大津栄一郎のレビュー一覧
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『賢者の贈りもの』
あまりに有名な代表作。
『警官と賛美歌』
あえて一言で評すならば、徹底的な勧善懲悪。
こういった世界観を面白おかしく表現できるのがオー・ヘンリーの真骨頂だと思う。
『マモンの神とキューピット』
『賢者の贈りもの』を書く人間が書いていると思うと面白い。
世の中、金ですわ。
『献立表の春』
古風な恋愛小説。
私も含め、恋愛を文字で楽しむのが好きな人には大好物だと思う。
『緑のドア』
個人的に一番好き。
真の冒険者にはなれなくとも、並以上の冒険者ではありたい。
『馭者台から』
教訓話でも、感慨深い話でもない。ただオチでふふっとさせることに特化した作品。
酒は怖い。
『 -
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O・ヘンリーの20の短編が収録された作品集。
『最後の一葉』しか馴染みが無かったのでぐっとくるような優しい作品が多いのかと思えば、他作品は割とブラックユーモアがきいていて興味深かった。そしてどの作品もしっかりオチがある。
様々な性格の持ち主の人物が代わる代わる登場するが、良くも悪くも”人間くさい”人物ばかり。100年ほど前の作品なので現代には見られない舞台や情景があるにも関わらず、何故か身近さを感じるのは魅力を感じられる登場人物たちのお陰なのかも。
どこから読んでも楽しめる作品ばかりでした。
~memo~
『最後の一葉』、『賢者の贈り物』、『改心』、『二十年後』、他。 -
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ビアスといえば『悪魔の辞典』が有名だけれど、小説も実に巧い。ポーの再来だとか、芥川の元ネタだとか、頷ける。気が利いている。
とりあえず、どの話も、ことごとく人が死ぬ。だが、それをあくまで地面に足を付けたまま書いている。皮肉に唇を歪めて死を睨めつける作者の顔がページの裏に透けて見えるようだ。持ち前のシニカルな筆致で淡々と物語を語り、最後に鮮やかに落とす。短編小説の醍醐味が存分に味わえる。
ビアスの描く死は、単なるおとぎばなしのスパイスではない。凝ったプロットに使うための小道具ではない。読者を感動させようと意図された悲劇ではまったくない。もっと確かなもの、乾いてざらざらしているもの。鼻歌歌いなが -
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かの芥川龍之介に多大な影響を与えたといわれるビアスの短篇集。
ビアスといえば「悪魔の辞典」で有名だけど、この作品集もそれに負けず劣らず相当虚無的かつ厭世的。
「この人、頭おかしいんじゃないか?」ってくらいの勢いでひねくれてる。
とりあえず、どの作品も基本的に人が死ぬ(笑)。
死っていうのは文学のテーマでも最重要事項だと思うんだけど(文学のみならず人生そのものかもしれないが)、これだけ多彩に死を書けるのは絶対に才能だよなーと。
数ページの間にその死を凝縮できるってのはなかなかできないだろう。
この辺の死生観は軍人だったからこそ養われたのだなと。
あまり人に大っぴらに薦めれる本ではな -
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ネタバレひねりを利かせたプロットや意外なオチが特徴的な短編集。人間ドラマではあるのだけど、どちらかというとトリッキーな設定を重視する傾向が強い感じで、軽い感じがするし、無理があるものも結構ある。
とはいえ、登場人物は性別、階層、職業などが実に多様で、物語の中で皆生き生きと動いている。解説によると作家業に専念する前は服役したり逃亡したりとかなり波乱万丈の生活を送っていたようで、その中で出会った様々な人々が作品に影響を与えているのではないかと思われる。
「最後の一葉」は有名な作品だし、国語の教科書にも載っていたような気がするが、細かい点をすっかり忘れていた。「古パン」はカムカムエブリバディでるいが読んでい