高原秀のレビュー一覧

  • 路地裏人生論

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

     平川克美さん、1950年生まれ、初読みの方です。「路地裏人生論」(2015.6)を読みました。戦後の昭和を生きた者には懐かしく、そして納得のエッセイです。戦後の荒廃から「効率と生産性」で繁栄を得た一方で、そうでないものは時代の背後に押しやられ忘れ去られ・・・。私たちが失ってしまったものへの著者の落ち着いたまなざしです。また、不便、不潔、粗野だが野性味と人情の溢れた時代が東京オリンピック(昭39)を契機に一変した。同感です。著者が住みたい町の条件は、旨いそば屋、落ち着いた喫茶店、本好きが経営してる書店とかw
     向田邦子は生活の微細なところを丹念に見つめるところから小説の世界を作り出した。人生の

    0
    2016年09月18日
  • 路地裏人生論

    Posted by ブクログ

    現在の自宅の隣町の大田区を中心に
    かかれてあるエッセー。
    久が原・雪谷・小山台・糀谷・下丸子
    御嶽山・蒲田と目蒲線・池上線
    大阪の実家とよく似た感じの商店街や路地裏。
    懐かしい感じです。
    老いや介護。同窓生。私にとってはもう少し先ですが
    (でも10年程度)身につまされるというか
    共感を感じる内容です。

    0
    2015年07月19日
  • 路地裏人生論

    Posted by ブクログ

    あら、何ともおしゃれな本。たぶん本書はビジュアルに重点を置いていて、平川さんの考え方を知るための本、というわけにはいかないけど、その分いつもの本とはちょっと違った愛情が伝わってくる。このひとのこういう地に足の着いた考えというか、どうも好きなんですよねぇ。

    0
    2015年10月02日