大津栄一郎のレビュー一覧

  • オー・ヘンリー傑作選
    津村の読み直し世界文学の1冊である。いくつかの話が教科書でとりあげられるほど日本でもよく知られた本である。賢者の贈り物や最後の一葉がそれである。他の話は犯罪や暴力と関連するので教科書に掲載されなかったのであろう。作者が刑務所に入っている間に書き上げたということで犯罪も取り上げられている。起承転結の日...続きを読む
  • オー・ヘンリー傑作選
    家に眠っていた本書。心あたたまる話が多くて、ほっとしました。一番好きなのは「水車のある教会」。生き別れた父娘の邂逅に涙が出そうになりました。次に良かったと思うのは「桃源郷の短期滞在客」。奇跡のロマンス。この話は何度も繰り返し読みました。
  • オー・ヘンリー傑作選
    連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』でも触れられた「古パン」(原題"Witches' Loaves"、劇中では「善女のパン」)も含む20の短篇を収録。
    率直に言って、すごい。彼の作品のユーモアとペーソスはいわゆる小説っぽいものではない。自分を含むあらゆる生きた人間の内も外も知り尽くし、ささやかな...続きを読む
  • ビアス短篇集
    お手本のような短編小説には飽き飽きした方にオススメ。

    『悪魔の辞典』で知られるビアスの短編集。
    ビアスの短編の共通点は、「死」と「意外な結末」だ。
    ジャーナリスティックで硬質な文体で描かれる幻想的な死。
    そして、最後にズドンと来る結末。
    ただ、現在では模倣しつくされ、結末の意外さはそれほど感じられ...続きを読む
  • オー・ヘンリー傑作選
    眠れない夜に読みたい。どの話も優しくて温かくユーモラス。時々悲しいオチの話もあるけど…『警官と賛美歌』とか『古パン』とか。
    今度から心温まる話を聞いたら「素敵!オーヘンリーの短編集みたい」と答えていきたい。
  • オー・ヘンリー傑作選
    最後の一葉等の代表作を含め、様々な作品が収録されており、とりあえずオーヘンリーを読んでみようというときには非常に良いと思います。
    国や時代の違いはあり、背景が理解しにくい場面もありますが、一ひねりされたストーリーの面白さは自分にもグサッと来るものでした。
  • オー・ヘンリー傑作選
    1998/01/--

    「賢者の贈りもの」は有名である。自分の大切なものを売ってまで、相手に物を贈る気持ちは私にはもちろん、今の人もないと思う。「忙しい株式仲買人のロマンス」は「馭者台から」と同様ラブロマンス。「献立表の春」は心和むハッピーエンド。でも、「警官と賛美歌」はせっかく更正した不労者を最後...続きを読む
  • オー・ヘンリー傑作選
    先日読んだ小川洋子さんのエッセイで、
    彼女にとって短編小説の存在がどういったものであるか、
    このように書かれていた。

    「素晴らしい短編小説に出会うと、
    自分だけの宝物にしたくなる。
    小さいけれどしっかりした造りの宝石箱にしまい、
    他の誰も知らない場所に隠しておく。」

    そして、「何かの都合で立ち上...続きを読む
  • ビアス短篇集
    今読んでる最中だか、とても皮肉てきでおもしろい。「アウルクリーク鉄橋での出来事」を原作とした映画もあるが映像は汚いらしい(´・_・`)
  • オー・ヘンリー傑作選
    オーヘンリーといえば物語の最後に現れるドンデン返しが思い起こされるが、改めて読んでみるとその文体もとても素晴らしいものであることに気づいた。

    陽気な人、悲しい人をこれほど上手く表現する作家はそういない。
  • オー・ヘンリー傑作選
    社会的弱者の気持ちを捉えながら、温かくも滑稽な物語に仕上げるスタイルが好み。古きアメリカの町並みや生活を伝える独特の文体も心地よい。
    「賢者の贈り物」はアメリカの本で比喩的に引用されるくらい有名。
  • ビアス短篇集
    芥川龍之介が「藪の中」を書く際に参考にしたとされる”月明かりの窓”。読んでみると、なるほどと思います。

    これ以外の短編でも、どれも深い闇のような作品です。まだ暑い夏のうちに、ちょっとぞくっとしてみてはいかが?
  • オー・ヘンリー傑作選
    俺はどういうわけか自分の手でお前を捕まえられなかったのさ
    -20年後

    この贈り物は私たちには分不相応すぎるからとっておこう
    -賢者の贈り物

    なんでこのドアを開けたの?
    -緑のドア

    中学の頃から一番好きだった話たち。
    心が温まる
  • ビアス短篇集
    人間の生と死に対するクールさが印象的。
    短篇集ということもあり、一つ一つの作品はあっさりと、それでいて良くまとまっているので非常に読みやすい。いわゆる文学よりも、もっと世俗寄りだが、だからといって軽いわけでもない。良い本ですね。
  • オー・ヘンリー傑作選
    「ユーモアとウィットとペーソスと意外な結末」というオー・ヘンリーらしさを、すべてに感じる短編集だった。彼自身が順調な人生を送ったわけではないので、弱者の気持ちも非常によく捉えていて、暖かさと優しさを感じる作品ばかりだ。
  • オー・ヘンリー傑作選
     短編集などは今まであまり読んでこなかったがこの本が家に埃と共に転がっていたので読んでみることにした。
     全ての話が面白かった。どんな結末になるのかワクワクしながら読むことができた。中には既知のものもありこの人の話だったのかと驚いたりした。
  • オー・ヘンリー傑作選
    『賢者の贈りもの』
    あまりに有名な代表作。

    『警官と賛美歌』
    あえて一言で評すならば、徹底的な勧善懲悪。
    こういった世界観を面白おかしく表現できるのがオー・ヘンリーの真骨頂だと思う。

    『マモンの神とキューピット』
    『賢者の贈りもの』を書く人間が書いていると思うと面白い。
    世の中、金ですわ。

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  • オー・ヘンリー傑作選
    ほんとに有名な、「賢者の贈り物」「最後の一葉」、あなたさまでしたか。というかんじ。
    そのほか、納められた18篇(計20篇)の短編も、王道のようでいて、最後にフーーむと唸らされる。
  • オー・ヘンリー傑作選
    間違いなく短編の天才。特に「最後の一葉」などは至る所でオマージュされている。是非英語で読めるようになりたいと思った。
  • オー・ヘンリー傑作選
    さすがに世界中で読まれているだけのことはあり、どれもこれも面白い。どこかで、一度は聞いたことのある話ばかりであるが、まじめに読んだのは初めて。
    短篇集であるので、ちょっとした空き時間に読めるのも良い。
    手元において、読み返したい。