渥美育子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
グローバル化したビジネス環境の中で、自分はこれからどの様な事を考え、いまの会社に貢献すべきか、どの様な学習をすべきか、という問いに対して、かなり広い視座から解説くださってます。
世界全体を俯瞰して理解する、個々の地域について文化や価値観のレベルから理解するなど、文章にするとごく当たり前に感じるだけですが、この本を読むと、それらをかなり深いレベルまで掘り下げて理解することができます。
著者のグローバルビジネス経験や、人の成長や学習をサポートする教育ビジネスに携わっていることが理由かもしれません。
最初、読み進めていると、単に欧米で学んだ方特有の欧米賞賛主義者的な内容かと思いましたが、著者が作成し -
Posted by ブクログ
グローバルな視点で考えるとは、日本から見た二か国間としてではなく、地球全体の中での個別の国として考えること。また、空間軸と時間軸の両面を意識する。スケールの大きな内容で、胸が高鳴る一冊だった。日本のグローバル人材が未だ少ないということは、今後先頭に立てるチャンスも多いということである。しかし自分の中では、まだ自分にとっての「世界で活躍する働き方」が曖昧であるし、世界の情勢や主な思想的基盤、また日本に関しても無知なことが多い。第一歩としては、世界のリアルタイムの情報を集める"空間軸"と、日本を中心に歴史を学ぶ"時間軸"を構築していくことか。
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Posted by ブクログ
グローバル人材と言って思い浮かべるビジネスマン像は、「英語など外国人の母国語でビジネスを推進できること」だった。この本を読んで、リーガルコードの世界、モラルコードの世界、レリジャスコードの世界があると知った。確かに、アメリカでは法が一番重要視されることから、日本企業が海外に出る際には独占禁止法に抵触しないなどの配慮を厳しく徹底しなくてないけない。
このように、世界のルールを理解しながら、その国々の文化や商習慣を理解してビジネスをすすめられる人のことをグローバルビジネスマンというような気がする。
それはそうとしても、実際に仕事をする人とコミュニケーションを通じて仕事をするためには相手のアイデン -
Posted by ブクログ
ネタバレ日本人は「グローバリゼーションの意味を勘違いしている」という問題意識が、この著書の出発点となっている。例えば「グローバル・ビジネスを行う能力は、ルールの軸に沿った理解(グローバル・スタンダードなど)と、多様性の軸に沿った理解(現実の市場)を同時に推進し、全体最適の形でスピーディに成果を出す能力である」(p.92)と著者は定義する。つまり「始めに英語力、コミュニケーション能力ありき」ではないという考え方で、尤もである。
ただ、グローバル・スタンダードといっても、どこの国が「スタンダード」ということはない。どこかにモデルと求めるという追従型の発想をやめることも、新しい時代の重要な条件である。しか -
Posted by ブクログ
まじめに実務で実践したいと思えるテーマばかりだったので、今後すぐに引き直せるように付箋をつけた箇所の羅列にしたい。
国際モデルとグローバルモデル
ザ・フォーラムでの極限の座学
文化のメガネ
くぐるという概念
デュポンのガラス磨き作戦
世界を一つの市場と見る
モティベーターとディモティベーター
グローバル人材の共通三要素
マトリックスで考える
タテの物差しは壁を作り、ヨコの物差しは絆を作る
コンピテンシーのためにコミュニケーションと語学が必要
人材に必要なのは人柄ではなく、地頭。GPA
トーマスフリードマン、フラット化する世界
七つの思考パターン
自分のスクラップブック
コードのバランスは6、 -
Posted by ブクログ
『グローバルビジネスを行う能力は、ルールの軸に沿った理解(グローバルスタンダードなど)と、多様性の軸に沿った理解(現実の市場)を同時に推進し、全体最適の形でスピーディーに成果を出す能力である。マトリックス思考で全体最適の行動をとれる能力(competency)と言い換えられる。コミュニケーション能力や英語力はそのための手段に過ぎない。』
世界をリーガルコード、モラルコード、レリジャスコード、ミックスコードの4つの文化圏に分けて説明し、グローバル人材として、どういう視野を持って、どこに立脚点を置くべきなのか、分かりやすく論じている。分かりやすいのだが、いろいろな切り口を用いていて、分類も細かく