上田昌文のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
社会が抱えている問題を解決し、より安心して暮らせる社会を目指して、市民が行う「調査」を想定、その手順やノウハウ、コツを伝授する。
文献検索サイトや統計学の考え方、KJ法によるデータ整理と体系化など、高度で専門的な手法の紹介もあり、学生の論文、業務上必要な調査などへの活用を意識して書かれているような気がした。したがって具体的な目的を持たず、一般教養として軽い気持ちで読もうとした自分には、読み流さざるを得ない箇所も多々あった。
調査には6類型があり、そのうち、統計調査、アンケート調査、測定は量的調査であり、文献・資料調査、聞き取り調査、観察は質的調査て呼ばれる。その中で、自分が興味を感じたのは聞き取り調査すなわちフィールドワークである。
現場に行って、文字面の向こうにあるものを想像する、そのためのノウハウが書かれている箇所に注目した。話す側には立場上の「フレーム」があり、それに沿った話をされることを意識しておく、テーマのキーパーソンを探し出す、質問リストの順でなくても「話の流れ」に沿ってフレキシブルに聞く、具体的なことを相手のペースやフレームに合わせ受容的に聞く、メモはなるべく述語を入れておく、メモを後でまとめる時には相手の話を聞いて考えたことも一緒に入れる、実際の現場を体験する「参与観察」も大事など勉強になることが多かった。
この他、文献は批判的に読む(クリティカルリーディング)、文字データには意味が含まれているが、自分の考えに近いものだけを意図的に拾ってくることもできるという落とし穴もある、文字データを書き出しクロス表にすることで見えてくるものがあるなども参考になった。
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