倉嶋厚のレビュー一覧

  • やまない雨はない 妻の死、うつ病、それから…

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    自分がうつ病になって、どのような本があるかを調べている中で気になった本。
    奥さんが亡くなったことで堰を切ったようにいろいろなことが倉島さんの心身に起こり、とてももがき苦しんだことが書かれている。

    数十年にわたって内面で苦しんでいたものが、一気に外に出てきたようだった。
    「倉島さんに比べたら、自分はまだ軽い方かもしれない」と思ったのが正直な感想だ。


    倉島さんはNHKで見たことがある方で、テレビで気象解説をすることを専門にしていると思っていたが、もともとは気象に関する研究が主業務だったようだ。

    そのせいか、文章の端々に理系的な考え方が見えてくる。
    自分も数学を専門に勉強していた典型的な理系

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    2018年09月12日
  • やまない雨はない 妻の死、うつ病、それから…

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    情けない部分、ダメな部分をさらけ出してくださり、頭が下がる。夫人との愛の記録であり、一種の懺悔録でもある。壮絶な物語だが、ときおりはさまれる気象へのたとえに随分救われた。

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    2015年04月05日
  • やまない雨はない 妻の死、うつ病、それから…

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    大切な人を亡くしました。
    本の好きな人でした。彼女の存在は私にはとても大きく、勉強嫌いで、ついでに活字嫌いだった私に、本という素晴らしい世界があるのだと教えてくれたのも彼女です。
    彼女が去って、暫くは途方にくれていました。このままいつまでも途方にくれているわけにもいかないと、痛む心を抑えながら遺品を整理していたらこの本が出てきました。
    何箇所か、本の端が折られてありました。本を大切に扱う彼女からはとても考えられない行動だと驚きました。
    折り目のついてあるページをひらくとラインないくつか引かれていました。私へのメッセージでした。
    もうすぐこの世を去ると覚悟していたのでしょうか。彼女らしいやりかた

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    2009年10月04日
  • 花のことば辞典 四季を愉しむ

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    言葉の美しさを感じる!!
    あの作品で使われてたことばは花にちなんでいたのかお洒落!!
    あの歌に出てくる花の花言葉はこれなのか!痺れる!!
    とオタクはテンションが上がることうけあい。
    とても楽しく読んだ。

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    2024年07月10日
  • やまない雨はない 妻の死、うつ病、それから…

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    最愛の人の喪失、うつ病、精神病院への入院。死ぬことばかりを考えて生きる毎日のしんどさは痛いほど共感できた。

    わたしのうつ病は一過性ではなく慢性的なものになりつつあり、診断を受けてからは6年を過ぎたので、なかなかどうして、やまない雨はない、とは思えないですが、それでもずっとどしゃ降りの雨が降り続けているわけでもなく、曇ったり一瞬の晴れ間があったりすることはあるので、そういう意味ではたまには雨もやんでいるのかな。

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    2024年03月09日
  • 花のことば辞典 四季を愉しむ

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    借りたもの。
    花にまつわるあらゆる“言葉”をまとめたもの。それは花の名前、プロフィールにはじまって、その花にまつわる物語(神話、伝説、民話など)、用いた例え、格言、季語などを網羅している。種類によっては海外のものも。簡潔に多様な花々を五十音順に紹介。
    『万葉集』など、短歌に疎い私でも知っている歌集だけでなく、様々な時代の俳句などの引用があり、私には新鮮。
    どの歌も詠み人の花に乗せた思いが伝わってくる。
    花にまつわる本の殆どは、花の絵や写真が載っているが、この本にヴィジュアルは少ない。「読む」花の本。

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    2020年02月21日
  • やまない雨はない 妻の死、うつ病、それから…

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    元気象庁の職員で、NHKのお天気アナだった著者。
    奥さんがガンで亡くなり、自身もうつ病に。
    そこからの苦闘の回復の手記です。
    今はまさしく小春日和の日々とのこと。
    やまない雨はないのだ、と信じたい。

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    2010年05月17日
  • やまない雨はない 妻の死、うつ病、それから…

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    各チャンネルにたくさん出てくる気象予報士がまだ
    今のようにバラエティにとんだ解説をする時代のまえから倉嶋さんはNHKで季節の話など優しく解説していたのをよく見ていた 優しい性格が滲み出ていてその時間を楽しみにしていたのを覚えている

    奥様は苦労してされたんだろうな と推測できる
    仕事では活躍していた倉島さんだが、奥様の死期が迫ってきた時に 自分が1人になって困るとかそういう理由で泣いてしまうのはうちもたぶんあてはまる気がする。とても自分本位で子供っぽい。

    でもそれを自覚して反省もしている文章。

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    2021年08月26日
  • やまない雨はない 妻の死、うつ病、それから…

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    時間の前後が不規則でやや分かりづらい。内省的かつ真摯な人柄が文章から伺えるが、奥さまは苦労されたんだろうなあ、昭和の日男だなあと印象。

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    2019年08月17日
  • やまない雨はない 妻の死、うつ病、それから…

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    ネタバレ

    とても厳しい人生を生きた筆者の自伝的な一冊。妻が重い病気になりつつも、自分も重い病気になるという究極のアンラッキーだが、自分にもそれは起こり得る未来として読み進めた。

    純愛です!感動してください!というごり押しではなく、人間の弱く汚らしい一面もありありと描かれているので、本人の病気に加えて周囲の苦労もよく理解できた。ただ、まあこれはわりとお年を召した方の立場で描かれているので、今の人の価値観とは少しずれるところはあるかもしれない。そういうことを前提に読む必要はある。
    うつは治るということ、薬物での治療もちゃんと効果はあるということ、うつ病の人にとってはこういうちょっとした情報でも希望に見える

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    2013年08月05日