岩崎日出俊のレビュー一覧
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金融初心者向けの入門書。
内容は大まかに
1.株式などの金融商品を購入する際に考慮しなければならない事柄についての概説
(株価・金利・キャッシュフローetc.)
2.日本と米国における企業経営の差異
に分けられる。
1,2を通して平易な言葉で書かれており、また金融の世界での著名人の興味深いエピソードもふんだんに盛り込まれているため読みやすい。
2ではどの事例に関しても米国の戦略の方が日本より優れているという視点から書かれていたが、これは金融市場での大多数の意見なのだろうか。
物事の優劣を判断するということは、必ず著者の主観が反映されているということなのでこの本に書かれていることを全てを鵜呑 -
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本書は、アメリカ型資本主義と日本型資本主義(ステークホルダー資本主義)を対比させて、日本のバブル後の迷走を批判したり、基本的なファイナンスの知識を読者に対して説いたりしている。
しかし、日本的な資本主義を手厳しく批判しつつも、アメリカ型資本主義をもろ手をあげて賛成しているわけではない。
英語で言うと、‘Less hateful`と言った感じだろうか。
最後の方になると、倫理について述べてさえいる。生き馬の目を抜くと言われるような金融業界で生き残ってきたような人が、倫理ついて述べているのは意外な気が最初はしたが、逆にそういった業界であるからこそ、倫理がよりいっそう大事なのかもしれない -
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興銀、外資系投資銀行で働いた銀行マンが書いた本。サブタイトルの通り、株価の意味だったり、企業の目的だったり、それらを考えた上での実際の企業についてだったりで、そういう方面に疎い人にとっては新しく面白い内容です。ずっと理系でやってきた俺にとっては新しい考え方があったりで、考えさせられます。金融とは言え、一般の人も考えるべき話だと思うので、広く勧められます。アメリカ万歳的なのが俺としては嫌ですが、それは俺の知識が足りないだけかもしれない。「日本人は良く決定を先延ばしにするが、それは「決定を先延ばしにする」という決定をしたことに気づいていない」という言葉が印象的でした。
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メモ
・AIに代替される100種のうち、15種が事務職(医療事務、学校事務、経理事務、行政事務など)、また販売・接客も多い。逆に医師、美容師、調理師は代替されにくい。→でも激務で薄給だと思うけど・・・(医師は奨学金返済してたらいいかもだが)
・文系の73%が事務・接客・販売についている。理系は18%
・欧米やシンガポールでは金銭解雇は一般的、上限は1~2年分の給与が支払われる
・非正規は文系38%、理系17%
・年収も理系の方が高い(平均46歳で559万円と601万円)
・正社員と非正規の間にこれほど差があると(非正規は正規の6割)、一度正社員になれたら「なんとしてもここにしがみつきたい」とい -
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・定住型か狩猟型か、自分の選好を見極める
・定住型だと思うなら、①会社や業界の10年先は安泰か、②自分の市場価値は上がるか、③死ぬときに後悔しない仕事内容か、を考える必要有り
・人間の欲求の最終段階は自己実現、即ち自らの能力を通じた社会へのインパクトであり、承認欲求はその下に位置する
・発展している業界で参入障壁が低いところはレッドオーシャン
・エクイティの威力はフロー収入に勝る、投資家に回るべき
・英語の他に武器をもう一つ
・やっている仕事の価値を判断するときには、①自分が成長できるか、②意味のあることか、③ハードワークがいつまで続くのか、④それなりの処遇か、の4つ
・思いやりをもって、謙虚 -
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タイトルに答えるなら「本質を見抜いて生き抜く知恵」ということか。
のうのうと生きて経済的にも時間的にも余裕がある人生を手に入れるなんて都合のいい答えを期待してみたけど違った。要約すると
日本に比べてアメリカでイノベーションが起きている。
そんなアメリカでも単独企業はいつかは負ける。
でもアメリカのどこかでイノベーションが起きてテンバガー企業は生まれる(はず)。
ならアメリカ全体に投資すればいいじゃない。
そのくらいのリスク取らずに銀行預金してるのもまたリスク。
うーん。リスクとリターンの費用対効果を考えるとアメリカETFも有りかもと思える。リターンを求めてリスクを上げるとそれだけ時間と精神を -
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(備忘録)
・投資家の視点を持て(時価総額を注視)
・安易な転職をしない(次が決まってから)
・英語、ITスキルは必須。
・人間力(他人を思いやる心、謙虚さ)が重要
・成長する、チャレンジする、守りに入らない、物事を常に前向き、ポジティブに考えていきたい(個人的に奮い立たせてくれる言葉)
・お金があっても、深いところには手が届かない(寧ろお金がハードルになることも)
・あなたの20代をグーグルやマッキンゼーで馬鹿にするな?(インド人起業家ラジデダッタ氏)→ベンチャーで働く方が成長できる
・失敗したって命を取られるわけではない(十河一元)
必ずしも目新しいものではないが、世の厳しさを知る一助と -
Posted by ブクログ
今年の4月から改正高年齢者雇用安定法が改正されて、事実上企業は65歳まで雇い続けることを前提とした制度を整備しなければならないくなりました。これによって60歳以降もそれまでと同じ企業で働き続けられることができるので一安心・・・ということにはなりませんよ、というのが本書の趣旨です。
もっというなれば、会社に残るのではなく起業することや社会活動に身を投じるというような選択肢を示唆する内容です。
僕としては、高年齢者雇用は私の仕事では今トレンドの一つで、会社側ではなく、労働者側の考えるべきことというのを知りたくて手にとったのでしたが、思ったより「起業」を推しているような内容でした。確かに社内に残