瀧澤中のレビュー一覧
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ネタバレまたまた、歴史好きを名乗りながらも
全く知らなかったシリーズ、で秋山兄弟をチョイス。今回はいつもの倍以上に全く知らなかった人物だったので、本書がわかりやすくまとめられてて非常に良かった。
騎兵部隊の向上に努めた兄・好古と戦術の天才・真之。その二人の基礎が江戸時代の教育にあり、何のために働くか、徳とは何か、といった軸のある教育をしてるかどうかに関わるという
視点が面白かった。
真之が日露戦争後、目的を失って彷徨う人のように宗教活動に移っていったのはすごく人間らしくてわかるなぁ。日露で勝つために頭も体力も精神も使ったんだろうしね。
本書は秋山兄弟以外にも優秀な人物として
火薬の発明者 下瀬雅允、 -
Posted by ブクログ
日露戦争に勝ったのは日本史上において凄いと言われていて、その勝因については多くの人が解説をしています。
武器の新技術開発をしたとか、負けたらロシアに日本を植民地化されるので切羽詰っていたとか、幕末で戦争経験をしていた人がいたから、断片的にそれらを知っていますが、この本の様に、多くの角度から検討した本を読んだのは初めてです。
多くの要因が重なって、あの大国に勝つことができたと思いますが、この本を読んだ印象では、日英同盟の存在、米国を味方にできた指導者の個人的な人間関係、莫大な戦費(外国建国債)を調達できた個人的な人間関係、諜報活動が首尾よくいったこと、が挙げられると思いました。
その中でも -
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ネタバレ[ 内容 ]
明治日本という国とその国民の質の高さが秋山兄弟という軍事的天才を生み出した。
これまで軍事的要素を中心に語られることが多かった秋山兄弟。
彼らを生み育てた明治日本という背景を考察することで、人材が生まれる社会、条件とは何かを探る。
[ 目次 ]
第1章 戦闘開始―日露戦争の現場で
第2章 赤ん坊をお寺にやっちゃ厭ぞな―深い兄弟愛
第3章 秋山兄弟、近代教育に漬かる―最初は軍人志望ではなかった二人
第4章 初陣・日清戦争―騎馬と軍艦
第5章 海外で専門教育を受ける―ナポレオンとマハン
第6章 秋山兄弟以外の「秋山」たち―下級武士を動かしたもの
終章 秋山兄弟の遺産―何を残し、何を -
Posted by ブクログ
没落していった戦国大名の失敗要因を「政治力」と言うキーワードで紐解いている一冊。
フォーカスを当てている戦国大名の思考やその行動の背景については一次資料を元に他の学者、作家が記したものをベースに筆者の想像によって書かれていることが多いと感じるため、本当にそうなの??と思うところ多数。
その前提はあるとしても、戦国時代の登場人物と近現代の政治家を比較していく考察はとても分かりやすかった。
組織に属して仕事をしている方も経営者として仕事をされている方もフリーランスとしてお一人で仕事をされている方も、一読して損はないと思われる。
人を動かすための政治力とは何か。
改めて違った視点から自分を見 -
Posted by ブクログ
作家で政治に詳しい著者が政治や憲法などについての基本的な知識を対話形式で書いた一冊。
政治家の仕事、選挙制度、憲法の成り立ち、自衛隊についてなどの仕組みや問題点を対話形式で学ぶ事ができました。
国会議員の一日のスケジュールや日本国憲法成立までの曲折、自衛隊と国防についてなど言葉では知っていることの深い真理の部分を本書で改めて学ぶ事ができました。
そんななかでも日本国憲法の矛盾点については大変勉強になりました。
本書を読んで、無関心でいるのではなく政治や憲法など書かれていることについて一人一人が考えることとそれについて議論することによってより良いものになっていくのではないかと改めて感じさせら