梅渓昇のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
日本の近代化の基礎を築いたお雇い外国人を概観する一冊。政府雇用の外国人が1874~1875年にかけて約500人もいたことは驚愕。個々のエピソードは表面的だが、お雇い外国人の歴史的意義を知るには適当な本だと思う。
成文法が発展したフランスを参考に民法を制定するためボワゾナードを、立憲政治の導入を図るためにドイツのロエスレルを、学制導入には米国人モルレーを招聘。目的に応じて多様な国からある意味戦略的に、ある意味場当たり的に招聘していたものの、いずれにしても、外国人の能力・知識を活用するという主体性をもっていた点に、幕末から明治初期にかけての日本の指導層の躍動感、危機感、発展への意欲、高い意識を