朝日新聞特別報道チームのレビュー一覧
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想像以上に心痛める内容の本だった。圧倒的に強い使用側が違法行為に手を染める話。不景気だったからとか、言い訳はあるのだろうが、許されない行為だと思う。
IT業界でも請負、委任、派遣といった契約形態があり、それぞれ気を使う必要がある。偽装請負にならないよう、気を付けたい。Posted by ブクログ -
空虚な好景気を作り出した、奢れる経営者のとった卑劣な人件費削減計画である偽装請負。
僕は、結果的に人件費をピンハネしている派遣であっても、「人身売買」と同義として捉えているが、本書で述べられている「偽装請負」という現実はそれよりもなお悲惨である。
人間が人間として扱われない社会。
これが拝金...続きを読むPosted by ブクログ -
■海外に出れば、知的財産や生産の技術が流出しかねない。そんなリスクは負いたくない。悩んだ末の結論は「ハイテク戦略の中核製品だけは、勤勉な労働者が多い日本で作る」
■製造請負を管轄する役所は無かった
■社会保険に加入させないケースも少なくなかった。こうした行為はもちろん違法だが、発覚しても、メーカーは...続きを読むPosted by ブクログ -
偽装請負のリアルな実態について書かれた中身ずっしりの1冊。キャノンの華やかにCMされたデジカメ、松下の鮮やかなプラズマテレビ。成功を収めた社会的地位の高いこのような企業での生産現場での実態の真実、完成品を使用する人のどれくらいが知っているのだろうか??Posted by ブクログ
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ワーキング・プアの一因を暴いたルポルタージュ。朝日新聞特別報道チームが、キャノン、松下の工場で行われていた「偽装請負」を追求した調査報道の記録。日雇い労働者の現実は切迫している。これまでの報道と、この本で少しでも現実が変われば・・・。Posted by ブクログ
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上段勇士さん(ニコン熊谷製作所で働いていた方。偽装請負の被害者) 請負・偽装請負 クリーンルーム(非常に過酷な労働現場として記述されている) 人夫出し 御手洗富士夫(キヤノンの会長。産業の空洞化を防ごうとする一方で、偽装請負や派遣期間の延長を肯定的に捉えている) セル生産方式 東京ユニオン(2006...続きを読むPosted by ブクログ
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会社も行政もクズばかり。
終身雇用なんて、社の為にも、本人の為にもならん。
腐った部分は切り捨てる事の出来る、強い社会が欲しい。
そうしないと国も死んでいくだろう。Posted by ブクログ -
[ 内容 ]
長期不況で一気に広がった「偽装請負」という雇用形態。キヤノン、松下電器産業など超一流企業までもがそんな違法行為をしていた。
2006年夏から告発報道を展開した朝日新聞特別報道チームの渾身のルポ。
[ 目次 ]
プロローグ 若者の死が意味するもの
第1章 キヤノン「偽装請負」工場
第2...続きを読むPosted by ブクログ -
企業側の徹底した人件費削減政策のために、憲法で保障された「健康で文化的な最低限の生活」すら脅かされている請負労働者、派遣労働者の実態を記述するとともに、キャノンや松下の偽装請負の実態に迫った朝日新聞特別報道チームによる渾身の書。
日本経団連の御手洗会長の労働者を軽視した企業の、経済界の利益優先の姿...続きを読むPosted by ブクログ -
「偽装請負」を告発報道した朝日新聞特別取材チームの著作。今までの取材の総決算というところでしょうか。やはり新聞記者さんの文章は面白いし読みやすいです。Posted by ブクログ
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著者からいただいたこともあり
その日のうちに読み始めました。
さすがはジャーナリスト。
流れるような文章は本当に読みやすいね。
面白かった。目からうろこいっぱい落ちたよ。Posted by ブクログ -
新聞社の特別チームによる取材。
大企業の労働体系に沿って問題提起している。
読む側としては「大企業が悪い」「親会社が悪い」みたいな印象しか残らない。
日本を牽引してきた企業郡による不正?といえばいいのだろうか?
経済の回復を科学技術を基にした、モノつくりや技術だけに求めるのはいかがなものかと思う。...続きを読むPosted by ブクログ -
派遣でもなく請負でもない、違法な勤務形態として蔓延している偽装請負。その現状について、特別報道チームとして取材した結果がまとめられている。具体的な事例について書かれていて、問題が明確化されている。Posted by ブクログ