大原瞠のレビュー一覧
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面白かった。民間の就活に比べ独特である公務員試験について、何故そうなったのか理由から考えてみようという本。筆者は公務員試験の受験指導を行っているだけあって、試験や面接の説明は的確だし、批判で終わらせることもない。
以下、同意した部分を引用する。
P36
そもそも公務員の仕事のなかには「ときにはやりがいがないかもしれないけれど、どこかで誰かが、まじめにやらないといけない仕事」が相当含まれている。そして、辞令一本で、やれと言われた仕事にはNOは言えず、淡々とこなすしかない。
実際、幅広い異動をどう思うかについて現役公務員の声を拾ってみると、自分の希望は通らないし専門性も身につかないため、何 -
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ネタバレ公務員試験評論家による公務員試験の書。
今の中学生や高校生に人気の職種と言えば、公務員である。これは周りの大人の影響なのだろうか。公務員の何が良いのか、どうやったらなれるのかを知っておこうと読んでみた本。個人的な意見が多いのだが、話が具体的で非常に分かりやすく読みやすかった。
公務員を目指す大学生の中には公務員になる覚悟や、なってからやりたいこと、志がない者も多いとのこと。公に務めるというはどういうことなのかを教えるところが無いと。なぜ大学生が安易に公務員を目指してしまうのかというと、公務員が安定しているというイメージと大学の戦略があるとのこと。今時、大学も生徒募集に必死である。そのアピールと -
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公務員試験を終えた身で読んでみた。
正直言って、新しい発見はほとんどなかった。
ただ、真面目に公務員の在り方を考えている著者だと思った。
要約すると、公務員試験は様々な要因によりガラパゴス化しており、それにより本来公務員になるべき人員がそもそも試験を受けなかったり、あるいは「余得」を求めて公務員になって社会からの信頼を得られない人材がいたりする点で問題があるから、そこを改善していく必要があるといった内容。
実際、私が働いていて思うのは、上の世代の方たちは私たちの世代に比して少しだけ社会性に難がある人が多いかもしれないということ。徐々に変革していきたい。 -
Posted by ブクログ
公務員試験というテーマの本は初めてです。
確かに、民間への就活とは全く異なる公務員試験の問題は様々。現状では倍率は高いものの、本当に優秀な人材を採用していくための課題は山積です。
特に、専門学校で公務員試験専門で勉強をしている人とそれ以外の差はますます拡大しそう。
現在の試験の形態になった背景にはいろいろあるでしょうが、著書の中で紹介されたいくつかの方法は参考になるといえます。
センター試験化なんかは実現したらおもしろいでしょうね。
ペーパーテストの内容の見直しや面接のあり方も様々な面から検討していく必要もあります。
適応力と向上心ある人材を確保する方法を常に模索していきたいです。