小泉雅彦のレビュー一覧

ギフテッドの個性を知り、伸ばす方法

片桐正敏 / 小泉雅彦 / 日高茂暢 / 富永大悟 / ギフテッド応援隊 / 楢戸ひかる

ギフテッド教育に関する情報が多面的にまとめられている良書。ちょうど良い難易度のため、支援者や保護者にとって読みやすいと感じる。一貫したメッセージとしては「ギフテッドは、配慮や支援が必要な子どもである」ということ。状態像や、子育て事例、育ちのありやう、学校との関係構築、発達障害との関連など、様々な角度の話題がありきっと知りたいことが書いてあると思う。

マンガ＆イラスト解説 ギフテッド応援ブック ～生きづらさを「らしさ」に変える本～

片桐正敏 / 楢戸ひかる / 小泉雅彦 / 黒川清作

　知能とは　きわめて普遍的な精神能力であり、推論 計画 問題解決 抽象的思考 複雑な考えの理解 経験に基づく学習能力を含む。
これは教科書から学んだり、限られた学問的能力や試験で良い成績をあげることではなく、私たちの身の回りの出来事を広く 深く理解する能力である。すなわち物事全体の現状を把握し、その仕組みを理解し これに基づいて何をすべきかを見つけ出す能力である。
『ウォール・ストリートジャーナル 1994より抜粋』

ギフテッドの個性を知り、伸ばす方法

片桐正敏 / 小泉雅彦 / 日高茂暢 / 富永大悟 / ギフテッド応援隊 / 楢戸ひかる

ギフテッドが支援の観点から捉えられるべきものというのをどこかで見かけて、それなら発達障害との関連(違う観点)で押さえるべきものがあるかもと感じて入手。

個人的に発達障害に関して長らく考えてきて、その概念を広く捉えているせいか、議論や対応策には相当程度の重なりがある気がして、本書の「分けて考えるべき」という考え方に今ひとつ納得できなかったが、特に発達障害でいうところの"才能"にまつわる議論・対応策には参考になる面が多い気がした。