広沢サカキのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
各企業の技術を活かし開発されたバトルスーツを身に纏い、
アイドライジングという舞台で娘達がアイドルとして格闘を繰り広げる物語の第4弾です。
前巻では主人公・モモに肩入れをしている先輩アイドルのタキの姿に
アイドルとしての心構えを初めて自覚しましたが、
今回は現在3連覇し絶対的女王として君臨するエリーと絡むエピソードです。
アイドライジングのシーズンを終え、箱根の保養施設に休養に訪れたモモとマネジャーのサイ。
序盤では百合の気のあるモモがサイや親友のオリンに
ぺろぺろな事を繰り広げようとするコメディでしたが、休養の中新人賞の最終候補にモモが選ばれ、
新人賞決定戦が急遽開催されるとの報が飛び込んできます。
準備期間もなく、相性の悪い相手であり、思い倦ねているモモに
女王・エリーが特訓の手助けを申し出ます。
今回の話は新人賞の争いを通してモモの新人時代から本格活動への移行となる
区切りを飾るものであると思います。その為に女王・エリーを通して、
モモのアイドルとしての目標設定の確立へと導いているのでしょう。
そうした構成はとても堅実であり、歪みは感じられません。
一方でエリーの生い立ちとアイドルへの思いも描き主要登場人物の肉付けを施しており、
キャラの魅力を増しさせています。
主人公が挫け、失敗しても持ち前の根性で踏ん張り、
周りの温かいサポートに支えられて成長する物語。
兎角奇抜であったりひねくれたものが多くなっているラノベの中にあっては、
キャラを真っ直ぐに成長させていく物語は清々しく、読み易い作品に仕上がっていると感じます。
次は本格的に活動を進める様な引きが有り、期待しておっていきたいと思います。