大津栄一郎のレビュー一覧

  • オー・ヘンリー傑作選

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    最後の一文でどんでん返しがある技巧派小説が多い。
    特に最後の一葉と賢者の贈りものは心が温まる名作である。

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    2025年10月19日
  • オー・ヘンリー傑作選

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    一番好きなのは「賢者の贈り物」。お互いを想う純粋な気持ちに感動したことをよく覚えている。「最後の一葉」も感動するくらい泣ける。傑作だと思う。

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    2024年09月17日
  • オー・ヘンリー傑作選

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    津村の読み直し世界文学の1冊である。いくつかの話が教科書でとりあげられるほど日本でもよく知られた本である。賢者の贈り物や最後の一葉がそれである。他の話は犯罪や暴力と関連するので教科書に掲載されなかったのであろう。作者が刑務所に入っている間に書き上げたということで犯罪も取り上げられている。起承転結の日本型文型とさらに最後のどんでん返しでは落語の世界に通じているので日本でも愛された小説なのであろう。

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    2023年07月29日
  • オー・ヘンリー傑作選

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    ネタバレ

    家に眠っていた本書。心あたたまる話が多くて、ほっとしました。一番好きなのは「水車のある教会」。生き別れた父娘の邂逅に涙が出そうになりました。次に良かったと思うのは「桃源郷の短期滞在客」。奇跡のロマンス。この話は何度も繰り返し読みました。

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    2023年03月30日
  • オー・ヘンリー傑作選

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    連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』でも触れられた「古パン」(原題"Witches' Loaves"、劇中では「善女のパン」)も含む20の短篇を収録。
    率直に言って、すごい。彼の作品のユーモアとペーソスはいわゆる小説っぽいものではない。自分を含むあらゆる生きた人間の内も外も知り尽くし、ささやかな日常を観察し続けて得られたような、そんなリアリティーがある。
    「人の世は笑えん喜劇と笑える悲劇のよじれあい」(連続テレビ小説『おちょやん』より)という人生や人間の特徴をよく捉えた、素晴らしい作品だと思う。
    お気に入りは「二十年後」、「ハーグレイヴズの一人二役」、「桃

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    2023年01月29日
  • ビアス短篇集

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    お手本のような短編小説には飽き飽きした方にオススメ。

    『悪魔の辞典』で知られるビアスの短編集。
    ビアスの短編の共通点は、「死」と「意外な結末」だ。
    ジャーナリスティックで硬質な文体で描かれる幻想的な死。
    そして、最後にズドンと来る結末。
    ただ、現在では模倣しつくされ、結末の意外さはそれほど感じられない。

    ビアス短編の中でも最高傑作が「アウル・クリーク鉄橋での出来事」。
    他の収録作品と比べて、この作品だけが突出している。
    後にも先にも存在しえない、模倣不可能な作品だ。
    これを読むためだけでも、本書を手に取る価値がある。

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    2021年10月06日
  • オー・ヘンリー傑作選

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    ネタバレ

    眠れない夜に読みたい。どの話も優しくて温かくユーモラス。時々悲しいオチの話もあるけど…『警官と賛美歌』とか『古パン』とか。
    今度から心温まる話を聞いたら「素敵!オーヘンリーの短編集みたい」と答えていきたい。

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    2019年03月17日
  • オー・ヘンリー傑作選

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    最後の一葉等の代表作を含め、様々な作品が収録されており、とりあえずオーヘンリーを読んでみようというときには非常に良いと思います。
    国や時代の違いはあり、背景が理解しにくい場面もありますが、一ひねりされたストーリーの面白さは自分にもグサッと来るものでした。

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    2014年10月11日
  • オー・ヘンリー傑作選

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    ネタバレ

    1998/01/--

    「賢者の贈りもの」は有名である。自分の大切なものを売ってまで、相手に物を贈る気持ちは私にはもちろん、今の人もないと思う。「忙しい株式仲買人のロマンス」は「馭者台から」と同様ラブロマンス。「献立表の春」は心和むハッピーエンド。でも、「警官と賛美歌」はせっかく更正した不労者を最後になって刑務所に入れるなんて・・・。

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    2014年08月21日
  • オー・ヘンリー傑作選

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    先日読んだ小川洋子さんのエッセイで、
    彼女にとって短編小説の存在がどういったものであるか、
    このように書かれていた。

    「素晴らしい短編小説に出会うと、
    自分だけの宝物にしたくなる。
    小さいけれどしっかりした造りの宝石箱にしまい、
    他の誰も知らない場所に隠しておく。」

    そして、「何かの都合で立ち上がれなくなる位疲れてしまった時、
    その宝物が役に立つ」と。

    私にとっては、この一冊がまさにその宝物なのだと思う。

    約一週間前、私達の住む国は大きな天災に見舞われ、
    多くの人々が生命、財産、最愛の人を喪った。
    そして今も連日、悲しみや不安を突きつけられるニュースが
    流れ続けている。

    「自分にとっ

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    2011年03月21日
  • ビアス短篇集

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    今読んでる最中だか、とても皮肉てきでおもしろい。「アウルクリーク鉄橋での出来事」を原作とした映画もあるが映像は汚いらしい(´・_・`)

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    2010年11月18日
  • オー・ヘンリー傑作選

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    オーヘンリーといえば物語の最後に現れるドンデン返しが思い起こされるが、改めて読んでみるとその文体もとても素晴らしいものであることに気づいた。

    陽気な人、悲しい人をこれほど上手く表現する作家はそういない。

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    2010年10月26日
  • オー・ヘンリー傑作選

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    社会的弱者の気持ちを捉えながら、温かくも滑稽な物語に仕上げるスタイルが好み。古きアメリカの町並みや生活を伝える独特の文体も心地よい。
    「賢者の贈り物」はアメリカの本で比喩的に引用されるくらい有名。

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    2010年06月06日
  • ビアス短篇集

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    芥川龍之介が「藪の中」を書く際に参考にしたとされる”月明かりの窓”。読んでみると、なるほどと思います。

    これ以外の短編でも、どれも深い闇のような作品です。まだ暑い夏のうちに、ちょっとぞくっとしてみてはいかが?

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    2009年10月04日
  • オー・ヘンリー傑作選

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    俺はどういうわけか自分の手でお前を捕まえられなかったのさ
    -20年後

    この贈り物は私たちには分不相応すぎるからとっておこう
    -賢者の贈り物

    なんでこのドアを開けたの?
    -緑のドア

    中学の頃から一番好きだった話たち。
    心が温まる

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    2009年10月04日
  • ビアス短篇集

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    人間の生と死に対するクールさが印象的。
    短篇集ということもあり、一つ一つの作品はあっさりと、それでいて良くまとまっているので非常に読みやすい。いわゆる文学よりも、もっと世俗寄りだが、だからといって軽いわけでもない。良い本ですね。

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    2011年07月27日
  • オー・ヘンリー傑作選

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    「ユーモアとウィットとペーソスと意外な結末」というオー・ヘンリーらしさを、すべてに感じる短編集だった。彼自身が順調な人生を送ったわけではないので、弱者の気持ちも非常によく捉えていて、暖かさと優しさを感じる作品ばかりだ。

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    2009年10月04日
  • オー・ヘンリー傑作選

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     小学4年生の時に、先生に読み聞かせしてもらった本。「賢者の贈り物」、「二十年後」、「最後の一葉」がとても印象的で、ずっと覚えていたので購入。この3つのお話はわずか10ページほどの短い物語なのに感動の結末があり、心にくる。訳されているため、わかりづらいところもあり、全編は読めていない。

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    2024年10月15日
  • オー・ヘンリー傑作選

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     短編集などは今まであまり読んでこなかったがこの本が家に埃と共に転がっていたので読んでみることにした。
     全ての話が面白かった。どんな結末になるのかワクワクしながら読むことができた。中には既知のものもありこの人の話だったのかと驚いたりした。

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    2022年09月19日
  • オー・ヘンリー傑作選

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    『賢者の贈りもの』
    あまりに有名な代表作。

    『警官と賛美歌』
    あえて一言で評すならば、徹底的な勧善懲悪。
    こういった世界観を面白おかしく表現できるのがオー・ヘンリーの真骨頂だと思う。

    『マモンの神とキューピット』
    『賢者の贈りもの』を書く人間が書いていると思うと面白い。
    世の中、金ですわ。

    『献立表の春』
    古風な恋愛小説。
    私も含め、恋愛を文字で楽しむのが好きな人には大好物だと思う。

    『緑のドア』
    個人的に一番好き。
    真の冒険者にはなれなくとも、並以上の冒険者ではありたい。

    『馭者台から』
    教訓話でも、感慨深い話でもない。ただオチでふふっとさせることに特化した作品。
    酒は怖い。

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    2022年05月22日