうちは -
Posted by ブクログ
前半はなるほどタフな交渉に関わってきた著者の体験談で成り、読み物としてもおもしろい上に含蓄のある、交渉での相手との向き合い方などがびっしりでしたが、後半になるにつれて同じような内容が繰り返されるようになります。
「交渉は戦いではない。発見だ」
「人は『イエス』と言わされそうだと感じると守りに入る。わざと(なんでもいいから)『ノー』と言わせて、相手に主導権があるように勘違いさせよう」
「『どうしたら〜できるというのですか?』という質問は相手に主導権があるように錯覚させつつ、相手を不安定にさせる。穏やかな『ノー』でもある」
「相手の痛みを“理解”すること。共感する必要はない。理解して繰り返 -
Posted by ブクログ
20年ほど前にハーバード大学の交渉術として相手の「Yes」を引き出す事、win-winなどの言葉がはやった。
ハーバード流交渉術
1.人(感情)と問題とを切り離す
2,相手の立場(何を要求しているか)に囚われず、相手の利益(なぜそれを求めているのか)に焦点を合わせ相手の本当に望んでいるものを突き止める
3,協力してwin-winの選択肢を導き出す
4.その解決策が現実可能かどうかを判断するため互いが合意できる基準を選択する。
本書はFBIのネゴシエーターのトップが自分の経験や、ハーバード大学の冬講座を受けた話などを基に、FBIのネゴシエーターの交渉術の骨格を紹介している。
その本質は、ハーバ