マルク・レビンソンのレビュー一覧

  • コンテナ物語 世界を変えたのは「箱」の発明だった 増補改訂版

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    荷物、海運、物流の、コンテナリゼーションを中心とした歴史的書物。物流の大元の話を学べることに価値がある。戦争から物流、サプライチェーンへとロジスティクスの意味を変えてきて、その中でのコンテナの圧倒的な意義。
    一方で仕組みを作るという時に誰が得をするのか、という問題が非常にクリティカルにわかりやすい。単なる先行者利益としての起業的価値と、コモディティ化との結節点はどこにあったのか、繰り返しここがポイントになる。

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    2025年11月16日
  • コンテナ物語 世界を変えたのは「箱」の発明だった 増補改訂版

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    コンテナがシームレスに運ばれること、規格化に伴い大量に輸送できることで、世界的なサプライチェーンを可能にしたんだね。

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    2024年03月12日
  • コンテナ物語 世界を変えたのは「箱」の発明だった 増補改訂版

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    イノベーションの物語なのに、輝かしい閃きではない事にフォーカスしていたのがイイ。

    誰も革命的なことの最中にいることすら理解せず、コンテナの革命は一歩ずつ進んだのが良く分かる。
    トラックと鉄道と船をひと繋ぎにすることで、今の世界の流通システムが成り立っている。大袈裟に言うと、それが資本主義の根幹なんだと理解できる。

    数々の課題を統一していく過程が良い。
    大きさの規格、連結金具の開発、ライバルである鉄道会社の取り込み、港湾の荷揚げシステム、大量のコンテナBOXや船舶のリースシステム、トラックやトラーラーのボックス化。
    それ以上に多様化し対立化する、ギャングや政治家の対処や、労働組合やライバル会

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    2023年09月13日
  • コンテナ物語 世界を変えたのは「箱」の発明だった 増補改訂版

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    グローバリゼーションのきっかけとして、物流コストの低下があげられるが、その一躍を担ったのがコンテナで、コンテナ事態は箱にすぎないが、その規格化を通して、陸運と海運をシームレスで一体化させて、各工程の最大コストの積荷の費用と時間を大幅に削減したことが大きな要因として挙げられる。またコンテナの積荷に対応した港湾の設備通しや戦略で、現在の各都市の港湾の明暗が別れたと考えられる!

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    2023年07月02日
  • コンテナ物語 世界を変えたのは「箱」の発明だった 増補改訂版

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    The BOX コンテナ物語


    本書の構成
     コンテナの影響が最初に述べられ、普及した背景が述べられていく。そして、現在起こったことに対する見解が述べられる。

    経緯に対しての感想
     システムの開発から統一までの経緯が本書には詰まっていた。
     マクリーンのアイデアの影響範囲を広く捉えるという視点は良いと思った。(コンテナなら、自社コスト削減どころか、海運のシステムを変えられるなど。)
     また自社だけだと資産や影響力に限りがあるので、以下に他社を巻き込みチャンスを掴むのかのが大切かもわかった。(軍しかり、投資家しかり。)さらに普及の過程では、totalで仕事の生産性は増すとしても(理解している

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    2023年03月24日
  • コンテナ物語 世界を変えたのは「箱」の発明だった 増補改訂版

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    ひろゆき一推しということで購入。

    いかに既得権益が存在している中で革命を起こすのが難しいか、革命が始まると一瞬で世界が変わること、コンテナが当たり前の時代になり、市場がコンテナで溢れかえると逆に低価格化競争によって利益が生まれにくくなること、輸送費が下がったことでものづくりが現地生産では無くなったこと、成功には運も必要なことなど、学ぶことが多くおもしろかった。

    また、非常に学術的にまとめあげた筆者に拍手をおくりたい。

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    2022年11月10日
  • コンテナ物語 世界を変えたのは「箱」の発明だった 増補改訂版

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    イノベーションというと、ついGoogleやAppleなどのビックテックを想像してしまうけど、本当の意味でのイノベーションは人々の生活を変えるためにエコノミクスが合うように社会実装する事を指すのではないかと気付かされた

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    2023年12月26日
  • コンテナ物語 世界を変えたのは「箱」の発明だった 増補改訂版

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    二〇世紀後半、あるイノベーションが誕生し、全世界でビジネスのやり方を変えた。ソフトウェア産業の話ではない。それが起きたのは、海運業だ。おそらく大方の人があまり考えたことのないようなそのイノベーションは、あの輸送用のコンテナである。コンテナは、この夏私が読んだ最高におもしろい本『コンテナ物語』の主役を務めている。コンテナが世界を変えていく物語はじつに魅力的で、それだけでもこの本を読む十分な理由になる。そのうえこの本は、それと気づかないうちに、事業経営やイノベーションの役割についての固定観念に活を入れてくれるのである。
    by ビル・ゲイツ
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    2025年10月19日
  • コンテナ物語 世界を変えたのは「箱」の発明だった 増補改訂版

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    コンテナというイノベーションがいかに生まれ、誰にどんな影響をもたらしたのか詳しく書かれていて学びになった

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    2025年09月10日
  • コンテナ物語 世界を変えたのは「箱」の発明だった 増補改訂版

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    コンテナの歴史がわかる本。1つの発明が思いがけないところまで影響を及ぼすことってありますよね。コンテナできたから荷物がたくさん運べるようになってよかったね、ではもちろん止まらない様子がとても面白かったです。
    経済的な面でいえば、輸送コストの減少によって、世界の色々な場所でそれぞれ部品を作って、最後に合わせて完成品にするというスキームが成り立ったというところが衝撃的でした。つまりは、人件費や土地の安いところで部品を生産することにメリットが生まれたということでもあり、これって今も社会問題ですから。
    ただ、当時、産業が全くなく、衰退していた状況であった地域からすると、そういった大規模資本の投入はポジ

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    2025年07月26日
  • コンテナ物語 世界を変えたのは「箱」の発明だった 増補改訂版

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    面白かったけど長い...
    コンテナの話でもありアメリカ労働者の話でもあり。
    規格あわせるってかなり大事だなぁ。

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    2024年12月13日
  • コンテナ物語 世界を変えたのは「箱」の発明だった 増補改訂版

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    コンテナについてほとんど全てのことがわかる本。コンテナのことはわかったんでもういいです〜ってなるぐらいの情報量なので、少し物流や貿易をかじりました程度の人にとってはボリューム的に若干苦痛かも。ただこれって日本のことを考えるきっかけにはなっていて、港で見かけるどでかいコンテナをJR貨物に積み替える作業ってどこでやってんだろうね?それとも基本はトラック?ググったりYouTubeだったり調べればそこら辺いくらでも分かるだろうから、知的好奇心がある人の知りたい欲をかきたてる一冊には間違いなくなると思う。あと港町特有の気性の荒さの理由が少しわかった気がする

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    2024年03月22日
  • コンテナ物語 世界を変えたのは「箱」の発明だった 増補改訂版

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    アメリカ牛を日本ですき焼きにするのも
    仏デザイナーがベトナムで服を縫製させるのも
    トヨタのjust in time方式も
    日本家電がアメリカを席巻したのも
    コンテナのおかげ。

    こんな話知らなかった、面白かったー!

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    2023年11月22日
  • コンテナ物語 世界を変えたのは「箱」の発明だった 増補改訂版

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    コンテナにまつわる物語。良書。
    港湾における労使紛争。起業家マクリーンによるコンテナによる物流改革。改革に対する反対勢力との攻防。コンテナリゼーションによる運輸業界の変遷。
    歴史は参加者の想定を超えて動いていく。

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    2023年10月22日
  • コンテナ物語 世界を変えたのは「箱」の発明だった 増補改訂版

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    ここ数年、天候不順や感染症の蔓延を発端に不安定な物流の現状を目の当たりにしている。特に、海運におけるコンテナ不足はたびたび問題となっている。今や当たり前に活用しているコンテナ、コンテナの歴史を見つめ直し、その将来を考察している本書は、物流との関係を断ち切れない現代人は必読だと感じた。
    マルコム・マクリーンの優れた先見性は、あの時代に海運業を貨物を運ぶ産業と認識していたことと筆者は述べている。何かを発明することの重要性が注目されがちだが、埋もれた発明品を適応させるため、現状の制度を変えるマクリーンのパワフルさこそがコンテナの導入に繋がったのだろう。
    本書の中で最も印象に残ってるのは7章の規格であ

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    2023年05月12日
  • コンテナ物語 世界を変えたのは「箱」の発明だった 増補改訂版

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    6年くらい前にビルゲイツがお勧めしてるからぜひ読みなよと同僚からお勧めされた本にやっと手を伸ばすことができました。

    単なる箱に過ぎないコンテナは、いかに世界の物流に影響を与えたかが時系列でよくまとめられています。海運送業にもたらした構造変革(前時代の港における荷役による積み下ろしから工場からラストワンマイルまでの直輸送)の大きさを理解することができます。

    【コンテナ輸送のポイント】
    ・如何に多くのコンテナを効率的に運送し、行き帰りで積載量を最大に近づけることができるか
    ・コンテナ輸送には特別な技術的ハードルもないため、先行者利益が小さく、完成したシステムを大規模に展開できるか
    →現在繁栄し

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    2023年05月02日
  • コンテナ物語 世界を変えたのは「箱」の発明だった 増補改訂版

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    ネタバレ

    この書籍は、世界中でコンテナ輸送が成り立つまでの道のりが記されています。
    コンテナが発明される前は荷物を船内に秩序なく詰め込み、沖仲仕が人力で運び出すというスタイルであった。
    人力では効率も悪く、人件費もかかるということで、トラック運送業者のマルコム・マクリーンがコンテナを発明。
    しかし、発明当時は受け入れられなかった。コンテナのサイズ、船までの輸送、港湾の整備に問題があるからだ。
    コンテナの規格化、港湾整備、ガントリークレーンの建設等、現在では当たり前となった設備が開発、運用されるまでの物語である。
    まさに、「箱」の発明が世界を変えたのである。
    コンテナ、海運業界に従事し、興味ある方は必読で

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    2023年02月11日
  • コンテナ物語 世界を変えたのは「箱」の発明だった 増補改訂版

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    「現代のワールドサプライチェーンを作ったのは紛れもなくコンテナである」
    マルコムマクリーン=トラック野郎が時代を先取りしまくっていく様子が痛快に記されている。
    「コンテナより、コンテナで輸送する仕組みこそがイノベーション。」
    「発明はされていても、それが使われるようになるまで時間がかかる。」
    ビジネスの根幹を思い出させるフレーズも登場する。

    コンテナ普及までの困難は以下の通り。
    ・沖中士組合との対立
    ・規格化:コンテナサイズから荷役機器、金具に及ぶ
    ・ICCの妨害
    ・鉄道輸送との対立
    ・ベトナム戦争
    ・供給過多
    ・規模の経済を活かすためのコンテナ船巨大化
    ・バービーちゃんはコンテナがもたらし

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    2022年10月02日
  • コンテナ物語 世界を変えたのは「箱」の発明だった 増補改訂版

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    箱が世界を変えた。
    いまや当たり前のように物流でなんでも届けられるが
    鉄道、トラック、船と、コンテナと共に輸送量を上げてきた歴史が分かる。
    400ページ越えでボリュームあり読みきれないのが残念

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    2022年09月02日
  • コンテナ物語 世界を変えたのは「箱」の発明だった 増補改訂版

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    ネタバレ

    マクリーンの発想をきっかけに、労組との対立、凝り固まった慣習、業界内外からの反発等々を乗り越え、運賃の価格破壊や軍需、規制緩和による自由競争を経てこんにちの物流網・供給網、経済構造はコンテナによって形作られた。
    最近はサプライチェーンマネジメントが~なんてよく言われるが、そもそもサプライチェーンという発想自体がコンテナによる物流網の確変が無ければ存在し得なかったという事実を忘れないようにしておきたい。

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    2022年08月20日